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AUTO COLOR AWARDS in TOKYO MOTOR SHOW 2017

2017年10月31日(火)東京ビックサイト

モーターショーで脚光を浴びるコンセプトカーをCMF(Color・Material・Finish)の観点でデザイナー自身がプレゼンテーションするという初の試みがオートカラーアウォード20周年を記念して、「東京モーターショーシンポジウム」にて開催されました。

プレゼンターとして登壇したのは、
出展されたコンセプトカーのCMFを
担当した3名のデザイナー。
カラーデザインを通じて語られた
Honda Designの秘めたる想い、
そのユニークなプレゼンテーションの
様子をお伝えします。

半澤 小百合、田口 晶子、二股 健士

写真左から 
半澤 小百合、田口 晶子、二股 健士

Presentation Report

東京モーターショー2017に出展された
コンセプトカーから、
Honda Urban EV Concept,
Riding Assist-e, Tokyo Connected Labの
Honda 家モビ ConceptのCMFデザインを
プレゼンテーションしました。

CMFとは、
すべてのモノに存在する「表面」のこと。
COLOR(色)、MATERIAL(素材)、
FINISH(加工)の
3つの頭文字を
とって「CMF」と呼び、デザイン分野では
欠かせない考え方となっています。

Hondaのルーツから始まった
プレゼンテーション。

まず、本田宗一郎氏の補助エンジン付自転車の紹介からスタートしたHondaのプレゼンテーション。「技術で人の役に立ちたい。そういう想いで私たちはモノ創りを続けてきました。」このメッセージに続いて流れたのは、世界中のHondaユーザーや笑顔の子供たちが登場するコンセプトムービー。そして2017 HONDA TMS CMF DESIGNのプレゼンテーションが始まっていきました。

補助エンジン付き自転車

すべてのものとの
調和をめざしたホワイト、
Harmonic White Mist。

続いてHonda Urban EV Conceptをはじめとする2017年東京モーターショーのコンセプトモデルすべてに共通のブランドイメージカラー「Harmonic White Mist」に込められたCMFデザイナーの想いが語られます。10年、20年先を見つめてCMFを通じて描こうとした、人、モノ、環境のすべてのものと調和するホワイトがHarmonic White Mistです。プレゼンテーションでは、その黄色味がかった温かい色調、ハイライトに浮かぶゴールド、生命感を与える黄色から青への色変化、表面のパウダリーな質感、そして4層のコーティングまで、詳細が語られました。

Harmonic White Mist

生き物のようなバイクに込めた
カラーグラフィック。

次のプレゼンテーションは、Riding Assist-eのカラーグラフィックでした。このバイクは、バランス制御機構をそなえて自立し、さらにライダーを認識して自動走行するモードを搭載しています。

Riding Assist-e

デザイナーは、このバイクをペットのようなバイクととらえ、そのデザインコンセプトを「Moto-Dog」としました。

ハーモニックホワイトミスト アクセントカラー 遊び心

こちらの三つが、ライディングアシストのカラーグラフィックを検討するときに、大切にしたキーワードです。
そこに、生きた相棒のような温かみ、Hondaモーターサイクルのアクティブ感、そして見る人のワクワク感を表現。モーターの存在感を際立たせる「赤」をアクセントカラーに使う試行錯誤や、子どもたちの目線で考えた遊び心の表現は、とても興味深いものでした。

「ワクワク」遊び心シリーズ

見えたり 消えたり、楽しい「スケルトン」グラフィックは、
小さな子どもたちに見つけて欲しかったので、あえて車体の下のほうに多くちりばめています。

  • 電池

    電池

  • タイヤ

    タイヤ

  • ◯◯

    ラジエーター

クルマと生活がつながる
新しいライフスタイルの提案。

東京モーターショーのHondaブースで、ひときわ注目を浴びていたモデルが2台のEV Conceptでした。プレゼンテーションでは、人に寄り添い、環境に調和するHonda Urban EV Conceptをメインに、とくにインテリア空間に込めた想いが語られました。「まるで部屋がひとつ増えたかのようなモダンで心地よい空間」をテーマとした、ソファのようなシートや木製のトレイ、素足でくつろぎたくなる柔らかいカーペットなど、外観からは想像できなかったインテリアに込められたCMFデザインを知ることができました。

まるで部屋がひとつ増えたかのようなモダンで心地よい空間。

ハリのあるソファのようなシート

素足でくつろぎたくなる心地よいカーペット

一服したくなるような木製トレイ

服とコーディネートにもなるシートベルト

クルマも家も、
まるごと左官屋さんが塗りました。

プレゼンテーション会場で驚きの声が上がったのが、「Honda 家モビ Concept」の塗装を左官屋さんにお願いしたと紹介されたときでした。「 Honda 家モビ Concept 」とは、モーターショーの「Tokyo Connected Lab」にて、ブースの一部を担っているコンセプトカー。“もっと家族と一緒にいよう”をコンセプトに家族との繋がりにフォーカスし、まさしく家とクルマがつながって暮らしと移動の新しい可能性を提案しています。

家族それぞれのストーリーやインテリアも紹介されましたが、それよりも注目されたのが、家とクルマを一体に見せたいという思いから左官壁に挑戦したということ。Harmonic White Mistに合わせて調合した「壁」をクルマにも塗ったことに驚かされました。

左官壁

Designer’s Interview

「CMF」に込められた、さらなる想い。
3名のデザイナーに語っていただきました。

  • 四輪R&Dセンター

    CMFデザイナー半澤 小百合

    • Q: 今回、ご担当されていた領域について。

      A: Honda Urban EV Conceptで言えば、エクステリアのHarmonic White Mistを含めて、CMF領域に関わるすべてですね。インテリアについてもCMFを担当しています。目に見える、色・素材・仕上げのすべて、まさしくCMFそのものです。

    • Q: Harmonic White Mistはどのようにして?

      A: 最初はマットのシンプルな白と考えていましたが、やはりショーアップとして映えるように色変化を意識しました。黄色から淡いブルー、とくに光の干渉によってハイライト部分に現れるゴールドの色彩をどこまで出せるか。 さらに、いろいろなモビリティに塗られていくので、その調和を考えました。ブルーという反対色を加えることで、黄色味を感じさせることを狙いました。じつは、触感もとてもスムーズでやさしくなっています。

  • 四輪R&Dセンター

    CMFデザイナー田口 晶子

    • Q: 本田宗一郎氏からスタートした、その想いとは?

      A: やはり原点ですね。東京モーターショーで初めてのCMFのお話をさせていただくにあたって、なぜこの色を選んだのか、そのストーリーを紐解くことが必要だと考えました。今回の「調和」Harmonyに行き着くのは、「人の役に立ちたい」というモノづくりの原点でした。Harmonic White Mistについても、人とモノとの調和という意味で相通じていると思います。今回、改めてHondaに流れるフィロソフィーを自分の中に取り入れることができました。

    • Q: 「 Honda 家モビ Concept 」と左官壁について、くわしく。

      A: 担当したのは、「 Honda 家モビ Concept 」とそのブース全体、それと小さな「 Honda チェアモビ Concept 」です。Harmonic White Mistをブランドカラーとして使うということで、全体を見ながら色の出方に配慮しました。とくに小さなプレートに塗ったカラーを大きなサイズに塗ると、思い通りの色が出ないということに苦心しました。吹き付ける人によっても変わります。左官壁についても、最初は家を左官壁にして、クルマは塗装にするつもりでしたが、どうしても家とクルマが一体に見えない。最終的には、クルマを左官壁にしよう、となったのです。左官壁を塗るときの職人さんの手さばきは、それはもう気持ちいいものでした。

  • ニ輪R&Dセンター
    アドバンスデザイン開発室

    デザイナー二股 健士

    • Q: アドバンスデザイン開発室とは?

      A: アドバンスデザイン開発室とは、量産モデルではできないことにチャレンジしていく部署です。具体的には、先行モデル開発やモーターショーの車両開発などです。Riding Assist-eについても、モーターショーに向けてデザインを重視しています。今回、とくにカラーでこだわったのは、Hondaのアグレッシブなマシンに採用されている「ファイティング・レッド」という赤色です。ボディ色のホワイトとの親和性を考えて、少し黄色味がかった赤を選びました。

    • Q: さまざまに散りばめられた「遊び心」について。

      A: 「遊び心」については、スケッチを描いている段階から考えていました。未来的でかっこいい、走りそうなバイクという案もありましたが、それよりも未来に向けての技術をデザインするにあたって、将来この技術のバイクに乗るのは誰だろう、ということを意識しました。現在バイクに乗っている人もそうですが、むしろ今この技術に興味を持って、技術が実現される頃にバイクに乗るような小さな子どもに向けて、デザインしていきたいと考えました。それが散りばめられた、子どもの視点での遊び心です。

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Harmonic White Mist

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