みなさまの防災対策は万全でしょうか?今回は、わんこを守るための防災対策についてご紹介します。
普段の準備やトレーニングが、いざという時に役立つこともあります。今日から見直せることもたくさんありますので、読み終わったらさっそくはじめてみませんか?
地震や台風、洪水などの自然災害はいつどこで何が起こるかわかりません。わんこの安全を守るためにも飼い主が冷静でいることが大切です。いざという時に少しでも慌てずに済むよう、普段からできる防災対策を行っておくことが重要です。
そこで、すぐにでもはじめられる「日常生活での防災対策ポイント」を5つご紹介します。
わんこの避難グッズは、持ち出す時の優先順位で分けて準備しましょう。1つ目は避難時にすぐに持ち出す優先順位が高いグッズ、2つ目は状況が落ち着いたら避難所に持って行くグッズです。優先順位の高いものは、人間用の避難グッズと一緒に入れておくと便利ですよ。
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同行避難と同伴避難は、どちらもわんこと一緒に避難できるかのように思えますが、実は大きく違います。避難をする際には、その避難所にどういう決まりがあるのかを確認しておきましょう。
<同行避難とは>
同行避難は災害が起きた時、飼い主とわんこが安全な避難所へ避難することです。この場合、わんこと同行して避難できますが、避難所でわんこと過ごせるかは別の話です。わんこが過ごす場所と人間が過ごす場所が別になっている場合があります。
<同伴避難とは>
同伴避難とは飼い主とわんこが一緒に避難でき、かつ一緒に生活ができることです。同伴避難所はまだまだ少ないので事前の確認が必要でしょう。近所にペット同伴避難が可能な施設があるか調べておくと安心です。
避難所では多くの人と共同生活になります。不要なトラブルを避けるためにも飼い主は、わんこと避難所で生活する上での心構えをしっかり認識する必要があります。特に重要なのがクレートトレーニングです。具体的なレッスンの手順とポイントをドッグトレーナーの河内亜由美先生に教えていただきました。
クレートは安心できる場所だと教えてあげます。
最初はクレートの入り口付近におやつを置いてわんこに食べさせてあげます。おやつを置く位置を少しずつクレートの中に移動させます。おやつを食べられたら褒めてあげましょう。
無理やりクレートにわんこを押し込むのはやめましょう。クレートは安心できる場所だと覚えさせるため、イヤな印象は与えてはいけません。
クレートに入る際の言葉は「ハウス」でも「クレート」でも構いません。わんこが混乱しないように家族で必ず共通の言葉を使用しましょう。
おやつを食べるためにわんこがクレートに入るタイミングで「クレート」と声をかけることで教えてあげます。繰り返していくうちに「クレート」と聞くだけで、クレートにわんこが自ら入るようになりますよ。
ある程度クレートの中でわんこが落ち着くようになったら扉を閉めましょう。
扉を閉めたらおやつを1つあげます。その後、クレートの穴や隙間からおやつをあげます。
扉の閉まったクレートの中でわんこにおやつをあげる時間の間隔を徐々に伸ばしていきます。5秒に1回、10秒に1回、30秒に1回…といった具合に。最終的におやつを全くあげなくても、クレートの中で落ち着いて過ごせるようになります。
クレートの中で落ち着けるようになってきたら、少しずつクレートの中で過ごす時間を延ばしていきましょう。最終的に何時間でもゆったり過ごせる大好きな場所と、認識してもらえるのが目標です。
クレートに入るのを嫌がる場合は、お気に入りのブランケットを中から外まで敷いてあげるのも有効です。またクレートの中にいるわんこを落ち着かせるために、ブランケットをクレートに被せ、視界を遮ってあげることもできますよ。
備えあれば憂いなし、という言葉もあります。普段から防災意識を持ち、いざという時のために備えておきましょう。
まずは、ご紹介した避難グッズを備蓄したり、わんこのしつけやマナーを見直したりと、すぐにできることからはじめましょう。ちょっとした心がけがいざという時の安全につながります。