BEAT - 1991.05

BEAT
BEAT

TECHNICAL NOTES

INTERIOR
ツートーン・インテリア
ツートーン・インテリア
(SRSエアバッグシステム装着車)
開放感と保護感の両立。高密度インテリア。
風を友として走る開放感は、オープンならではの醍醐味です。BEATのインテリアは、そんな自然との一体感をいちだんと感じさせるつくりとしています。まずドアライニングの上下、およびインストルメントパネルのアッパー部とロア部など、室内全体をツートーン処理。ダークなグレーで腰から下にはしっかりとしたサポート感を出しながら、腰から上はやわらかなグレーで空間に広がりをもたせています。またインストルメントパネルから完全に独立させたユニークなデザインのメーターや、横のラインを強調し、縦のラインを交差させたクロスバーインパネ、さらにはフロントからセンター、そしてリアへとなだらかに連続させたコンソールがスポーティな空間を演出します。

独立3眼メーター
軽快なコクピットを創る独立3眼メーター。
タコメーターを中央に、スピードメーターを右に、そして水温計や燃料計などを円内にまとめたコンビネーションメーターを左にレイアウトした3眼メーターを採用しました。高精度な電動指針式のタコメーターとスピードメーターは白地に赤い針。視認性を高めるとともに、スポーツマインドを感じさせます。さらにメーターパネルはステアリングコラムに設置。インストルメントパネルからメーターを完全に独立させた、モーターサイクルを思わせるユニークなデザインとしました。メーターを手前に配置することで、ドライバー、ステアリング、メーターの一体感を高め、コクピットにメカニカルな印象と軽快な表情を与えます。

乗る人それぞれを広々感と安心感で包み込むクロスバーインパネ。
機能をデザインに昇華させていく。そういったホンダのデザイニング・コンセプトをもっとも強く表現しているもののひとつが、クロスバーインパネです。BEATはボディ剛性を確保するために、ピラーからピラーへパイプを通し、ボックス構造のフロアトンネルを採用。それに沿うようにインストルメントパネルの横のラインを強調し、コンソールの縦のラインを交差させて、ドライバーとパッセンジャーそれぞれをソフトに、しかもしっかり包み込むようなデザインとしました。ガッチリとした剛性感と広々とした横の広がり感をつくり出しています。

ドライバーズシート
ドライバーズシート
インテリアと融合する形状に、個性的な表皮デザインを施したバケットシート。
シートはオープンの爽やかさ、ミッドシップの軽快さを印象づけるようデザインしました。素材は肌に優しいジャージ素材とし、難燃加工・撥水処理を施しています。表皮柄はオープンボディでその個性を主張するよう配慮。モノトーンをベースに、サバンナを爽やかに駆け抜けるシマウマをモチーフにした印象的なパターンです。シート・フォルムは人とクルマの一体感を高めるヘッドレスト一体式のバケット形式を採用し、ヒップポイントもきわめて低く設定。スポーティなドライビングポジションが得られます。クッション材はシートの中央部にやわらかいパッドを、シートサイドに硬めのパッドを使用。優れたホールド性と快適な乗り心地を両立しました。ドライバーズシートは180mmのスライドと前5°、後10°のリクライニング、パッセンジャーズシートは130mmのスライドが可能です。また3点式ELRシートベルトはシートサイドのシートベルトガイドを介して着用する構造で、ドライバー席用はシートベルト未着用時に6秒間の警告音を発するとともに、インストルメントパネル内の警告灯が点灯します。

風の流れ(フロント)
風の流れ(トップ)
不快な巻き込みを抑えた風の流れを実現。
オープン走行時にサイドを回った風が室内へ巻き込まれると、乗員に後ろから風が当たることとなり、不快感を与えてしまいます。だからといって風をまったくシャットアウトしてしまっては、せっかくのオープンエアの開放感が味わえません。前方から後方へは爽快に風を流し、キャビン中央部をできるだけ無風状態にするのが理想的な風の流れです。BEATはフロントウインドウの傾斜角、ラウンド角を適切に設定。フロントクォーターウインドウをもたないにもかかわらず、前方から気持ち良く顔に当たる風の流れを実現しました。

ベンチレーションフロー図
ベンチレーションフロー図
ベンチレーションフロー図(トップ)
オープン走行時の快適さを高めるエアコンディショナー(標準装備)。
常に快適なオープンエア・ドライブが楽しめるように、BEATはマニュアル・エアコンディショナーを標準装備。とくに寒い日に対応してヒーター容量を大幅にアップさせています。しかもドライバー、パッセンジャーそれぞれを快適な暖かさで包み込むように配風を設定しました。モードスイッチは軽自動車初のプッシュ式を採用。高密度インテリアに調和する高質なコントロールパネルです。

不意の降雨にも配慮した設計。
コンピュータユニットは冠水を避けるためセンターバルクヘッド上部に設置。メーターやスイッチ類などにも随所に防滴処理を施しました。万一、オープン時に雨が降り込んだ場合に対応しています。

ドライバーに余裕をもたらす左右オフセットインテリア。
センタートンネル、および運転席を25mm左側へオフセットした非対称レイアウトとしました。運転に余裕を生むスペース配分としています。

3本スポークステアリングホイール 3本スポークステアリングホイール(SRSエアバッグシステム装着車用SRSエアバッグシステム装着車用)
SRSエアバッグシステム装着車用
スポーティな小径ステアリングホイール。
φ360mmという小径の3本スポークステアリングホイールを装備。スポーティな雰囲気を与えます。SRSエアバッグシステム装着車用にもφ360mmの4本スポークステアリングホイールを採用しています。

多機能収納スペース。
室内空間を巧みに活用することにより、3カ所の収納スペースを確保しました。ダッシュボード下部にはCD6枚分のスペースをもつアシスタントボックスを設置。助手席のシートバック後方にはキー付のドキュメントボックスを装備しました。A4サイズのものも収納できるスペースで、車検証や地図などの保管に便利です。また左右のシートバックの間に設けたリアコンソールは、カセットテープのホルダー付で、6本収納可能です。
リア コンソール
リア コンソール
ドキュメントボックス
ドキュメントボックス
アシスタントボックス
アシスタントボックス
パワーウインドウスイッチ
パワーウインドウスイッチ

パワーウインドウを標準装備。
オープンボディはウインドウの開閉頻度が高いことから、パワーウインドウを標準装備しました。スイッチはセンターコンソールに設置。運転席、助手席のどちらからでも両方の操作が行なえます。

インテリアランプ
運転席側のダッシュボード下部に設置しています。ドアの開閉に連動して点灯・消灯。足元を明るく照らし、夜間の乗降に便利です。またスイッチ操作でのON/OFFも可能です。



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