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公開:2016年3月9日

取材:2016年3月2日

世界最大級の水素・燃料電池展“FC EXPO 2016”に出展。Honda独自の水素製造技術を世界に発信。

世界最大級の水素・燃料電池展“FC EXPO 2016”に出展。 世界最大級の水素・燃料電池展“FC EXPO 2016”に出展。

 2016年3月2日〜4日、東京ビッグサイトにてリード エグジビション ジャパン(株)が主催する「スマートエネルギーWeek 2016」が開催されました。Hondaはこの「スマートエネルギーWeek 2016」内の「FC EXPO 2016〜第12回[国際]水素・燃料電池展〜」に、独自の高圧水電解システム「Power Creator」を採用した「スマート水素ステーション」をはじめ、燃料電池自動車(FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ・フューエル・セル)」や外部給電器「Power Exporter 9000」など、水素を「つくる・つかう・つながる」技術を出展。水素社会の実現に向けた取り組みを発信しました。

31カ国1,430社が出展したエネルギー総合展“スマートエネルギーWeek 2016”。

 創エネ・蓄エネ・省エネ技術の総合展と銘打ち、水素・燃料電池をはじめ、太陽電池や風力発電、バイオマス発電などエネルギー9分野の展示会を同時開催する一大イベント「スマートエネルギーWeek 2016」が、3月2日から4日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されました。

 世界31カ国から1,430もの企業出展が集まったこのイベントのオープニングセレモニーには、世界最大級の展示会に相応しく各国大使や各業界のトップら50名超が参列。その中には、水素・燃料電池分野のリーディングカンパニー代表として参加したHondaの三部敏宏執行役員の姿もありました。

各国の大使や各業界のトップなど50名超で行われた大テープカット。
オープニングセレモニーに参列し、テープカットを行う三部敏宏執行役員(写真奥中央)

オープニングセレモニーに参列し、テープカットを行う三部敏宏執行役員(写真奥中央)

Hondaブースでは、独自技術「Power Creator」を前面に押し出した展示を実施。

「Power Creator」を中心に「つくる・つかう・つながる」技術を展示したHondaブース

「Power Creator」を中心に「つくる・つかう・つながる」技術を展示したHondaブース

SHSの実物大モックアップを展示。外装の一部を透明にし、搭載された「Power Creator」を紹介(赤枠部)

SHSの実物大モックアップを展示。外装の一部を透明にし、搭載された「Power Creator」を紹介(赤枠部)

太陽光や風力、廃棄物発電など、さまざまな再生可能エネルギー由来の電気をSHSにつないで水素が製造できることをジオラマで表現

太陽光や風力、廃棄物発電など、さまざまな再生可能エネルギー由来の電気をSHSにつないで水素が製造できることをジオラマで表現

(株)本田技術研究所 針生栄次研究員

(株)本田技術研究所
針生栄次研究員

 Hondaが出展したのは、水素・燃料電池分野の展示会「FC EXPO 2016」です。280社が参加し、同分野では世界最大級の規模となったこの展示会には、水素や燃料電池に関する最先端の技術や部品、材料、システムが一堂に会し、ビジネスチャンスを求める人々で大いに賑わいました。

 Hondaブースの前を通る方々の目を惹いていたのは、ショーケースの中でメタリックに輝く、高圧水電解システム「Power Creator」です。これは水と電気をつなぐだけで水素を製造できる「スマート水素ステーション(SHS)」を、コンテナサイズで実現しているHondaの独自技術。さらにSHSでは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー由来の電気を利用してCO2排出ゼロで水素をつくることも可能です。「Power Creator」の開発者、(株)本田技術研究所の針生栄次研究員は、その特徴を次のように語ります。
「FCVの燃料となるのは高圧水素ですが、『Power Creator』は水の電気分解で水素を取り出す時に直接高圧化することが可能です。通常、水素の昇圧に使われるコンプレッサーを不要にすることで、水素ステーションの小型化に役立つだけでなく、電気科学的に昇圧するため、ロスなく高効率で高圧水素をつくりだすことができます」
 こうした技術を前面に押し出した展示は、商談展ならでは。物珍しいパーツに吸い寄せられた方々が、その技術の原理や使い道などさまざまな質問をHondaのスタッフに投げかけます。スタッフらはそうした質問に回答するとともに、環境負荷低減のために再生可能エネルギー由来の電力を用いてCO2排出ゼロで水素をつくることの重要性を伝えていました。

 さらにブースでは、水素をつくるSHSだけでなく、水素をつかうFCV「CLARITY FUEL CELL」や、そのFCVにつなぐことでFCVが発電した電気を電化製品などで使えるようにする外部給電器「Power Exporter 9000」をパネルや動画で紹介。さらに近隣の水素供給・利用技術研究組合(HySUT)のブースでは、「CLARITY FUEL CELL」と「Power Exporter 9000」の実機を展示しました。
 Hondaブースの館長を務めるスマートコミュニティ企画室の中川尊基技術主任は、展示の狙いをこう話します。
「今回のブースでは、Hondaの独自技術である『Power Creator』を中心に展示しています。それは『Power Creator』が水素社会の具現化に向けて大きな可能性を秘めた技術だからです。現在はSHSに使用していますが、SHSよりももっと大きい地域規模のステーション、逆にもっと小さい家庭規模のものに展開していくためのビジネスパートナー探しも本展示会の大きな目的のひとつです。
 そしてHySUTブースを含めた展示全体では、水素を『つくる・つかう・つながる』技術を通してHondaが実現しようとしているCO2フリーで水素を循環できる社会を発信しています。皆様に水素社会を身近に感じていただき、エネルギーを家産家消、地産地消するコミュニティを広げていくことで、大きな水素社会が実現できると考えています」

HySUTブースに展示された、水素をつかう「CLARITY FUEL CELL」

HySUTブースに展示された、水素をつかう「CLARITY FUEL CELL」

「CLARITY FUEL CELL」に外部給電器をつないでクルマが発電する電気を活用できることを紹介

「CLARITY FUEL CELL」に外部給電器をつないでクルマが発電する電気を活用できることを紹介

HySUTブースでは、水素ステーションの整備状況やFCVの紹介など水素社会を啓発するプレゼンテーションも行われた

HySUTブースでは、水素ステーションの整備状況やFCVの紹介など水素社会を啓発するプレゼンテーションも行われた

スマートコミュニティ企画室 中川尊基技術主任

スマートコミュニティ企画室
中川尊基技術主任

基調講演にて、Hondaの水素社会の実現に向けた取り組みを発信。

Hondaの水素社会の実現に向けた取り組みを語る、三部敏宏執行役員

Hondaの水素社会の実現に向けた取り組みを語る、三部敏宏執行役員

基調講演の会場は、最大1,000人を収容する国際会議場

基調講演の会場は、最大1,000人を収容する国際会議場

 さらに、東京ビッグサイト内の国際会議場で催された基調講演にて、経済産業省、米国エネルギー省に次いでHondaの三部が登壇。「つくる・つかう・つながる」のコンセプトを中心としたHondaの水素社会の実現に向けた取り組みを紹介し、次のようにHondaの決意を述べました。
「Hondaは、来るべき水素社会に向けて、『つくる・つかう・つながる』の具現化を通じて水素の活用促進や再生可能エネルギーの有効活用を実現してまいります。そしてFCVをはじめとする魅力的なモビリティの開発はもちろん、これまでの自動車メーカーの枠を越えた、多彩な環境技術や製品、ソリューションを駆使して、豊かで持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています」

 大勢の聴衆が詰めかけた基調講演や、ひっきりなしにお客様が訪れ、真剣な面持ちで質問を投げかけたり、話し合いが行われていたHondaブースの様子からは、皆様の水素社会の到来に対する大きな期待を感じることができました。Hondaはその期待に応え、CO2フリーの水素社会を実現するために、さらなる取り組みを進めてまいります。

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