CIVIC - 1991.9


CIVIC

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エクステリア




躍動的な“スロープド・エアロルーフ・シルエット”。
《シビック》
 
ロングルーフデザインは、本来的に空力性能や居住性に優れたデザインと言えます。あたらしいシビックでは、ラウンドした新感覚のインテグラルノーズからリアのブリスターへ流れる躍動感のあるボディライン、後部で大きくしぼりこんだリアエンド、そして後方へゆるやかに流れ下りるルーフをもった、スロープド・エアロルーフ・シルエットを創造しました。また、ホイールベースを70mm延長したロングホイールベースと、トレッドのワイド化によってタイヤが四隅に張りだしたワイド&ローの空力フォルムが、スタイリングにあたらしい感性をもたらしています。
このように、そもそも空力性能に優れたベースボディ形状としたうえで、リアのバンパーエンドを上向きにし、さらにボディ後方の乱気流をおさえるためにタイヤパンをフラッシュ化した空力フロアや、縦置サイレンサーの採用及びエアインテークの最適化などが、いっそう空力性能を高めています。
そのほか、ドアのチリ段差極小化やモール一体成形のクォーターガラスなど、フラッシュサーフェス化も。また、フロントのチンスポイラーやリアのルーフエンドスポイラーなどのエアロパーツも空力性能の向上に寄与。これらの結果、従来の3ドアに比較し、CD値で10%向上した空力ボディが生まれました。

 

シビック

シビック



シビックフェリオ

シビックフェリオ




テスト車による風洞実験

テスト車による風洞実験


 

塊り感のある“ユニフォルム・ハイデッキ・シルエット”。
《シビックフェリオ》
 
シビックフェリオは、ホイールベースを+120mm延長しながらオーバーハングをフロント−15mm、リア−20mmとしたロングホイールベース&ショートオーバーハングを実現しました。
そのうえで、旧来のセダンとしての合理性の枠や日常性を超えたところでの元気のよさ、明るさ、躍動感をめざして生まれたのが、この“ユニフォルム・ハイデッキ”デザインです。
新感覚のインテグラルノーズから、傾斜を強めたフロントウインドウをつたってルーフへ、そしてまるでクーペのようなリアウインドウからショート&ハイデッキのトランクリッド。また上から見れば、アッパーボディを後部で思いきってしぼりこんだデザインなど、力強いひとつの塊りを想わせる一体感あるスポーティ・シルエットに仕上がっています。セダンの概念を超えクラスをも超えた、まさにあたらしい造形です。
さらにドアサッシュ、サイドウインドウ、ドアハンドルなどのフラッシュサーフェス化や縦置サイレンサーなど、またフロア側の空力も追求し、CD値で20%も性能アップを果たしています。



世界でもトップクラスの空力性能を実現した、エアロフォルム。
 
段差を5mmから3mmに極小化した、サイドウインドウまわりのフラッシュサーフェス化。
ブラックのモール一体成形で、すっきりしたデザインのクォーターガラス。(シビック)
一定断面で、しかも段差のないフラッシュマウントモールのリアウインドウ。(シビックフェリオ)
ガラス側にステーを設けた、ガラス接着タイプのリアビューミラー。
ドア側を従来の亜鉛ダイキャスト製から樹脂化し、1台あたり0.8kg軽量化し、しかも空力形状のドアミラー。
フロント・アッパースカートを廃止し、ボディと一体化した美しいフォルムを実現し、しかも風切り音を低減したマスク一体バンパー。


シビック、シビックフェリオ、それぞれに専用の2つの電動スモークドガラス・サンルーフ。
 
スイッチひとつでサンルーフがスライドし、爽快なオープンエア・クルージングが楽しめます。シビックフェリオのサンルーフはチルト機構をもった電動インナースライド式で、フルオープン時にはディフレクターが自動的に巻き上がり、風の巻き込みを防止。サンシェードだけ開けると、室内がやわらかな光で充たされます。
シビックは、スライドレールなしにサンルーフがルーフの上をスライドして開き、全閉時はルーフと一体化する独創のメカニズムの、電動アウタースライド・サンルーフです。チルトアップのみも可能。センターサンバイザー付です。

 

シビック

シビック



シビックフェリオ

シビックフェリオ





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