Round03ドイツドイツ

1日目

2018年5月10日(木)

会場:Nürburgring Nordschleife

伝統のニュルブルクリンクでHonda Civic TCRが2台入賞

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第3戦ドイツラウンドが、ニュルブルクリンクで開幕。初日となった木曜日にレース1が開催され、Boutsen Ginion Racingのトム・コロネルが9位、ベンジャミン・レッスンが10位に入賞しました。

予選で9番手と10番手につけたコロネルとレッスンは、1コーナーでの接触がありながらも粘り強く戦い抜き、接戦が繰り広げられたレースでポイントを獲得。この結果、Boutsen Ginion Racingはチームランキングで6位をキープしています。

予選でHonda Civic勢最上位の4番手につけたエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)でしたが、他車に接触されてスピンを喫し、リアサスペンションにダメージを負ったため、ピットへ戻りリタイアとなりました。

チームメートのヤン・エアラッシは、トップ10圏内につけながら、1コーナーでの混乱に巻き込まれて大幅にポジションダウンし、19位フィニッシュ。ジェームス・トンプソンは22位でレースを終えています。

前戦後にはポイントランキングで2位まで浮上したエアラッシでしたが、ノーポイントに終わったために5位まで順位を落としました。

今大会ワイルドカード参戦でWTCRデビュー戦となったクリス・リチャード(KCMG)は、予選21番手から17位と健闘しました。

ドイツラウンドはニュルブルクリンク24時間レースと併催されているため、日程が変則的になっており、11日(金)に予選2回目、13日(土)にレース2・3が行われます。

コメント

トム・コロネル(9位)
「今季自己最高かつHonda勢で最上位の結果には満足していますが、とてもタフなレースでした。1周目には、特にアグレッシブだったフレデリック・ヴェルヴィッシュ(アウディ)に10回は当てられたと思います。今日はコーナー進入にやや難があり、レース中にタイヤが温まるにつれてその症状が悪化していきました。さらに、ラップ終盤にあるロングストレートではスリップストリームに入られたこともあり、ポジションを守るのに苦労しました。明日に向けてはいい出だしですので、さらに向上させていければと思います」

ベンジャミン・レッスン(10位)
「世界で最も難しいと言われるサーキットでの初レースでポイントを獲得できて、うれしいです。スタートはよかったのですが、1コーナーでグラベルに押し出されてしまい、フロントスプリッターにダメージを負った状態でコースに戻りました。これによってマシンがオーバーステア気味になり、特に右コーナーで苦しみました。それでも集団の中に留まることはできましたが、コーナーで少し上回れても、ロングストレートでは対抗することができませんでした。ハンガリーラウンド以降、私の目標は全戦でポイントを獲得することなので、今日の結果には満足しています」

クリス・リチャード(17位)
「タフな一日でしたが、マシンを傷つけることなく乗り切れました。それはいいことですが、17位よりも上を目指していました。ワイルドカード参戦のために20㎏のウエイトを積まねばならず、特に上り坂のコーナー出口での加速に影響がありました。また、シートベルトストラップの位置が低く、乗りづらく感じるという問題もありました。ただ、明日は向上できるだけのポテンシャルがあると思います」

ヤン・エアラッシ(19位)
「今日はあまり言えることがありません。ターン2の出口で追突され、ポジションを26番手あたりまで落としました。そこからなんとか19位まで巻き返しましたが、ここはオーバーテイクできる場所が1、2カ所しかないので、悪くない走りだったと思います。予選ではイエローフラッグが出たことでスローダウンせねばならずにタイムを失い、それがなければもっと上位のグリッドを得られたと思いますが、レースではよくあることなので仕方ないです。明日は予選2回目、そして土曜日にはレースが2回あります。よい結果を目指してがんばります」

ジェームス・トンプソン(22位)
「今日ここを走る前までは、レンタカーで6周を走行したのみでしたから、できる限りドライコンディションで走行する時間を多く取る必要がありました。残念ながらフリー走行は雨になってしまい、ウエットではかなり速く走れたものの、ドライになった予選では2周しか走れず、さらに最後のアタックはイエローフラッグによってタイムを失いました。しかし、レースは完走できて、マシンも無傷に保てたので、明日向上できる余地は大いにあると思います」

エステバン・グエリエリ(25位)
「ポイントを獲得できず、フラストレーションのたまる一日でした。予選ではいい走りができ、2列目スタートになったので期待していました。スタートは問題なく決めたのですが、ガブリエーレ・タルクィーニ(ヒュンダイ)にスピンさせられてサスペンションにダメージを負い、私のレースはわずか数秒で終わってしまいました。先頭集団で戦ってトップ5には入れると思っていただけに、残念です」

リザルト

予選1

順位 No. ドライバー マシン タイム
111T.ビョークヒュンダイ 8'58.700
248Y.ミュラー ヒュンダイ8'58.779
35N.ミケリスヒュンダイ8'59.065
486エステバン・グエリエリ Honda8'59.654
512R.ハフフォルクスワーゲン8'59.909
633R.ラストアウディ9'00.471
99トム・コロネル Honda9'02.153
1063ベンジャミン・レッスンHonda9'02.228
1168ヤン・エアラッシHonda9'02.689
2194クリス・リチャードHonda9'08.282
2615ジェームス・トンプソン Honda9'13.428

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
148Y.ミュラー ヒュンダイ327'08.139
211T.ビョークヒュンダイ3+0.331
312R.ハフフォルクスワーゲン3+0.853
45N.ミケリスヒュンダイ3+1.288
569J.カール・ベルネ アウディ3+8.112
633R.ラストアウディ3+8.581
99トム・コロネル Honda3+18.573
1063ベンジャミン・レッスンHonda3+18.672
1794クリス・リチャードHonda3+32.728
1968ヤン・エアラッシHonda3+34.286
2215ジェームス・トンプソン Honda3+52.428
2586エステバン・グエリエリ Honda1+2Laps

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