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2018.02.20 update

「平成29年度 省エネ大賞」省エネ事例部門でHondaの2事業所が受賞!
セミナーではHonda 松川貢 執行役員が工場での省エネ事例について講演。

2018年2月14日、東京ビッグサイトで「平成29年度 省エネ大賞」表彰式が行われ、本田技研工業トランスミッション製造部が資源エネルギー庁長官賞(輸送分野)を、ホンダエンジニアリングが審査委員会特別賞を受賞。翌15日には、「ENEX2018」の「エネルギー最適化最新事例」セミナーで、Hondaの生産領域を担当する松川貢 執行役員が工場における省エネ事例を紹介しました。

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「平成29年度 省エネ大賞」省エネ事例部門でHondaの2事業所が受賞!セミナーではHonda 松川貢 執行役員が工場での省エネ事例について講演。

2018年2月14日、東京ビッグサイトで「平成29年度 省エネ大賞」表彰式が行われ、本田技研工業トランスミッション製造部が資源エネルギー庁長官賞(輸送分野)を、ホンダエンジニアリングが審査委員会特別賞を受賞。翌15日には、「ENEX2018」の「エネルギー最適化最新事例」セミナーで、Hondaの生産領域を担当する松川貢 執行役員が工場における省エネ事例を紹介しました。

Hondaの2事業所が省エネ大賞を受賞、省エネセミナーでは松川 執行役員が講演。

「ENEX2018」を含む“エネルギーイノベーション総合展”開幕式の様子。
「ENEX2018」を含む“エネルギーイノベーション総合展”開幕式の様子。
「平成29年度 省エネ大賞」表彰式は関係者だけでなく報道陣も多数参加。
「平成29年度 省エネ大賞」表彰式は関係者だけでなく報道陣も多数参加。
一般財団法人省エネルギーセンター会長 藤洋作氏が主催者挨拶。
一般財団法人省エネルギーセンター会長 藤洋作氏が主催者挨拶。
来賓を代表して祝辞を述べる経済産業大臣政務官 大串正樹氏。
来賓を代表して祝辞を述べる経済産業大臣政務官 大串正樹氏。

 「省エネ大賞」は、一般財団法人省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受けて主催するもので、他者の模範となる優れた省エネ取り組みや省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰する制度です。本年度も例年と同じく「ENEX2018 第42回 地球環境とエネルギーの調和展」と合わせて東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われました。
 「ENEX2018」は2月14~16日に、「Smart Energy Japan2018」、「電力・ガス新ビジネスEXPO2018」と併せた“エネルギーイノベーション総合展”として開催。
 例年来場者数50,000人規模のこの展示会では、スマート社会におけるエネルギー課題解決のための省エネルギー、新エネルギーに関する最新技術が集結するほか、省エネ大賞表彰式とその事例・製品の展示、各種セミナーなどが同時開催されました。

 「平成29年度 省エネ大賞」表彰式は14日に行われ、本田技研工業株式会社トランスミッション製造部の「“環境トランスミッション” CVTのグローバル拡大に寄与する新省エネ試験法」が資源エネルギー庁長官賞(輸送分野)を受賞。
 ホンダエンジニアリング株式会社の「新エージング法による燃料電池スタック製造時の水素使用量大幅削減」も審査委員会特別賞を受賞しました。

 また、翌15日に行われた「ENEX2018」のセミナーでは、Hondaの生産部門を担当する松川貢 執行役員が工場における省エネ事例について講演しました。

トランスミッション製造部が「平成29年度 省エネ大賞」資源エネルギー庁長官賞を受賞!

「“環境トランスミッション” CVTのグローバル拡大に寄与する新省エネ試験法」でトランスミッション製造部が資源エネルギー庁長官賞を受賞。
「“環境トランスミッション” CVTのグローバル拡大に寄与する新省エネ試験法」でトランスミッション製造部が資源エネルギー庁長官賞を受賞。
受賞の喜びを語るトランスミッション製造部長 伊藤理。
受賞の喜びを語るトランスミッション製造部長 伊藤理。
品質管理室 金子武志 技師は今後の省エネ活動にも意欲をみせた。
品質管理室 金子武志 技師は今後の省エネ活動にも意欲をみせた。
表彰式後の受賞事例発表会では、トランスミッション製造部が今回の受賞内容を講演。
表彰式後の受賞事例発表会では、トランスミッション製造部が今回の受賞内容を講演。
事例発表会で講演した製品技術課 松下清仁 技術主任(左)と鈴木久徳 指導員。
事例発表会で講演した製品技術課 松下清仁 技術主任(左)と鈴木久徳 指導員。

 トランスミッション製造部を代表して資源エネルギー長官賞の表彰状とトロフィーを授与された伊藤理 部長が、満面の笑みでその喜びを語りました。「Hondaが全社をあげて取り組む環境活動のなかで、このような賞をいただけて大変嬉しく思います。日々の省エネ活動はもちろん、実際の仕事の中でも大きな成果を出せるテーマに今後も積極的に取り組みます」。

 Honda車のトランスミッションを製造する“トランスミッション製造部”は、その品質を保証するために実機エンジンを用いた約90日間の連続テストを実施していました。しかし近年はアジア、中国などのマーケットが好調に推移。また、ほかのトランスミッション形式と比べて燃費が良いとされるCVT(Continuously Variable Transmission)をHondaが“環境ミッション”と位置付け積極的な開発とグローバル展開を進めていることもあり、CVT搭載車の販売台数は大幅に増加。
 これに伴い、実機エンジンを使用したテストの回数も急増し、そのエネルギー使用量増加が深刻な問題となっていました。

 

 そこで同製造部は、株式会社本田技術研究所の技術も取り入れ、モーター1台による独自構造の電動テスト装置を開発、これに転換。それまで実施していた実機エンジンによるテスト方法と比べてガソリン使用量を130kL/年削減したことに加え、試験期間を1/3に短縮し、電力使用量も年間2万7,400kWh低減。これが評価され、資源エネルギー庁長官賞の受賞につながりました。

 また、品質管理室 金子武志 技師は「本田技術研究所の協力もあって成し遂げられた成果です。この受賞は省エネ施策で日々頑張っているスタッフ全員へのメッセージにもなりました。仕事の効率を上げ製造コストを低減するといったことが、すべて環境にも寄与するという認識があるからこそ、新たな施策投入の活性化にもつながると考えています」と今後の省エネ活動にも意欲をみせました。

ホンダエンジニアリングも審査委員会特別賞を受賞!

ホンダエンジニアリング 生産技術部は「新エージング法による燃料電池スタック製造時の水素使用量大幅削減」で審査委員会特別賞を受賞した。
ホンダエンジニアリング 生産技術部は「新エージング法による燃料電池スタック製造時の水素使用量大幅削減」で審査委員会特別賞を受賞した。
「受賞はモチベーション向上につながる」と生産技術部 久米智之 技師。
「受賞はモチベーション向上につながる」と生産技術部 久米智之 技師。
生産技術部 加藤崇 技術主任が今回の受賞テーマ“エージング”について解説。
生産技術部 加藤崇 技術主任が今回の受賞テーマ“エージング”について解説。

 Hondaの燃料電池自動車(FCV)は、水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を取り出す“セル”という部材を積み上げた “燃料電池(FC)スタック” から電力が供給されます。
 このFCスタックはホンダエンジニアリングで生産され、出荷前には、FCスタックの触媒に付着した阻害物質除去のため、慣らし運転のような工程が行われます。これが、今回の審査員特別賞の受賞テーマでもある“エージング”です。
 そのエージングについて、生産技術部 加藤崇 技術主任が説明します。「FCスタックは、白金触媒の周辺に付着した不純物を除去しないと所定の性能が出ません。そのため従来は、大量の水素を使って一基ずつ実際に発電して不純物を除去していました。しかし今回の技術は水素の使用量を大幅に低減する、省エネ効果が非常に高い技術となっています」。

 ホンダエンジニアリングは、これまで燃料電池自動車(FCV)9,000km走行に相当する水素を消費していたエージング工程で、セルに電圧をかけて電圧変動に伴う酸化還元反応を繰り返すことで従来と同様の効果が得られることに着目し、新たなエージング法を開発。 99%以上という水素使用量の大幅低減を実現したのです。

 加藤 技術主任は続けて「しかしFCはまだ発展途上の技術です。値段が高くてお客さまに届きづらい技術ですが、我々は今回のような省エネ効果のある技術やコストを下げる技術などの開発を続けていきます」とFCVが誰でも手の届くクルマとなるように、今後も技術開発で貢献することを語りました。

 生産技術部 久米智之 技師は「お客様の気持ちになって、より良いものをより安く提供したいという思いが受賞につながったと思います。こういった賞をいただくことで我々の生産技術を対外的にもアピールでき、スタッフ一同、今後もさらに頑張っていこうというモチベーション向上につながります」とさらに省エネを含めた環境負荷低減に取り組んでいくことを語ってくれました。

生産部門担当の松川貢 執行役員がHondaの工場における省エネ事例について講演

松川 執行役員が「エネルギー最適化最新事例」セミナーで講演。
松川 執行役員が「エネルギー最適化最新事例」セミナーで講演。
講演会は開場と同時に満席。メモを取りながら熱心に聴き入る公聴者も。
講演会は開場と同時に満席。メモを取りながら熱心に聴き入る公聴者も。
講演会後、松川 執行役員はトランスミッション製造部とホンダエンジニアリングの省エネ大賞受賞事例を視察。
講演会後、松川 執行役員はトランスミッション製造部とホンダエンジニアリングの省エネ大賞受賞事例を視察。
受賞事例パネルやトロフィーなどが展示されていたのは「ENEX2018」アワードコーナー。
受賞事例パネルやトロフィーなどが展示されていたのは「ENEX2018」アワードコーナー。
トランスミッション製造部が導入した電動テスト装置“SBテスター”の一部が展示されていた。
トランスミッション製造部が導入した電動テスト装置“SBテスター”の一部が展示されていた。
従来と比べ99%以上の水素使用量低減を実現したホンダエンジニアリングの新エージング装置。
従来と比べ99%以上の水素使用量低減を実現したホンダエンジニアリングの新エージング装置。

 15日には、「ENEX2018」の中で開催された「エネルギー最適化最新事例」セミナーが行われ、Hondaの生産部門を担当する松川貢 執行役員がHondaの工場における先進省エネ事例を講演しました。

 日本の製造現場における最先端の省エネ事例が披露されるとあり、開場と同時に満席となったセミナーは、4人の講師が続いて登壇して工場における省エネ活動の現状や課題、最新事例などを講演。
 そのなかでHonda 松川 執行役員は、“「人」と「アイデア」が進化の源泉!Hondaイズムを継承する工場の省エネ” と題して、Hondaの工場における先進省エネ事例を紹介しました。

 

 松川 執行役員はまず初めに、Hondaの工場における基本的な考え方である「人間優先の合理的で清潔な環境」、「常に最先端の技術と設備」、社会と結びつく「地域社会との共生」をHonda創業者・本田宗一郎の想いとして語り、聴講者の心をひき付けました。
 そして、これら宗一郎の想いが現在もしっかりと受け継がれている事例として、既存工場と比べて30%の省エネを実現している、埼玉県の寄居完成車工場を挙げました。
 さらに「工場を進化させるのは従業員一人ひとりが継承する創業者の想い」であるとも語り、前日に省エネ大賞を受賞した、トランスミッション製造部が独自開発した電動テスト装置の導入、ホンダエンジニアリングのFCスタックの新エージング法などを、それぞれ実際の生産現場における従業員からのボトムアップ施策として紹介。
 また、これらの環境取り組みを“グリーン大会”で発表し、好事例をHonda内で水平展開していることも併せて紹介しました。

 今回、松川 執行役員はHonda創業者・本田宗一郎から受け継がれる “ものづくり”への想いを軸に、環境負荷低減に向けた省エネ取り組みについての具体的事例を講演しました。
 そして講演後に「不良品をひとつなくすだけでも、稼働効率を1%上げるだけでもエネルギー効率は確実に上がります。省エネという活動は、我々の企業の質、お客さまに対しての質の向上こそが非常に重要なファクターだと思っています」と述べた通り、Hondaは今後も各領域において企業活動の質、お客さまに対しての製品やサービスの質の向上を目指すことでより一層の省エネを推進し、環境負荷低減に努めて参ります。

(取材日 2018年2月14・15日)

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