デザイナーズ・トーク-Honda製品のデザインに込められたこだわり

PUYO プヨ

PUYO エクステリア篇
 

「柔らかさ」「ゆらぎ」でかたちにする、人とクルマの新たな関係生きもののように柔らかいボディ、伸び縮みやゆらぎで情報を感じさせるインターフェイス……。既存の概念にとらわれずに発想することで、クルマはより「人の気持ちに寄り添う」存在となるのではないか。さらには街の風景までを優しいものに変えていけるのではないか──そんな発想が、これまでにないクルマの造形を生み出した。燃料電池という最先端技術を利用し、「個」が自由に移動するためのモビリティのデザインを再定義するチャレンジ。

PUYO インテリア篇(株)本田技術研究所 四輪開発センター デザイン開発室 第1ブロック インテリアデザイン担当 大北  卓也

やさしいコックピット
インテリアでは、まず使う人に対する優しさをどのように表現するか考え、身近な[布]の持つ半透明さ伸縮性など素材を生かした「シルクフィール」というテーマでデザインしました。
このクルマの操作はハンドルの代わりにジョイスティックを採用することで、コミューターとしての手軽さを表現、またハンドルが半透明の布インパネ上からなくなり、運転席から見える視界のよさを実現し、路地裏など見えずらい場所も安心して運転できるようになってます。
新しい操作
エクステリアが柔らかくラウンドした形状なので、インテリアもラウンド感を強調しながらエッジのない爽快で優しい空間を心がけ構成しました。 その中でも、NAVI画面を使う操作系は、布越しに表示し必要な時だけ布が伸びながら出てきて必要ない時は布の奥に隠れる。その動き自体が今までの冷たいメカを操作するのではなく、生物と会話しているような温かさを狙いました。
人の感覚にやさしいデザイン。
フロントシートには半透明のシリコン素材を使用し人の素肌感覚に近い触り心地を出し、後ろに座った人にとって圧迫の無いものにしたかったからです。形状も何処となく身体を感じさせる形にして自分を守るパートナーというイメージを持たせ、後ろの人からは肩をたたきたくなるような存在を意識しました。

また、メーター内の残走行距離計をフラスコ形状にして、その中の液体量で残距離を表現しました。液体を用いたのは、燃料電池車が排出するものが水だけというところに由来しています。既存のメーターには無い液体独特の揺らぎが、人に優しい感覚もたらしてくれると考えました。さらに、エアコンのアウトレットを布越しにして直接目に入らないようにして、光の色で温度を表現して直接的でない表示を考えました。

 
PUYO エクステリア篇
PUYO Tokyo Motor  Show 2007