ROUND 04

ドイツドイツ Nürburgring Nordschleife 2017.05.27(土)・決勝

第4戦 ドイツ

ミケリスがメインレースで2位に
モンテイロは2レースともにポイント獲得ならず

世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4戦の決勝レースは、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われました。

予選順位のリバースグリッドで行われるオープニングレースでは、ティアゴ・モンテイロ(Castrol Honda World Touring Car Team)が7番手、ノルベルト・ミケリス(Castrol Honda World Touring Car Team)が10番手、道上龍(Honda Racing Team J.A.S.)が11番手からスタートを切りました。レースは1周25.378kmを3周というニュルブルクリンク独特のものです。モンテイロは安全にスタートし、7番手をキープして最終ラップに入りましたが、アクシデントでコースアウトし、タイヤがパンクしてしまいます。直後に行われるメインレースのことを考え、なんとかピットに戻りましたが、ダメージを負った状態で長く走行したため、マシンにさらなるダメージを与えることとなってしまいました。ミケリスは好スタートで8番手にポジションを上げ、最終ラップでモンテイロの脱落により7位となりました。11番手スタートの道上は、激しいバトルの中でペースが上がらず、途中13番手までポジションを落としましたが、11位で完走しました。

その後に行われたメインレースでは、ミケリスはポールポジションからスタートしたものの、スタートで若干出遅れて首位を守りきれず、2番手でオープニングラップを終えました。その後は、迫り来る後続車から2番手を死守してゴールし、表彰台に登壇しました。オープニングレースでのマシンダメージの修復が間に合わなかったモンテイロは、ピットからのスタートとなりました。マシンのダメージと追い抜きが難しいコースで、なかなかポジションを上げられず、13位完走を果たすのが精一杯でした。10番手スタートの道上は、1周目にトラブルでリタイアとなりました。

コメント

ノルベルト・ミケリス(7位/2位)
ノルベルト・ミケリス 「ニュルブルクリンクで再び表彰台に上がれたことをうれしく思います。ポールポジションと2位は、私にとっては大きな喜びです。オープニングレースからクラッチに問題があることは分かっていたので、メインレースのスタートは難しいものになると思っていました。ですから2位はいい結果と思っています」

ティアゴ・モンテイロ(15位/13位)
ティアゴ・モンテイロ 「今回は、Civic WTCCに速さがありましたから、ポイントを重ねるいいチャンスだと思っていました。しかし、オープニングレースですべてが狂ってしまいました。懸命の修復でメインレースに送り出してくれたチームには感謝しますが、ピットからのスタートではポイントを獲ることはほぼ不可能です。チャンピオンシップのリーダーではなくなってしまいましたが、またこれから全力でタイトルを目指します」

道上龍(11位/リタイア)
道上龍 「オープニングレースでは2周目にタイヤにバイブレーションが出て、チェッカーを受けたあとにバーストしました。メインレースでは、スタート直後に小さな接触があり、その影響かどうかは分からないですが、ステアリングがロックしてしまい、ピットに戻ったのですが、パワーステアリングのオイルが漏れていてレースを続けることはできませんでした。今回はポイントを獲れるチャンスだったし、自分も自信があったのでとても残念です。チャレンジングな走りを楽しみ、その中で経験を積んだという感触はあるので、また次にそれを活かしてがんばりたいと思います」

古川隆一 Honda Civic WTCC 開発プロジェクトリーダー
「優勝を狙っていただけに、非常に悔しく残念な結果に終わってしまいました。ミケリス選手はオープニングレースからクラッチに若干の不安を抱えていて、それがメインレースのスタートに影響を与えたのかもしれません。道上選手はトラブルでパワーステアリングが効かなくなってしまい、レースが続けられませんでした。ポールポジション獲得から勝利することでCivic WTCCの速さを見せつけたかったのですが、それぞれに細かなトラブルが起きてしまったことは大きな反省点です。次戦ポルトガルまでには少し時間もありますので、トラブルシューティングをしっかり行い、万全の態勢で臨みます。ポルトガルはモンテイロ選手の母国であり、ヨーロッパで最後の戦いとなります。我々にとって大切な一戦ですから、昨年に続いて勝利を飾れるよう全力を尽くします」

リザルト

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
162T.ビョークボルボ3 26'24.961
225M.ベナーニシトロエン3+2.538
312R.ハフシトロエン3+3.096
43T.チルトンシトロエン3+3.732
586E.グエリエリシボレー3+8.487
663N.キャッツバーグボルボ3+8.910
75ノルベルト・ミケリスHonda3+16.496
 
1134道上龍Honda3+23.380
138オーレリアン・パニスHonda3+34.158
1499ダニエル・ナギHonda3+35.457
1518ティアゴ・モンテイロHonda3+5'14.304

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
163N.キャッツバーグボルボ326'20.680
25ノルベルト・ミケリスHonda3+3.065
312R.ハフシトロエン3+3.401
462T.ビョークボルボ3+4.167
53T.チルトンシトロエン3+5.763
625M.ベナーニシトロエン3+11.239
 
128オーレリアン・パニスHonda3+29.600
1318ティアゴ・モンテイロHonda3+43.108
1499ダニエル・ナギHonda2 +1Lap
1534道上龍Honda0-

ポイントランキング

 

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
163N.キャッツバーグボルボ127
218ティアゴ・モンテイロHonda125
362T.ビョークボルボ119
4 3T.チルトンシトロエン106
5 12R.ハフシトロエン102
6 25M.ベナーニシトロエン101
7 5ノルベルト・ミケリスHonda96
148オーレリアン・パニスHonda2
1534道上龍Honda1
1699ダニエル・ナギHonda1

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ボルボ 404
2Honda 364

ランキング詳細


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ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス

ティアゴ・モンテイロ

ティアゴ・モンテイロ

ティアゴ・モンテイロ

道上龍

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