診断サポートツールの開発
Hondaのサービス修理の現場においては、お客様をお待たせしないようにつねに努力しています。しかしながら、事象によってはテスト走行などが必要になり、さらには交通渋滞などの外的要因も重なる場合は、お客様をお待たせしてしまうことが現場の課題となっていました。そこで、簡易的に走行状態を再現させるサポートツールの開発に取り組んできました。
その結果、Hondaらしいアイディア(逆転の発想)から生まれた、他社に類を見ないユニークなサポートツール「マウントキャンセラー」が誕生しました。エンジンマウントという部品は、本来はエンジンの振動を抑え、車室内に振動を伝えない機能をもっています。その機能をあえてキャンセルし、車室内にエンジン振動を伝えることで、走行をしなくとも簡易的に走行状態に近い車体振動を再現できるようになりました。
このツールの使用をすることで、テスト走行が必要であった診断作業(走行中に聞こえる様々な音の診断)の大幅な短縮が可能となり、実際に導入した渋滞の激しいインドにおいては、作業時間が従来の半分になりました。また、時間短縮だけではなく、診断精度の向上にも寄与しています。
今後、他国にも水平展開をしていく予定であり、世界中のお客様の待ち時間を短縮していきたいと考えています。Hondaのサービス修理がさらなるCS向上につながることをめざしています。
現地法人エキスパート育成の取り組み
アジア・大洋州でインサイトを販売するにあたり、各国ディーラー・サポート体制を強化するために、各国の品質担当者へ研修を実施しました。品質担当の役割は、ディーラーへの電話での車両修理サポート、または、実際にディーラーの現場に出向いて修理サポートおこなうこと、豊富な知識と高度なスキルが要求されます。
今回の研修は、インサイトを販売する前に日本やアメリカ市場における過去のサポート実績を調査し、その内容にフォーカスしました。研修内容としては、ハイブリッドシステム構造機能、診断手順の理解を中心とした内容です。研修参加者の受講後の評価も高く、すでに、ディーラー・サポートの現場で役立っているとの報告も受けております。今回の研修により、ハイブリッド機種の拡販に向けて、ディーラー・サポート体制が整いました。Hondaは自動車の先進技術とサービス技術力の協調をめざして、さらに、各国現地法人、品質スタッフの技術レベルを向上させ、世界のお客様に安心して乗っていただけるよう努めていきます。
修了証を持った研修生と研修スタッフ。研修参加現地法人:ホンダニュージーランド、ホンダオーストラリア、KAHモーター社(シンガポール)


