身に着けておきたいDogマナー講座 身に着けておきたいDogマナー講座

manner vol.1
おでかけわんこに必須!クレートトレーニング おでかけわんこに必須!クレートトレーニング

わんことおでかけする前に、まず済ませておきたいのが、クレートの中で静かにリラックスして過ごすことができるようにするトレーニング。これができていると、クルマでのおでかけの際はもちろん、旅先の旅館で過ごすときも、自宅でのお留守番の際にも、とってもラクです。家族で楽しみながらトレーニングに挑戦してみましょう。コツは決して焦らず、わんこに無理強いをしないこと。わんこにクレートを楽しい場所、安心な場所と教えることが大切なのです。

クレートがわんこにとって快適な場所となるよう、次のような点に注意してください。

  • 大きさ

    わんこが立って入れる高さがあり、中で方向転換できる幅があること。あまり広すぎると中で排泄してしまうこともありますし、持ち運びにも不便です。

  • 置く場所

    慣れるまでは、リビングなどつねに家族のいる場所に置いてください。クレートに入るとひとりぼっちになる、という印象を与えないように。

  • 中の居心地

    寒い時期には中に毛布を敷くなど、季節や気温に合わせて敷物などを用意し、居心地よくしつらえます。

さあクレートトレーニングを始めよう!

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クレートによいイメージをもたせる

  • 食事や排泄を済ませてリラックスし、ひと眠りできそうな状態が絶好のトレーニングタイム。まずはクレートの中に大好きなおもちゃや好物を入れて、わんこに見せます。わんこが興味を示してクレートの中に入ったら、そのまま自由に遊んだり食べたりさせます。

こんなことに気を付けて!

  • わんこが中に入らないからといって、おしりを押して無理矢理入れないこと。
    わんこはクレートに嫌な印象をもってしまいます。入らなければ放っておいてOK。何度も繰り返すうちに安心して自分から入るようになります。
  • ドアが閉まらないように留めるか外しておくこと。
    急にドアが閉まって「閉じ込められた」と感じると、わんこはクレートを怖がるようになってしまいます。

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クレートに慣れさせる

  • 自分からクレートに入るようになったら、入る直前に「ハウス」と声をかけて合図を教えます。わんこが中に入ったら、好物をどんどん隙間から入れましょう。最初は頻繁に、慣れたら少しずつ回数を減らして。これでわんこは「クレートの中で待っていればおいしいものが出てくるんだ!」と学習します。
    わんこが安心してクレートの中にいられるようになったら、ドアを閉めて、ドアの外から好物を入れてください。こうするとわんこは「ドアが閉まってもクレートにいればいいことが起こるぞ!」と覚えるのです。

こんなことに気を付けて!

  • わんこがドアを閉めた状態のクレートに慣れるまでは、
    飼い主さんがそばにいて、ときどき好物をあげましょう。
    掃除をしているときにわんこをクレートに入れ、ときどき好物を入れてあげるといいでしょう。
  • 嫌がって鳴き始める前に外に出しましょう。
    わんこは「閉じ込められた」と思うとクレートを嫌いになるので、最初のうちはわんこが嫌がって鳴き始める前に外に出すように気をつけてください。そのうちに、飼い主さんがそばにいない状況に慣れさせながら、だんだんわんこがクレートの中にいる時間を延ばしていきます。

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我慢することも覚えさせる

  • わんこがクレートに慣れたら、少しずつ我慢することも教えていきます。最初のうちは頻繁に好物を入れて、わんこが出たがったら外に出すようにします。でも、わんこが完全に慣れたら、出たがって吠えても鳴き止むのを待ってから好物を与え、外に出すようにします。こうして、「吠えても外には出してもらえないし、静かにしているといいことがある」とわんこに教えるのです。わんこがクレートの中で眠ってしまうようになれば、トレーニングはほぼ終了。夜はこの中で寝るようにさせてもいいでしょう。

こんなことに気を付けて!

  • クレートを罰に使わない
    いたずらをしたときなどに罰としてクレートに閉じ込めると、わんこはクレートが嫌いになり、中でリラックスできなくなります。
  • 長時間入れっぱなしにしない
    トレーニングが終わったあとも、長い時間わんこをクレートに入れておくのはやめましょう。夜眠っているときはかまいませんが、日中は長くても3時間程度まで。入れるときは運動や排泄を済ませ、おもちゃ代わりにガムやコングも一緒に。