Ascot & Rafaga - 1993.10

ASCOT/Rafaga
Ascot & Rafaga
 
ボディ




太いピラーと堅牢なフレーム構造で、剛性を飛躍的に高めたモノコックボディ。
FFミッドシップの爽快な走りを実現するとともに、セダンにふさわしい静かでしっかりとした乗り味を可能にするため、骨格自体のあり方から考え直し、基本性能にすぐれた高剛性モノコックボディを開発しました。
まずアッパーボディでは、各ピラーの断面を大型化して、充分なキャビン剛性を得ています。加えて、リアピラー内には、補強材として大型ダンパースティフナーを装着。リアシートの後に設けたリアバルクヘッドとともに、剛性向上と走行騒音の低減に寄与しています。
アンダーボディの基本となるアンダーフレームは縦置エンジンによるスペースの余裕を生かし、効率よく連続化。キャビンを構成するフレームを中心に断面効率、結合効率を向上させました。
これらにより、実際に体感できる剛性感を飛躍的に高めるとともに、操縦安定性、乗り心地向上の目安となる曲げ剛性、ねじり剛性を大幅に向上させています。

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アンダーフレーム
アンダーフレーム


振動・騒音を徹底して抑え、高水準の静粛性をもたらした低NVHボディ。
静かで振動の少ない快適な乗り心地を実現するために、さまざまな面から、音や振動を抑えています。
まず、液封エンジンマウントの採用やステアリング取り付け部の剛性を高め、振動・騒音の発生源そのものからの低NVH化を図っています。
そのうえで、制振・遮音材を各部に最適に配置。エンジンルームに隣接するダッシュボードロアパネルやリア・タイヤハウスには、発泡メルシートをはさみ込んだ多層構造を採用して、パワーユニットや路面からの音や振動を効果的に遮断しています。
 
美しい外観とすぐれた耐久性を実現する、ロングライフボディ。
いつまでも変わらない美しさを保ち、永く愛用されるボディをめざしました。
そのため、防錆対策として、耐候性にすぐれた表面処理鋼板を最適な部位に採用。さらにボディ下面アンダーコート、防錆ワックスなど、ボディ保護のための処理を充分に施しています。またサイドシルガーニッシュ、インナーフェンダー部をはじめ、多くの部分に樹脂部品を用い、錆の発生源を少なくしています。
塗装面では、ピラーの断面の大型化により、内部の電着塗装の品質を向上させました。
 
厚みのある外板が、高質なフォルムを実現。
見た目にも、触れたときにも、しっかりとした造りのよさを実現するため、ドアスキン、フロント・フェンダーなどには厚みのある外板を採用。よりなめらかな曲面構成で、いっそうの重厚感をもたらしています。 

厚みのある外板・高質なフォルム




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