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2016.11.11 update

北九州市のスマート水素ステーションで、
再生可能エネルギー利用と自立運転の実証実験を展開。

福岡県北九州市では、公用車である「クラリティ FUEL CELL※1」に充填する水素を「北九州市エコタウンセンター」に設置したスマート水素ステーション(SHS)で製造しています。Hondaと北九州市は、2016年からこの水素製造における風力発電と太陽光発電の利用を強化するとともに、定置バッテリー化した「フィットEV」を活用して商用電源(電力会社の電気)を使わずSHSを稼働させる自立運転の実証実験を展開しています。

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北九州市への「クラリティ FUEL CELL」納車は2016年10月。下写真はそれ以前の公用車「FCXクラリティ」。

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北九州市のスマート水素ステーションで、再生可能エネルギー利用と自立運転の実証実験を展開。

福岡県北九州市では、公用車である「クラリティ FUEL CELL※1」に充填する水素を「北九州市エコタウンセンター」に設置したスマート水素ステーション(SHS)で製造しています。Hondaと北九州市は、2016年からこの水素製造における風力発電と太陽光発電の利用を強化するとともに、定置バッテリー化した「フィットEV」を活用して商用電源(電力会社の電気)を使わずSHSを稼働させる自立運転の実証実験を展開しています。

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北九州市への「クラリティ FUEL CELL」納車は2016年10月。下写真はそれ以前の公用車「FCXクラリティ」。

環境負荷低減と非常時の安心・安全、2つの意義を持つ実証実験。

「北九州市エコタウンセンター」のSHSで水素充填する「FCXクラリティ」
「北九州市エコタウンセンター」のSHSで水素充填する「FCXクラリティ」
10月に納車された新しい公用車「クラリティ FUEL CELL」
10月に納車された新しい公用車「クラリティ FUEL CELL」
駐車場屋根の太陽光発電パネル(最大出力11kW)
駐車場屋根の太陽光発電パネル (最大出力11kW)
センター敷地内の風力発電システム(最大出力5kW)
センター敷地内の風力発電システム (最大出力5kW)
定置バッテリーとして据え置きされた「フィットEV」
定置バッテリーとして据え置きされた「フィットEV」
エネルギー需給をコントロールする「HEH55」も新たに設置
エネルギー需給をコントロールする「HEH55」も新たに設置
北九州市 環境局 友松和宏係長
北九州市 環境局 友松和宏係長
本田技術研究所 四輪R&Dセンター 山本晃生研究員
本田技術研究所 四輪R&Dセンター 山本晃生研究員

 2016年10月7日、北九州市の公用車として使用されてきた燃料電池自動車「FCXクラリティ」が新型「クラリティ FUEL CELL」へと切り替わり、「北九州市エコハウス」で納車式が行われました。
 この「クラリティ FUEL CELL」に水素を供給するのは、2014年に「北九州市エコタウンセンター」に設置されたスマート水素ステーション(SHS) ですが、2016年、北九州市とHondaはここに太陽光発電パネルと風力発電システムを追加設置して再生可能エネルギーによる水素製造を強化しました。
 また同時に他実証実験での使用が終了した「フィットEV」を定置バッテリーとして同センターに設置。太陽光発電の電気をこれに蓄電して必要なときにSHSに供給するシステムを構築し、時間帯や気象条件に影響を受ける再生可能エネルギーを無駄なく効率的に利用できる体制を整えました。
「従来、北九州市は工場の協力を得て、副生水素をパイプラインで市街地に供給する取組みを行ってきましたが、今後は環境負荷低減のために再生可能エネルギーによる水素製造を増やしていきたいと考えています。今回のシステムは、そのために大きな役割を果たすものとして期待しています。」(北九州市環境局 水素社会創造課 友松和宏係長)

 一方Hondaにとって、今回のシステム構築には「災害時におけるSHS自立運転の実証」という狙いもあります。
 従来から市の公用車として使用されるFCVには、災害時に「動く電源」として被災地に赴き、停電地域に電気を供給して被災者の生活を助けるという役割があります。このためSHSには停電時でも水素製造できる機能が求められていました。そこで今回、商用電源(電力会社からの電気)をまったく使用せず定置バッテリー化した「フィットEV」の電力だけでSHSを稼動させる「自立運転モード」を新たに設定。定期的に模擬停電状態を作ってSHSを自立運転モードに切り替え、一定時間の後に元に戻すという実証実験を繰り返しています。
「EVの定置バッテリーとしての再活用と、これを使ったSHSの自立運転。いずれも初めての試みですが、再生可能エネルギーの利用拡大と非常時における市民生活の安心・安全確保という重要な意義を持つ実証実験なので、全力で取り組んでいきます」(株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター 山本晃生研究員)

 北九州市とHondaは今、共に手を携えて、環境負荷低減と非常時の安心・安全という2つの意義を持つ実証実験に取り組んでいます。

(取材日 2016年10月7日)

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