Ascot & Rafaga - 1993.10

ASCOT/Rafaga
Ascot & Rafaga
 
サスペンション



正確で安定した挙動をもたらすリアサスペンション。
リアサスペンションは、安定性の基本とも言えるものです。
そこで、しっかりとしたボディ剛性に対応し、重点的に見直しを進めました。つまり、動的ジオメトリーの変化の減少を図り、かつ剛性のアップを図ることで、よりリニアリティの高いすぐれたスタビリティ性能をめざしたわけです。
まず、安定した挙動を得るために、ホイールベアリングのサイズを拡大しています。次いで、鍛造ロアアームによる剛性アップとともにクロスビーム取り付け点の剛性もアップして、サイドフォース入力に対するトー剛性やキャンバー剛性を高めました。さらには、操縦安定性向上のため、リア・クロスメンバ内部構造の変更により、サスペンション取り付け部の剛性も高めています。
これらにより、サイドフォース入力によるトー変化、キャンバー変化の最適化を図り、旋回時及びブレーキング時などの車両安定性をいちだんと高いものにしています。

走りと乗り心地にいっそう磨きをかけるHPV(ホンダ・プログレッシブ・バルブ)ダンパー。
ダブルウイッシュボーン・サスペンションのすぐれた走りの資質を、その減衰容量の大きさでさらに高める、ガス封入ダンパー。低圧ガスを封入、路面からの微震動はスムーズに吸収し、大きな振動はしっかりと抑える対応力で、乗り心地を向上させています。また、応答性もきわめて高く、レーンチェンジなどで生じるボディの揺り戻しを減少。車両姿勢の安定にもひと役かっています。

2.0S、2.5Sにはスポーティな専用のチューニングを。
2.0Sは、HPVダンパーとブッシュ類のセッティングなどにより、一体感のあるハンドリングを重視したスポーティな仕様としています。さらに2.5Sには、ストラットタワーバーを追加。すぐれた基本性能はそのままに、サスペンション全体にしっかりとしたソリッド感のある特性を身につけています。

リア

フロント

リア

フロント

 
イラスト:アスコット2.0S

全車に採用。
ベンチレーテッド・前輪ディスクブレーキ。
前輪には、放熱効果にすぐれたベンチレーテッド・ディスクローターを採用しています。
また、トータルなブレーキ性能を高めたうえで、スポーティなサスペンション・セッティングを施した2.0Sタイプには、ブレーキフィーリングを高めた新開発のブレーキパッドを採用しました。材質は社会環境を考慮した、もちろんノンアスベストです。

高性能タイヤを標準装備。
2.0Lモデルには、日常ひんぱんに走る街中での走行を重視し、とくに乗り心地を大切に、あわせてハンドリングのよさも両立した185/70 R14 88Hタイヤ(2.0T)を。またスポーティな味つけの195/65 R14 89Hタイヤ(2.0S)も用意しています。
一方、2.5Lモデルには、エンジン性能とサスペンションの味つけの違いから、とくに路面のホールド性を重視した195/60 R15 88Hタイヤを標準装備しています。

〈●オフセット:55mm ●P.C.D.:114.3mm〉

リニアリティの高い、よりナチュラルな操舵感。
車速応動型パワーステアリング。
より人間の自然な感覚に近い操舵フィールをもたらす、車速応動型のパワーステアリングです。
ベーンポンプとの組み合わせにより、中高速での操舵力に、きわめて安定した理想的なフィーリングを実現しました。

Photo:ラファーガ2.0T フォグライトはディーラーオプション
Photo:ラファーガ2.0T フォグライトはディーラーオプション




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