Round02ハンガリーハンガリー

2日目

2018年4月29日(日)

会場:Hungaroring

Honda Civic勢が両レースでトップ5フィニッシュ

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第2戦ハンガリーラウンド2日目が、ハンガロリンクで開催され、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのヤン・エアラッシがポイントランキング2位に浮上しました。

1日目のレース1で初勝利を挙げたエアラッシは、この日も好調を維持してレース3で4位に入賞。自らの実力を示す走りを見せました。

チームメートのエステバン・グエリエリは、レース2で5位フィニッシュ。レース3では、ジャンプスタートの違反を取られてドライブスルーペナルティーを受けために最後尾に沈んでしまいます。途中雨により20分間の中断があり、再開後に他車がドライタイヤを履く中、レインタイヤを選ぶ作戦で賭けに出ましたが、コンディションが急速に回復し、狙い通りにはいきませんでした。

もう一人のチームメート、ジェームス・トンプソンはレース2でマシントラブルに見舞われたことで、修復のためにピットへ戻り、トップから4周遅れの25位。レース3では7位に入賞しました。

ベンジャミン・レッスン(Boutsen Ginion Racing)は、この日の予選で初めてQ3に進出。しかし、レース2ではピット出口へ向かうのがわずかに遅れたことで、3グリッド降格のペナルティーを受けて8位。しかし、レース3では5位フィニッシュを果たし、これは自身とチームにとってのベストリザルトとなりました。

レッスンのチームメート、トム・コロネルは、この日の両レースを20番手からスタート。しかし、どちらのレースでも他車からの追突によってステアリングアームにダメージを負い、リタイアを喫しました。

今大会のワイルドカードとして参戦しているアッティラ・タッシ(HELL ENERGY Racing Team with KCMG)は、目標としていたQ2進出を果たしましたが、ピットレーンでの赤信号を無視したとしてタイム抹消のペナルティーを受け、最後尾からのスタートとなります。

しかし、レースでは追い上げを見せ、鮮やかなオーバーテイクを披露するなど健闘。レース2で18位、レース3で15位フィニッシュし、タッシとチームがメインで参戦する、来週末開幕のTCRヨーロッパ選手権に向けて、いい結果で終えることができました。

コメント

ヤン・エアラッシ(24位/4位)
ヤン・エアラッシ 「1カ月前には、今季レースができるかも分かっていなかったので、ポイントランキングで2位にいられるのは、とてもポジティブなことです。2戦連続でQ3に進出できて、好調だったのですが、レース2では不運なリタイアを喫してしまいました。ただ、そのときの順位を考えるとポイント的には大きくなかったですし、チームが素晴らしい仕事ぶりで、レース3ではマシンを完ぺきに仕上げてくれました。2週間後のニュルブルクリンクに向けて準備をしっかりと進めれば、この勢いを続けていけると思います」

エステバン・グエリエリ(5位/22位)
エステバン・グエリエリ 「今日はポイントを獲得できて満足しています。ただ、予選でのペースがうまくいかず、少し残念でした。レース2ではスタートが決まり、7番手から5位でフィニッシュできました。レース3では表彰台争いを狙っていましたが、ジャンプスタートと裁定されて上位進出は望めなくなりました。赤旗中断のあと、レインタイヤを履くという賭けに出ましたが、うまくいかず、順位を上げることはできませんでした」

ジェームス・トンプソン(25位/7位)
「今日は昨日よりもかなりいい一日でした。マシンは好調で、ペースは一日通して上げていくことができました。レース3と同じセッティングで予選に臨めていたら、Q3進出も果たせていたのではないかと思います。レース2ではエステバンに詰め寄られましたが、彼はフル参戦ですから、チームポイントの観点からも前を譲りました。しかし、力強いペースがあったと感じています。また、次戦のニュルブルクリンクへ向けてマシンを無傷で保てたので、よかったです」

ベンジャミン・レッスン(8位/5位)
ベンジャミン・レッスン 「今日の結果に満足しています。レースウィークを通じてトップ6に入れるだけのペースがあり、8位と5位という好結果を手にすることができました。もし1カ月前にWTCRでトップ5フィニッシュができると言われても、信じなかったでしょう。市街地コースのモロッコよりも、常設サーキットのハンガリーのほうが戦いやすくなるとは思っていましたが、とてもいい一日となりました」

トム・コロネル(19位/24位)
「あまりいい一日とは言えません。予選で中団につけてしまうと厳しい戦いを強いられ、今日はかなりの接触を受けました。レース2では他車に追突されてステアリングにダメージを負ってリタイア。レース3ではもっとひどい当てられ方で、ピットに戻ってマシンを止めるしかありませんでした。残念ですが、次のニュルブルクリンクはドライバーの腕が試されるサーキットで、私の経験がアドバンテージになると思うので、もっといい結果が待っているはずです」

アッティラ・タッシ(18位/15位)
「スピードは、昨日よりもかなりよかったです。チームが懸命に作業してくれて、より私の好みに合ったマシンに仕上げてくれたので、トップ10を狙える速さがあったと思います。しかし、不運にも予選タイムが抹消され、両レースともに最後尾からのスタートとなりました。ペースはよく、かなりポジションアップできたので、本来の予選順位だったらポイント獲得に手が届いていたと思います。もしまたWTCRに参戦する機会があれば、同じように競争力を発揮できると思います」

リザルト

2日目予選

順位 No. ドライバー マシン Q1 Q2 Q3
15N.ミケリスヒュンダイ1'53.0171'52.1761'52.365
230G.タルクィーニヒュンダイ1'53.0141'52.3821'52.807
386エステバン・グエリエリ Honda1'52.9671'52.7921'53.023
468ヤン・エアラッシHonda1'53.2461'52.9171'53.366
563ベンジャミン・レッスンHonda1'53.0871'52.964
648Y.ミュラー ヒュンダイ1'52.7801'53.225
715ジェームス・トンプソン Honda1'53.6251'53.415
209トム・コロネル Honda1'54.661
2619アッティラ・タッシHonda

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
112R.ハフフォルクスワーゲン1223'11.390
299D.ナギーヒュンダイ12+0.562
348Y.ミュラー ヒュンダイ12+2.200
430G.タルクィーニヒュンダイ12+2.659
586エステバン・グエリエリ Honda12+3.050
65N.ミケリスヒュンダイ12+4.252
863ベンジャミン・レッスンHonda12+13.453
1819アッティラ・タッシHonda12+27.832
199トム・コロネル Honda12+31.597
2468ヤン・エアラッシHonda 8 +4Laps
2515ジェームス・トンプソン Honda 8 +4Laps

レース3

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
130G.タルクィーニヒュンダイ1746'49.549
25N.ミケリスヒュンダイ17+0.354
348Y.ミュラー ヒュンダイ17+3.691
468ヤン・エアラッシHonda17+4.092
563ベンジャミン・レッスンHonda17+7.675
699D.ナギーヒュンダイ17+8.198
715ジェームス・トンプソン Honda17 +9.631
1519アッティラ・タッシHonda17+25.688
2286エステバン・グエリエリ Honda17+1'53.270
249トム・コロネル Honda5 +12Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
130G.タルクィーニヒュンダイ118
268ヤン・エアラッシHonda82
348Y.ミュラーヒュンダイ77
45N.ミケリスヒュンダイ75
512R.ハフフォルクスワーゲン65
611T.ビョークヒュンダイ57
886エステバン・グエリエリHonda47
1115ジェームス・トンプソンHonda19
1263ベンジャミン・レッスンHonda18
189トム・コロネルHonda1

ランキング詳細

チーム
順位 チーム マシン 総合ポイント
1BRC Racing Teamヒュンダイ200
2MRacing - YMRヒュンダイ146
3ALL-INKL.COM Münnich MotorsportHonda133
4Sébastien Loeb Racingフォルクスワーゲン115
5Audi Sport Leopard Lukoil Teamアウディ71
6Boutsen Ginion RacingHonda22
7Campos Racingクプラ20
8Zengo Motorsportクプラ7
9DG Sport Competitionプジョー6
10Comtoyou Racingアウディ2

ランキング詳細

フォトギャラリー

ニュース