1991●平成3年 |
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スポーツ・シビック誕生
テーマは「鍛えるコト、遊ぶコト、楽しむコト」 |
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ワールド・ベーシックカーのあるべき姿を新時代の要請に応え原点から見直し、これからの小型車の基本形とすべくニューベンチマークカーとして〈シビック〉〈シビック フェリオ〉を発売しました。
これからのクルマに求められるテーマを、スポーツ、遊び、楽しみと位置付け、若者の目的別にインテリアスペースを考えた《スペースデザイン・コンセプト》は、空力を極めた未来的なフォルムとともに、FF・2ボックスの新しい方向性を示します。
さらに、ハイレベルな走りと低燃費の両立を目指し、それぞれのニーズに応える3つのVTECエンジンフォーメーションを開発。ハイパワーの170馬力〈DOHC VTEC〉、超低燃費の〈VTEC-E〉(10モード走行燃費20.5km/L)、ハイバランスの〈VTEC〉の3種のエンジンバリエーションを用意しています。また、安全装備の充実と、リサイクル性を高めた部品を採用するなど、スポーツシビックは、さらに人と環境に優しいクルマとなりました。 |
〈主な特長〉 |
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乗り心地と高い限界性能を実現した新世代の4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンション。 |
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運転席用SRSエアバッグシステムをはじめ、4輪アンチロックブレーキシステム(ABS)、トラクション・コントロール・システム(TCS)、ビスカス・カップリング式リミテッドスリップデフ(LSD)採用。 |
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● |
バンパーなどの樹脂部分へのマーキングおよびエアアウトレット部分にリサイクル材を使用。 |
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シビック SiR II |
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ワンルーム&ツインゲート
ふたりの空間を追求した〈シビック〉 |
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若者たちの居住空間である「ワンルーム」の快適さ、便利さをシビックに導入しました。
日常あまり使われていないリアシートを思いきって前のふたりのために提供しようという発想から、リアシートを倒せば2シーター+ワンルーム+収納スペースに変わるスポーツインテリア、目的に応じて使えるよう、上下に開くツインゲートとし、さらに世界共通のゆったりサイズ設計など、まったく新しい車の楽しみかたを提案しました。 |
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自由でスポーティな「カップルズ・セダン」の
〈シビックフェリオ〉 |
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これまでのセダンの特長でもあった「家族の車」「生活の道具」という概念を捨て、カップルを基本に、ときには2組のカップルが自由にクロスしてコミュニケーションできるようにという考え方でつくられたのが、〈シビックフェリオ〉です。広々とクリーンなフロアをベースに全員が楽しくコミュニケートできるワンルームヘッドレスト付フロントシートやラウンジ感覚のリアシートなどで、リラックスしたハイセンスな空間を生み出しています。 |
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シビック フェリオ SiR |
●VTECシリーズエンジン性能比較 |
| VTEC-E | VTEC | DOHC VTEC |
総排気量(cc) | 1,493 | 1,493 | 1,595 |
最高出力(PS/rpm) | 94/5,500 | 130/6,800 | 170/7,800 |
最大トルク(kgm/rpm) | 13.4/4,500 | 14.1/5,200 | 16.0/7,300 |
10モード走行燃費(km/L) | 20.5 | 16.4 | 13.4 |
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※数値はすべて5速マニュアル車 |
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平成3年9月11日発売 |
(消費税は含まず 単位:千円) |
機種 |
駆動 |
エンジン |
タイプ |
東京/名古屋/
大阪 |
福岡 |
仙台 |
札幌 |
沖縄 |
シビック
(3ドア) | 2WD | 1.3L | SOHC
CARB. | EL | 918 | 939 | 934 | 952 | 978 |
1.5L | SOHC
CARB. | MX | 1,158 | 1,179 | 1,174 | 1,192 | 1,218 |
VTEC-E | ETi | 1,278 | 1,299 | 1,294 | 1,312 | 1,338 |
VTEC | VTi | 1,278 | 1,299 | 1,294 | 1,312 | 1,338 |
1.6L | DOHC
VTEC | SiR | 1,530 | 1,551 | 1,546 | 1,564 | 1,590 |
SiR・II | 1,620 | 1,641 | 1,636 | 1,654 | 1,680 |
シビックフェリオ
(4ドア) | 2WD | 1.3L | SOHC
CARB. | EL | 928 | 949 | 944 | 962 | 988 |
1.5L | DUAL
CARB. | MX | 1,168 | 1,189 | 1,184 | 1,202 | 1,228 |
VTEC-E | ETi | 1,288 | 1,309 | 1,304 | 1,322 | 1,348 |
VTEC | VTi | 1,228 | 1,309 | 1,304 | 1,322 | 1,348 |
1.6L | DOHC
VTEC | SiR | 1,630 | 1,651 | 1,646 | 1,664 | 1,690 |
4WD | 1.6L | DUAL
CARB. | RTX | 1,468 | 1,489 | 1,484 | 1,502 | 1,528 |
DOHC
PGM-FI | RTSi | 1,768 | 1,789 | 1,784 | 1,802 | 1,828 |
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※注 |
1. |
価格表は5速マニュアルミッション車。 |
2. |
ロックアップ機構付7ポジション4速オートマチックは86千円高。
ロックアップ機構付4速オートマチックは80千円高。
ローホールド機構付電子制御2WAY4速オートマチックは93千円高。 |
3. |
マニュアルエアコンディショナーは147千円高。
オートエアコンディショナーは175千円高。 |
4. |
電動スモークドガラス・サンルーフは80千円高。 |
5. |
運転席用SRSエアバッグシステムは80千円高。
シビックETi、シビックフェリオETiは標準装備。 |
6. |
LSDは40千円高。 |
7. |
ABSはLSDとセットで150千円高(4WD仕様は159千円高)、TCSとセットで160千円高。 |
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「VTEC-Eエンジン」は限界と言えるまでに燃費を向上させることでCO2を低減し、それでいて有用かつ充分なパワーを具体化することを最大の狙いとしました。そのため、ピストンスピードの遅い常用回転域では片方の吸気バルブを休止させて混合気の流速を高め、燃焼室内にスワール(渦)を生成。ミクスチャーを高めることで、希薄空燃比での燃焼の安定化を図っています。と同時に、F-1でも用いられるLAF(Linear Air-Fuel Ratio)センサーを採用。これは、PGM-FIがあらゆる回転域で最適な燃料噴射量を指示できるよう、空燃比情報を検出するもの。これらにより、常用回転域での希薄燃焼はもちろん、全域で安定した燃焼を可能とし、充分な低速トルク特性を得るとともに、低燃費を実現。一方、中・高回転域では、本来の4バルブエンジンの出力特性を得る高度なシステムとなっています。 |
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