CITY - 1982.09

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シティは、ニュースにあふれてる。

●シャーシー&サスペンション(1)

シャーシー&サスペンション


一気に攻めのぼるハイパーターボ。
そして、このビッグパワーを
縦横無尽に支えるため、
徹底して鍛えぬかれた
強靭でしなやかな足腰。
シティは、ハイパーサスペンション。

一分のスキもない、見事な走りのフォーメーション。
ハイパーターボ
FF・四独・ワイドトレッド。

改めて言うまでもなく、ホンダはFFに絶対の自信をもっています。
ただFFであればいい、といったクルマたちを遠く引き離し、国内FFトップメーカーとして、走り、広さ、低燃費などのFFの利点をくまなく引きだし、高度なシステムにまでまとめあげてきました。
そしていままた、15年の長きにわたりつちかってきた数々の技術、つまり、四輪独立懸架や安定感あるワイドトレッド、ラック&ピニオン式ステアリングや空力ボディなどをベースに、新たなFFの可能性と同時に、FFターボ車の頂点を極めることに挑みました。
まず、ハイパーターボの開発に始まり、随所に新設計をほどこすなかでも、とくに足まわりを強化。
フロント・リアともに新設計のスタビライザーとプログレッシブコイルスプリングを採用し、さらにベンチレーテッドディスクブレーキ、ハイパフォーマンスタイヤまでも新開発するなど、いかにもホンダらしい完壁さで独自の技術を駆使し、FFターボ車としての高出力をいかんなく、しかも安全に発揮する見事なベストマッチングを生み出しています。
FF15年700万台突破

ターボ専用に新開発の
ハイパーサスペンション

ターボ搭載にともなう大幅な出力アップと、また、トルクの急激な変化に対応しうる、逞しく、しかも柔軟性のあるサスペンションです。
高出力車に不可欠のコーナリング時における高い限界性能や、きわめてすぐれた直進安定性を発揮する一方、路面の細かな変化、連続した動きにも、つねに余裕をもって吸いつくように走ります。
スポーティで、快適で、安全な走りを実現する、高度なシステムです。

フロントサスペンション

フロントサスペンション
高剛性中空スタビライザーと
新設計プログレッシブコイルスプリング。

I型ロアアームとラジアスロッドを組み合わせた、マクファーソン・ストラット方式のサスペンションです。
そのコイルスプリングに新設計のプログレッシブタイプを採用し、同時に、新開発のフロントスタビライザーを装着しています。
スタビライザーは、スポーティドライビング時などの走行性能を高めることに非常に有効な手段であり、シティターボは高剛性と軽量化をあわせて具現化するために、中空タイプを採用しています。
一方、プログレッシブコイルスプリングは、コイル上部のスプリングが太く、下部になるにつれ細く、ばねレートが一定でなく非線型に変化する特性をもっています。
コーナリング時など、大きな荷重がかかった場合には、高いばねレートで作動し、通常走行時には低いばねレートで作動するものです。
シティターボの場合、このプログレッシブコイルスプリングの高いばねレートとスタビライザーが相まって、コーナリング時における走行性能をきわめてすぐれたものとしています。
さらに、通常走行時においては、スタビライザーによってその直進安定性が向上すると同時に、プログレッシブコイルスプリングの低いばねレートによって、路面の変化に対する追従性を高め、乗り心地も向上させています。前輪で駆動力を伝えるFF車、なかでもシティターボのような高性能車においては、フロントサスペンションの性能はとくに重要な役割を果たすものです。
高剛性中空スタビライザーとプログレッシブコイルスプリングの絶妙のマッチングが、ドライバーがからだごと走りを満喫できるすぐれた走行安定性と乗り心地のための、最も効果的なポイントとなっています。



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