ACCORD/VIGOR(CONCEPT) - 1985.06

ACCORD/VIGOR
FACT BOOK
ACCORD/VIGOR
開発コンセプト

 言葉はいらない。真に価値あるものだけをつくりたい。
本当にいいものに言葉はいらない。とホンダは思っています。真の意味での 革新、そして走ることの本質を高度なレベルで重視する車作り。それが新型アコード&ビガーです。ホンダがF-1レースで学んできたこと。それは、なによりもモーター・スポーツに対する熱い思い入れ。そして技術陣の、ひとりのドライバーとしての良心。そのすべてが新型アコード&ビガーに生かされています。とにかく、いいと思ったことはチャレンジしてみる。とことんチャレンジしてみる。開発の途中ではいろいろなことがありました。こちらのメリットを優先すると、こちらのデメリットが出てくる。そんな時も決してホンダは諦めませんでした。あくまでデメリットを克服して、それをメリットに変えてしまうまでは。そんな経緯のすべてがこの車に真の価値を生み出したので す。


 そしてホンダは、セダン・イノベーションへと向かった。
セダンを超えたセダン。新型アコード&ビガーをホンダは、そうとらえています。セダンといえども、安眠をむさぼることは許されない。セダンの快適性、ゆとりはそのままに、極限まで低く、ワイドなクルマをつくる。これが我々の第一の目標でした。そのためには、エンジンのスペース効率を限界まで極めつくし、本来なら場所をとるダブルウイッシュボーンも、ありとあらゆる工夫を重ねて、そのフォルムの内に格納。ヘッドクリアランスを充分確保するためにシートの形状・構造にも 数々のアイデアが傾注されています。そしてエアロデッキは、ウルトラ・ロー&ワイドの考え方を基調に、これからのデザイン・トレンドをいち早く体現したロングルーフ。ホンダは、いま、ここまで進んでいます。



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