Round05ポルトガルポルトガル

1日目

2018年6月23日(土)

会場: Circuito Internacional de Vila Real

グエリエリがレース1で2位表彰台に登壇する

ポルトガルのヴィラ・レアル市街地サーキットで行われた第5戦レース1で、多重クラッシュなど、波乱のレース展開を切り抜けたエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が2位表彰台に登壇しました。

スタート直後に出走するマシンの約半分が巻き込まれるアクシデントが発生したため、レースは2時間遅れで再開されました。グエリエリは、チームメートのヤン・エアラッシやジェームズ・トンプソンも巻き込まれたこのアクシデントにより、マシンにダメージを負ってしまいます。しかし、再開されたレースではそれをものともしない見事な走りで早々と2番手につけ、ポジションをキープしたままチェッカーフラッグを通過しました。

残念ながら、エアラッシとトンプソンのマシンはリスタートするにはひどく損傷しており、翌日に2レースが控えていることもあってリスタートはならず。チームはメカニックを総動員してグエリエリのマシンの修復にあたり、レースに復帰させました。

この結果、エアラッシはポイントスタンディング2位をキープ。ALL-INKL.COM Münnich Motorsportはマニファクチャラーランキングでも2位をキープしています。グエリエリはこの表彰台により、ランキング6位に浮上しました。

Boutsen Ginion Racingのベンジャミン・レッスンとトム・コロネルは、レース直後のアクシデントを重大なダメージを負うことなく切り抜けました。

予選14番手からレースに挑んだレッスンは、ヴィラ・レアル市街地サーキット初挑戦でしたが、7位でレースをフィニッシュ。コロネルもトップ10フィニッシュを視野に入れて走行を続けていましたが、マシンの電気ケーブルに問題を抱えてピットストップを強いられ、結果的に19位でレースを終えました。

Target Competitionのホセ・ロドリゲスは、今大会でWTCRへのデビューを果たしました。フリー走行では力強い走りを披露しましたが、縁石に乗り上げてマシンのサンプガードに穴を開けてしまい、それを修復するために予選には出走せず。レースでは、ギアボックスのトラブルによりわずか数週の走行で終えました。

コメント

エステバン・グエリエリ(2位)エステバン・グエリエリ
「今日のレースは、非常に感慨深い結果となりました。レース直後のアクシデントは重大なダメージを負うことなく切り抜けられましたが、それでもいくらかのダメージを負っていました。リスタートまでに、マシンを修復してくれたメカニックたちにお礼を言いたいです。修復が終わったあとは、チームのメンバーがお互いにハグをしたり、ハイタッチを交わしているのを見れてよかったです。リスタートになったレースでは2位でフィニッシュできました。この表彰台は、チーム全体による努力の賜物です。チームのためにも、このような結果を獲得できたことをとても嬉しく思います。明日の2レースでも着実な成長を見せ、いい結果を残したいです」

ベンジャミン・レッスン(7位)ベンジャミン・レッスン
「14番グリッドからスタートして、7位に入ることができました。ファーストラップのアクシデントにより、フロントと下部に若干のダメージを負いましたが、メカニックたちが見事にマシンを修復してくれました。彼らのためにも、このリザルトを獲得できてうれしく思います。レースでは全体を通して5番手をかけて争っていましたが、ラスト2周で6番手に落ちてしまったのが残念でした。ですが、ここは初挑戦のサーキットでしたし、技術トラブルによりフリー走行に参加できなかったことを考えれば、悪くない結果だと思います」

ホセ・ロドリゲス(18位)ホセ・ロドリゲス
「20㎏のウェイトを装着してレースに挑まなければならなかったので、今日はかなりタフなレースとなりました。FP2では、昨年ここにETCCで参戦したときよりいいラップタイムを刻むことができました。しかし残念なことに、縁石に乗り上げてマシンのサンプガードに穴を開けてしまい、マシンの修復のために予選は出走することができませんでした。スタート直後の多重クラッシュは大きなダメージなく切り抜けることができましたが、再開後のレースではギアボックスに問題を抱え、ストップせざるを得なくなってしまいました。明日のレースではさらなる成長を見せられるはずです」

トム・コロネル(19位)
「ボディに若干のダメージがあったものの、スタート直後のアクシデントを深刻なダメージを負うことなく切り抜けられたのは幸運でした。予選では16番手でしたが、多くのマシンがリスタートできなかったことで、再開後のレースでは10番グリッドを手に入れることができました。レースではマシンの手応えはよかったのですが、電気ケーブルに問題が起き、ピットストップせざるを得なくなりました。ポジティブなのは、明日のレースでもいいタイムを刻めるペースがあるということです。必要なエリアでマシンに磨きをかけ、明日のレースでは好リザルトの獲得を目指します」

ヤン・エアラッシ(23位)
「今日はいい一日だったとはとても言えません。ですが、こういう日もあります。今日の多重クラッシュはマシンにとって、非常に厳しい耐久性のテストになりました。明日の2レースに出走できるかは、現時点ではまだ分かっていません。ポジティブな面としては、まだドライバーズランキングで2位を守っていることです。今日はチームが全体となってグエリエリ車のメカニックをサポートし、すばらしい仕事を成し遂げてくれました。今日のレースで2位表彰台を獲得したグエリエリを誇りに思います」

ジェームス・トンプソン(26位)
「レース直後のアクシデントに巻き込まれてしまい、本当に残念でした。ほとんどのマシンが巻き込まれていましたし、私のマシンはダメージがひどく、リスタートを切ることができませんでした。まだ明日のレースに出れるかは分かりませんが、少しでも可能性がある限り、メカニックたちがマシンを修復すべく懸命な作業を続けてくれることは分かっています。フリー走行、予選と速いペースがありましたし、いいスタートを切れていたので、マシンの調子はいいと思います」

リザルト

予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
112R.ハフフォルクスワーゲン2'00.924
225M.ベナーニフォルクスワーゲン2'00.951
35N.ミケリスヒュンダイ2'01.280
468ヤン・エアラッシHonda2'01.445
511T.ビョークヒュンダイ2'01.683
648Y.ミュラーヒュンダイ2'01.765
886エステバン・グエリエリHonda2'02.109
1115ジェームス・トンプソン Honda2'02.540
1463ベンジャミン・レッスンHonda2'02.882
169トム・コロネルHonda2'03.211

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
148Y.ミュラー ヒュンダイ132:36'58.962
286エステバン・グエリエリ Honda13+2.060
374P.オリオーラクプラ13+10.596
430G.タルクィーニヒュンダイ13+12.925
569J.カール・ベルネ アウディ13+13.926
67A.コンテプジョー13+14.186
763ベンジャミン・レッスンHonda13+16.696
1826ホセ・ロドリゲスHonda7+6Laps
199トム・コロネル Honda5+8Laps
2368ヤン・エアラッシHonda0-
2615ジェームス・トンプソン Honda0-

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