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Honda Face Top > Case62:本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック EPISODE-1

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本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック 包装のプロとしての知識や経験を存分に発揮し、部品包装の世界に改革を起こす。

約16万m<sup>2</sup>に58万種類の補修部品を保管する、「鈴鹿物流センター」の誕生。

 Hondaが製造、販売する二輪車、四輪車、汎用製品は、使い続けるうちに何かしら部品を交換する機会が訪れます。クルマであれば、消耗したブレーキパッドやブレーキディスクの交換、飛び石で破損したフロントガラスやヘッドライトの交換など。そうした補修部品を集約して管理し、お客様のオーダーに応じて販売店にお届けしているのが、Hondaの「部品部 物流ブロック」です。

「私たちは、Hondaが製造するすべての二輪車、四輪車、汎用製品の補修部品を保管、管理し、国内、海外の販売店に供給しています。その部品物流の最大拠点となっているのがこの『鈴鹿物流センター』ですが、現在ここにはおよそ58万種類の部品が保管されています」
 そう語るのは、同部署でリーダーを務める遊佐茂(ゆさしげる=本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック ブロックリーダー)です。
 鈴鹿物流センターが建設されたのは2007年のこと。それまで点在していた複数の倉庫を集約して一元管理し、部品物流の効率化とお客様満足の更なる向上を図ると同時に、最先端の環境配慮型物流拠点を目指して、総床面積約16万m2の巨大倉庫にソーラーパネル100kW、氷蓄熱ユニットなど当時の数々の省エネ設備を備えた巨大物流センターが誕生したのです。
「鈴鹿物流センターの稼働をきっかけに、私たちの『攻めの部品物流』が始まったと言っていいでしょう。輸送システムの改革によってお客さまに部品をお届けする時間を短縮したのはもちろん、他社が真似できない画期的な部品の包装手段を次々と生み出し、日本包装技術協会が主催する『日本パッケージコンテスト』で、平成24年、26年、27年と3回の受賞を果たしました」(遊佐)

本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック ブロックリーダー 遊佐茂

本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック
ブロックリーダー 遊佐茂

補修部品のひとつ、四輪車のヘッドライトとその包装資材

補修部品のひとつ、四輪車のヘッドライトとその包装資材

「日本パッケージコンテスト」の表彰盾を手にしたメンバーたち

「日本パッケージコンテスト」の表彰盾を手にしたメンバーたち

「攻めの部品物流」を実践するため、念願だった包装改革に着手。

 鈴鹿物流センターの稼動前、補修部品は複数倉庫に分散して保管され、一般路線便にて、他の貨物と混載輸送され、拠点へと届けられていました。
 しかし鈴鹿物流センター稼動後は、Hondaの補修部品だけを積み込んだ専用トラックによる輸送が可能になり、ダイレクトにHondaの拠点へ届ける体制が実現。これは配送時間の短縮に大きく寄与し、当日午後3時半までに受けた注文は本州全拠点に翌朝7時にお届け出来るようになりました。これが、遊佐の言う「攻めの部品物流」のひとつの側面です。

 攻めの部品物流のもう一つの側面、それは『グリーンロジスティクス』つまり部品物流における環境負荷低減です。もちろん、専用トラックによる積み替え無しの配送は、輸送効率を向上させてCO2排出などの環境負荷低減にもつながりました。しかしそれは副次的な結果であり、主眼はあくまでお客さま満足の向上にありました。
 一方、環境負荷低減そのものを主眼に置いて、そのために積極的に物流改革を推進したスタッフたちがいます。それが、物流ブロックの中にある「包装技術グループ」のスタッフたちです。

三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットに隣接する鈴鹿物流センター

三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットに隣接する鈴鹿物流センター

建物前面に設置されているのが100kWのソーラーパネル

建物前面に設置されているのが100kWのソーラーパネル

センサーが荷物を感知して自動で稼動・停止するコンベアやLED照明などの省エネ設備を備える

センサーが荷物を感知して自動で稼動・停止するコンベアやLED照明などの省エネ設備を備える

本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック 包装技術グループ 中江謙治 主任

本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック
包装技術グループ 中江謙治 主任

鈴鹿物流センターの新配送システム

鈴鹿物流センターの新配送システム

 そもそも、ボルト1本からクルマ用の大きなバンパーに至るまで、すべての補修部品はお客さまにとって大切な商品。すべてが個々に包装され、お客さまのもとに届けられます。 そしてこの包装には、単に包むというだけでなく、保管や輸送の途中で補修部品が傷付いたり壊れたりしないよう、保護、緩衝などの機能も求められます。クルマであれば1車種につき数千種類の補修部品が存在し、ニューモデルが発売されるごとにその一つひとつの包装仕様を設計する。それが包装技術グループです。

「私たちは、部品物流における省資源、省エネルギー、ひいてはCO2排出の低減のために、まず梱包の主要材料であるダンボールの使用量低減に着手しました」
  包装技術グループの中江謙治(なかえけんじ=本田技研工業(株) 日本本部 部品部 物流ブロック 包装技術グループ 主任)は、自らが行った物流改革の内容をこう話します。
「包装技術グループにとって鈴鹿物流センターの完成は大きな転機になりました。それまでの宅配便による配送では、混載や積み替えを考慮して、どうしても保護、緩衝を優先した手厚い包装にならざるをえませんでした。しかし専用トラックによるダイレクト配送の実現により、それに縛られず大胆な発想で大胆に簡素化した包装が可能になったのです」(中江)
 宅配便の包装ルールから開放されて、これまでに無い自由な発想に基づいた新しい包装へ。鈴鹿物流センターの稼働以後、中江ら包装技術グループは、まるで水を得た魚のように、包装改革に着手していったと言います。
「私たちも、包装のプロとして自分たちの知識や経験を存分に発揮して包装資材の使用量低減を果たし、資源保護、環境保全に貢献したい。これは包装技術グループの念願でした。鈴鹿物流センターの完成により、そこに攻め込むことが可能になったのです。ポリエチレン袋やエアキャップ袋など包装材料にはいろんな種類がありますが、特に多いのはやはり段ボール。それでまずダンボールの使用量低減に着手したんです」(中江)

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