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2018.03.30 update

本田技研工業(株)トランスミッション製造部

浜松工場の「やらまいか」精神が実らせた技術“環境ミッション”CVTのグローバル拡大に寄与する、新省エネ試験法。

「平成29年度 省エネ大賞」省エネ事例部門で資源エネルギー長官賞を受賞したHondaトランスミッション製造部のCVTの新省エネ試験法は、CVT製品熟成テストの大幅な省エネと効率化を実現した技術です。Honda発祥の地・浜松の「やらまいか」精神により開発から1年足らずで完成・導入に至ったその新技術は、Hondaが“環境ミッション”と定めるCVTの開発・改善のスピードアップとタイムリーな供給を可能にし、Honda車全体の燃費向上とCO2排出量の低減、さらにはスタッフたちの意識向上にも貢献するものでした。

本田技研工業(株)トランスミッション製造部 本田技研工業(株)トランスミッション製造部

「平成29年度 省エネ大賞」省エネ事例部門で資源エネルギー長官賞を受賞したHondaトランスミッション製造部のCVTの新省エネ試験法は、CVT製品熟成テストの大幅な省エネと効率化を実現した技術です。Honda発祥の地・浜松の「やらまいか」精神により開発から1年足らずで完成・導入に至ったその新技術は、Hondaが“環境ミッション”と定めるCVTの開発・改善のスピードアップとタイムリーな供給を可能にし、Honda車全体の燃費向上とCO2排出量の低減、さらにはスタッフたちの意識向上にも貢献するものでした。

「平成29年度 省エネ大賞」省エネ事例部門で資源エネルギー長官賞を受賞!

「平成29年度 省エネ大賞」でHondaトランスミッション製造部のCVTの新省エネ試験法が資源エネルギー庁長官賞を受賞。
「平成29年度 省エネ大賞」でHondaトランスミッション製造部のCVTの新省エネ試験法が資源エネルギー庁長官賞を受賞。
本田技研工業(株)トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 テクニカルグループ リーダー 技術主任 松下清仁
本田技研工業(株)トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 テクニカルグループ リーダー 技術主任 松下清仁

 2018年2月14日に行われた「平成29年度 省エネ大賞」表彰式で、Hondaトランスミッション製造部が『“環境ミッション”CVTのグローバル拡大に寄与する、新省エネ試験法』で資源エネルギー庁長官賞(輸送分野)を受賞しました。

「省エネ大賞」は、一般財団法人省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受けて主催するもので、他者の模範となる優れた省エネ取り組みや省エネルギー性に優れた製品とビジネスモデルを表彰する制度です。
 Honda車のトランスミッションを製造する“トランスミッション製造部”は、CVTの品質・性能を検証する複合耐久テストにおいて環境負荷軽減に大きく貢献できる設備とテスト方法を開発。エネルギー使用量、CO2排出量、副産物発生量を大きく低減することに成功したのです。

 表彰式当日は受賞事例発表会に登壇した松下清仁(まつしたきよひと=本田技研工業株式会社 トランスミッション製造部 浜松トランスミッション製品技術課 テクニカルグループ リーダー)は「実際に表彰いただいたあと、周りからの反響によって、事の大きさに改めてびっくりしています。このような環境視点の賞の受賞者として、また新たな環境施策に取り組んでいかなければならないと考えています」と受賞者としての責任の大きさを改めて実感したと語りました。

Hondaが自社開発・製造するCVT。“環境ミッション”としてグローバルに展開。

Hondaが“環境ミッション”と位置付けるCVTは、プーリーと呼ばれる2つの回転部品のV字型の溝に金属ベルトを挟み、その摩擦によって動力を伝達します。この溝の幅を無段階に連続して変化させることで、無段階に変速します。

本田技研工業(株)トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 課長 金子武志
本田技研工業(株)トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 課長 金子武志

 CVTとは、通常のAT(Automatic Transmission)と違って歯車を使わず、プーリーと呼ばれる2つの回転体と金属ベルトによって無段階に変速するトランスミッションのことです。
 エンジンの効率の良い回転領域を常用できるので、他のトランスミッション形式と比べて優れた燃費性能を実現するとされ、HondaはCVTを“環境ミッション”と位置付け、積極的な開発とグローバル展開を進めています。

 トランスミッションを自社で開発・製造する自動車メーカーは少なく、専門メーカーに依頼するのが一般的ですが、Hondaはトランスミッションの自社開発と自社製造にこだわります。エンジンや車体と密接に連携することで、より柔軟に、よりそのクルマに合ったトランスミッションを生み出しているのです。

「HondaのCVTを“骨格”という大まかな枠で分けると、小型・中型、大型の3種類があります。そこからさらに、搭載されるクルマに合わせて最適化していくと数十種類まで派生します」。
 金子武志(かねこたけし=本田技研工業株式会社 トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 課長)が語る通り、現在ではこの3種類のCVTを駆使することでグローバルの幅広い車種への適用を可能としています。

Honda車トランスミッションのマザー工場 浜松工場。品質熟成を担う製品技術課。

浜松工場は、Hondaトランスミッション製造部のマザー工場として海外拠点に生産技術や生産ラインを移出し、総合的サポートしている。
浜松工場は、Hondaトランスミッション製造部のマザー工場として海外拠点に生産技術や生産ラインを移出し、総合的サポートしている。
本田技研工業(株)トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 テクニカルグループ  指導員 鈴木久徳
本田技研工業(株)トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 テクニカルグループ 指導員 鈴木久徳

 トランスミッション製造部は、自社開発トランスミッションの生産拠点です。
 国内では浜松(静岡県)と鈴鹿(三重県)に工場を持ち、また海外6工場のトランスミッション製造拠点に生産技術や生産ラインを移出し、総合的にサポートをおこない、グローバルに展開するHondaの自社開発トランスミッションの品質・性能を司る工場となっています。

 また、開発されたトランスミッションの量産がはじまる前には「開発の意図通りの品質・性能を正しく発揮できているか、お客さまに満足いただける品質になっているかをテスト・検証します。目的に応じて様々な試験があり、耐久性や音などの確認のほか、実車による試験もあります」。
 鈴木久徳(すずきひさのり=本田技研工業株式会社 トランスミッション製造部 品質管理部 浜松トランスミッション製品技術課 テクニカルグループ 指導員)が説明します。
「既に量産しているトランスミッションについても、仕様や製造条件に変化が出れば新たに試験を実施しています。その変化点は車体側なのかトランスミッション側なのか、そういうところも考慮しながら検証項目を決定し、エンジンやモーターをベースにした試験機を使用して、必要なテストを行っています」。
 このように、さまざまな試験を専門技術を持つエキスパートが実施し検証していくことで、Honda製トランスミッションの品質を保証すると同時に、その品質を維持・向上させる「品質熟成」につながるのです。