検索
  • ホームホーム
  • トップメッセージトップメッセージ
  • 多様性を推進する理由多様性を推進する理由
  • 施策施策
  • 制度制度

トップメッセージ Top Message

「多様性はHondaの強みであり、生きる道」 社長 八郷隆弘

Special Interview

Hondaにおけるダイバーシティ(多様性)とは
いったい何を意味するのか、なぜ今必要なのか――。
(聞き手/人事部多様性推進室室長 向後睦子)

01.人間尊重

一番大事なのは“人”!
個性がいかに輝くか。
それが基本的な考え方

違いがぶつかり合うことで生まれる新しいもののイメージ

違いがぶつかり合うことで
生まれる新しいもの

栃木の研究所で私は、初代USオデッセイの開発に携わりました。生産工場はカナダ、新機種サポートはアメリカ、そして開発は日本。3つの国の人たちが共にプロジェクトを進めていたんですが、これが結構ストレスが溜まる。「なんでわかってくれないんだ!?」の連続(苦笑)。価値観の異なる人同士が認識を共有するのは一筋縄ではいきません。でも、人と人がぶつかり合って、つながっていって、初めて考え方だとか視野が広がって、今までにない“新しいHonda”が出来上がることを経験しました。一番重要なのは、コミュニケーション。人と人とのふれあいが大切で、それがネットワークを作っていくと思います。
多様性は、女性活躍だけを意味するのではありません。言葉も、文化も、考え方も価値観も違う人たちが互いに融合していくと、とてつもないパワーを生み出すことができる。次の新しい価値が創造されると感じています。だからHondaがHondaらしくあるためには多様な価値観が不可欠だと考えています。

多様性って、すごくクリエイティブなもののイメージ

Column

多様性って、すごくクリエイティブなもの

研究所時代、2年くらいロサンゼルスに駐在して所長をしていたときのこと。現地のアメリカ人デザイナーの言葉が印象に残っていて、それはたぶん正しかったなと思うんです。「八郷さん、俺たちだけだったら、いつかアメリカの会社と同じになる」って。同じ環境で育った同じ価値観の人たちだけで物事をやってたら、他のアメリカの会社と同じになっちゃうと。日本とアメリカの文化の融合が、新しいデザインを生み出していくことを実感しました。多様性を持っていることは、すごくクリエイティブな可能性を秘めていると感じましたね。

いろんな人がいて面白い。一人ひとりが輝くHondaのイメージ

いろんな人がいて面白い。
一人ひとりが輝くHonda

Hondaの基本理念に「人間尊重」と「3つの喜び」がありますが、そこがまさにHondaの多様性の基本的な考え方。
Hondaに入社して面白かったのは、いろんな人がいたことでした。なんて楽しそうなことやっているんだろうと思うくらい、みんなが輝いて見えた。Hondaの仕事のやり方っていうのは、言われたことをやるというより、いろんな人たちが集まって考えて、個人の属性などに関係なく平等にモノを生み出していくということなんですよね。私にとって、Hondaで得たものは創る喜びを実感したことや、自分とは考え方の違う人との出会いであり、人生の財産となっています。喜びとか、誇りとか、個人がそれぞれに感じて、一人ひとりが輝いていくということが一番大切です。

入社のきっかけは、母の運転する車のイメージ

Column

入社のきっかけは、母の運転する車

物心ついた頃から、私の母は働いている人でした。私が就職したあとも70歳近くまでパートで働いたりしていて。そんな母の背中をみて育ったから、仕事というのは楽しいものなのだろうと感じていましたね。母が忙しくしているので、家族みんなで協力し合うことが当たり前でした。
両親とも運転免許を持っていなかったのですが、幼稚園に入る頃に母が免許を取って車を買い、休みの日にいろんなところへ連れて行ってくれました。そこから車を好きになったんですね。 Hondaに入るきっかけもそこからかなと。

02.風土醸成

一律にやろうとしても進まない。
課題解決のカギを
それぞれがまず考える

風土づくりが目下の課題。制度と風土の両輪でのイメージ

風土づくりが目下の課題。
制度と風土の両輪で

海外では自然と多様性というものに触れることになります。そういう意味で、Hondaでは特に日本は遅れているというか機会も含めて課題です。
日本において、まず女性活躍拡大に取り組んでいるわけですが、働き方も見直しが必要だと思っています。ラウンドテーブルミーティングなどをやると「とは言ったって、みんな変わらないから変えられない」とか「そういう雰囲気がない」という話も出ます。目下の課題は風土づくりです。制度を変えるだけでは意味はなく、制度と風土、両輪で進めていきます。

施策「Diversity-RTM(ラウンドテーブルミーティング)」

一人ひとりの想いや考え方を受容していくのイメージ

一人ひとりの想いや考え方を
受容していく

風土づくりには、職場の従業員一人ひとりの主体性が必要です。どういうことを自分が思っているんだろうとか、そういうことに対して本当はどうなんだろうねっていうことを一人ひとりが考えて、お互いに話していくしかない。そして、職場の一人ひとりの人をどうケアできて、話ができるかっていうのは、やはり上司です。風土づくりをどういう風にうまくやっていくかというのは、今までみたいなことではなく、働き方や考え方も変えて、浸透させていく必要があります。私を含め経営陣からメッセージを発信し、各領域が考え始めるきっかけ作りをやっていきます。これからの多様性っていうのはこういう風にしていかないと広がっていかない。風土づくりには時間がかかると思います。

職場で何が必要かを考え、経営に取り入れていくのイメージ

職場で何が必要かを考え、
経営に取り入れていく

Hondaの場合、開発、製造、営業、管理などの領域ごとに課題がまったく異なるので、すべてを一律に進めるというのは難しいものがあります。
例えば、製造現場では計画通りに物事が進み、しっかりと品質を守って作ることが最優先事項。計画が少しでも狂うことに対する恐怖感が非常に強い。1~2時間の遅れが、製造現場で致命的になりますが、本社・開発部門で問題になるかというと必ずしもそうとは限りません。現場ごとに異なる課題解決のカギを見極め、そこをめがけて対応しないと改革は進みません。本当は何が必要なのか、何が足りていないのか――時間なのか、お金なのか、人なのか――をもっとそれぞれの領域で、現場で考え、そして経営に何を取り入れていくかをもっと議論していかなくてはいけないと思います。

03.夢の実現

つくった“余裕”を
夢を実現する糧として
日本からHondaを元気に

目標を掲げるだけでなく、「何のためにやるのか」を伝えたいのイメージ

目標を掲げるだけでなく、
「何のためにやるのか」を伝えたい

かつての日本や新興国のように、無我夢中で働けばそのまま自分に還元されるという時代ではありません。そんななか、男女問わず特にマネジメント層が、余裕のない状態に追い込まれていると感じています。上からは厳しく言われ、下からも突き上げられ、さらに家族を抱え、自分の生活環境が大きく変化する人も多い。人生における忙しさがピークを迎える時期です。自分も振り返ると、その頃はぐちゃぐちゃでした。
将来のHondaを引っ張っていく従業員を尊重し、モチベートしていきたい。そのためには余裕が必要であり、目標を掲げるだけでなく何のためにやるのかしっかりと伝えていきたいと考えています。

ON/OFFの切り替え方のイメージ

Column

ON/OFFの切り替え方

管理職になったとき、いくらでも時間があるような錯覚に陥るようになりました。すると不思議なことに「今日はもういいや、今度やろう。休みの日にやろう」と、いろいろ後回ししたくなるんです。休みの日も仕事に費やすことになり、夜も眠れなくなる。だからメリハリをつけるために、休日にあえて予定を入れるようにしました。大した予定でなくていい、なるべく仕事と関係ないことをする。私の場合は、カミさんとの買い物とか、バイクに乗ってリフレッシュしたり、自分の好きなことをするようにして、ONとOFFを完全に区別するようにしています。

働き方改革を進めていく。できた余裕を夢の実現に使うのイメージ

働き方改革を進めていく。
できた余裕を夢の実現に使う

大きな壁のひとつに、長時間労働があると思います。本社や研究所、工場の管理系など、まだ残業ありきで仕事が組まれている部署も少なくありません。やり方はあると思いますが、先行事例を根付かせるというのも有効で、まず本社からやっていこうと考えています。役員の働き方も変えたい。役員が変われば、部室長も変わっていけると思います。うまく気持ちに火をつけて、その火を消さないようにしていきたいと考えています。
「効率よく」と言うと「コストダウンのためでしょ?」という反応があります。もちろん企業なので儲からないといけません。でも真意は、働き方を変えていくためにコストも掛け、そこで得た“余裕”を従業員に還元したり、新しいチャレンジや夢のために使いたいということなんです。

誰もが働きやすく、やりがいの持てるHondaへ。Hondaが世界をリードするのイメージ

誰もが働きやすく、
やりがいの持てるHondaへ。
Hondaが世界をリードする

これから日本社会は変わります。我々の製品も変わっていくのでそれに合わせて制度や考え方も変えていき、しっかりと全員で世の中の激しい流れを進んでいきたいと思います。
まずは日本のHondaが元気になることで、Honda全体をリードしていきたいと思っています。
それぞれの個性が輝いていることがHondaの強みであり、生きる道。Hondaが世界をリードするくらいの気持ちで取り組んでいきます。