熱中症は夏だけのことだと思っていませんか? 最高気温が25℃を超えるようになる5月くらいから、すでに可能性アリです。むしろ、暑さに体が慣れていない春~初夏のほうが、その危険性は高いとも言われるほど。近年は9月になっても暑い日が続きます。夏だけでなく、春~秋にかけても気温や室温には十分注意して、水分補給を徹底してください。
※アニコム損保の保険契約をしている犬を対象に2012年中に「熱中症・熱射病・日射病」にて請求があった件数を月別に集計した。
※アニコム損害保険株式会社ニュースリリースより
暑い時期になったら、日中はもちろん、夕方の早い時間のお散歩もなるべく避けましょう。アスファルトは長い時間熱を発散するので、日が沈んだばかりの時間帯もまだまだ安心はできません。飼い主さんはちょっぴり大変ですが、この時期のお散歩は、早朝か夜にするのが無難です。とくに、フレンチブルドッグやパグのような鼻ペチャの短頭種は、わんこの中でも体熱の放出がうまくできない犬種なので、夏の外出は要注意です。
クルマでわんことおでかけする場合、車内の温度には十分注意しましょう。クーラーを入れていても、直射日光があたっている側やクーラーから遠いラゲッジスペースなどは、暑くなっている可能性があります。また、人間には快適な温度でも、暑がりのわんこは暑いと感じることも。わんこの様子をよく見てこまめに車内温度を調節し、窓に遮光フィルムを貼るなどの対策も取っておきましょう。また、クーラーをかけていてもいなくても、わんこだけを車内においておくのは絶対にやめてください!
冷感性能のあるバンダナ、ひえひえマットなどのクールダウングッズ
運動もしていないのに呼吸がハアハアと早くなり、ぐったりしたりヨダレがたれてきたりするようなら、熱中症の可能性があります。すぐに日陰に連れて行き、濡らしたタオルで全身を覆って風にあてましょう。いきなり体を水につけたりホースで水をかけるのは、心臓などに負担がかかる恐れがあるので避けてください。すぐに元気になるようなら、様子を見てからでもかまいませんが、吐血や嘔吐をしたり、けいれんしたり、意識がないときは、体を冷やしながら大至急動物病院へ!