温度設定

これまでのHondaグリップヒーターには、消費電力の関係で、原付やスクーターモデルを対象とした“半周タイプ”のグリップヒーターと、 スポーツモデルを対象とした“全周タイプ”の2タイプがありました。両タイプとも、発熱体である薄い鋼板のSUS-FFC(フレキシブル・フラットサーキット)を採用。
発電容量の小さいモデル用として、SUS-FFCを半周巻いた“半周タイプ”を設定し、発電容量に余裕のあるスポーツ用として、 SUS-FFCを全周に巻いた“全周タイプ”を設定していました。

しかし、開発段階で我々が実際にグリップヒーターを使用して感じたことは、走行中のグリップと手との接触状態によって“温度の感じ方”が違うという点でした。
例えば、左右とも指は、ブレーキやクラッチを握るためにグリップから離れる機会が多いのに対して、掌の内側(掌側)は常にグリップに接触している状態が続く。
このため、掌側に温度を合わせて温度調節すると、指側は寒いと感じ、指側に温度を合わせると掌側は熱いと感じるのです。
そこで、スポーツ・グリップヒーターでは、発熱体に使用しているSUS-FFCのレイアウトと幅を大きく変更し、指側を掌側に比べ約20℃高い温度設定としました。
これにより、掌側・指側とも走行中の最適な温度を確保し、これまでに無い温感フィーリングを獲得しました。

掌側サーモグラフィー図

掌側サーモグラフィー図

指側サーモグラフィー図

指側サーモグラフィー図