HONDA The Power of Dreams

Gatti(ガッチ)の愛称で知られる小川選手は、トライアルライダーだった父親の影響で幼いころから自転車トライアルを始めました。
1990年に、ミニメットクラスの世界チャンピオンとなると、バイクトライアルに転向。小排気量マシンのトライアルを経て、91年には国内A級のチャンピオン、翌92年には国際B級のチャンピオンに。93年、国際A級に昇格して1年目でのランキング2位とその名を馳せると95年からは、世界選手権にも参戦。96年のイタリア大会では4位に入るなど活躍をみせ、日本人ライダーの可能性を世界に示しました。
2002年からHondaに移籍。07年には念願の全日本チャンピオンに輝きました。10年に2度目のタイトルを獲得。13年から18年まで、圧倒的な強さでタイトル6連覇を成し遂げました。ベテランライダーと言われるようになってからも着実に成長、前人未踏の記録を更新中です。

19年シーズンからチームをTEAM MITANI Hondaとし、7年連続となる全日本チャンピオンに挑んだ開幕戦の近畿大会。少しのミスも致命的となる神経戦のなかで3位表彰台を獲得。第2戦九州大会では、ダイナミックセクションでの僅差の戦いを制すも、続くSSで逆転を許し2位入賞。ツインリンクもてぎで行われた第3戦関東大会は、1ラップ目の後半から徐々に調子を上げると、SSでは見事なクリーンを決めて今シーズン初勝利を飾りました。第4戦北海道大会は、序盤からクリーン合戦となり2ラップを終えた時点で3位。勝負をかけたSSを慎重に走り抜けて見事クリーン。大逆転で2連勝を遂げて、小川選手は単独ランキングトップに立ちました。第5戦中国大会はSSで逆転し2位表彰台を獲得。ランキング2位に9ポイントの差をつけています。