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能力開発・人材育成

「OJT」を基盤とする人材育成

Hondaは、実務の経験を重ねるなかで専門性や職務遂行能力を高める「OJT(On the Job Training)」を基盤とした人材育成をおこなっています。OJTを効果的に推進するために、専門分野や職種別のレベルごとに求められる技術・技能の内容や程度を体系化した詳細なOJTプログラムを制定しており、これに基づき各個人の専門能力や管理能力をチェックするとともに、上司による部下の能力把握や個々人のさらなる育成を図るための指標として活用しています。さらに、OJTと相互に補完しあう「Off-JT(Off the Job Training)」のプログラムを取り入れ、職種ごとの専門性教育やキャリア形成・スキル開発・マネジメント能力の向上を図っています。また、より高い専門性の獲得や知識・教養・人間性を高めるために、従業員が自らの意思で参加する語学教育や通信教育・異業種企業との人材交流など、自己啓発活動も活発におこなっています。

人材育成の基本的な考え方

おもなOff-JTプログラムの内容

Hondaは、従業員一人ひとりの能力向上に応じて、OJTにOff-JTを効果的に組みあわせ、個人の成長意欲に応えるようにしています。Off-JTプログラムは以下の3つの柱で構成されており、おもに階層別の研修体系となっています。

  1. 自己変革能力の伸長を促すもの(キャリア開発)
  2. 仕事の遂行能力の伸長を促すもの(スキル開発)
  3. 協働能力の伸長を促すもの(マネジメント能力開発)
HondaのOff-JTプログラム(研修)体系

意欲と主体性を尊重する仕組み

Hondaは、従業員一人ひとりの意欲と主体性をはぐくみ、また、その力を会社の改革や成長に活かしていくための制度を運用しています。

2Wayコミュニケーションを通じた育成・評価

Hondaは、従業員の育成・評価については、上司との2Wayコミュニケーションを重視しており、年3回以上の面談をおこなうこととしています。まず、4月の面談は、自分の言葉で将来(夢・目標など)を語り、上司のアドバイスを通じて自分の将来像や進むべき方向性を明確にします。そのうえで、その年度の組織の事業目標に基づいて個人の役割を設定します。
6月と12月の面談では、上司が半期の実績についての評価、その理由を伝え、同時に強みや弱みの共有をおこないます。また、今後のチャレンジ目標やキャリアなどについても話しあうことで、能力向上につなげています。

NHサークル

Hondaには、職場の仲間が自主的に集まり、身近な問題を継続的に改善していく小集団活動として「NHサークル」活動があります。「NH」には、“現在(Now)、そして将来(Next)の新しい(New)Hondaを創造しつづけたい”という願いが込められています。

この活動は、Hondaの基本理念である人間尊重(自立・平等・信頼)を基礎としており、「人間性を尊重し、活力あふれた明るい職場をつくる」「従業員一人ひとりの能力発揮を促し、無限の可能性を引き出す」「会社の体質改善・発展に寄与する」ことをねらいとしています。世界6つのブロックで開催される「地域ブロック大会」や、各地域ブロック大会の選抜サークルが一堂に会して開催される「世界大会」は、活動の成果を披露しあうことで、相互啓発・人材交流の場になっています。1973年のスタート以来、活動の裾野は年々広がっており、2010年度は、世界30ヵ国でお取引先・関連会社・販売会社を含めた20,898のサークルが活動を実施し、151,226名が参加しました。

16回目となる世界大会は、地区大会を勝ち抜いた海外41と国内39の計80サークル、関係者を含めた約1,600人が参加し、浜松製作所にて開催されました。

「NHサークル」参加者推移
参加者全員によるNHCの人文字

参加者全員によるNHサークルの人文字

イタリアのHonda Italia Industrialeのサークル「フォウカス スレッド」発表風景

イタリアのHonda Italia Industriale S.P.Aのサークル「フォウカス スレッド」発表風景

改善提案制度

従業員一人ひとりが自主的に創意工夫を重ね、さまざまな事柄について自らのアイディアを具現化していく「改善提案制度」があります。1953年から開始したこの活動は、主体性をもって業務改善する習慣を身につけることで、自らの能力の伸長に結びつけることをねらいとしており、毎年15万件を超える提案のうち、約9割が職場の業務改善に活かされています。

2010年度に各事業所から寄せられた改善提案は186,426件でした。そのなかから社長賞に選ばれた8テーマが、青山本社ビルで開催された「改善提案No.1大会」にて発表・表彰されました。

改善提案件数推移
「改善提案No.1大会」

「改善提案No.1大会」