ROUND 02

イタリアイタリア Autodromo di Monza 2017.04.30(日)・決勝

第2戦 イタリア

モンテイロがオープニングレースで3位、メインレースで2位
連続表彰台を獲得し、ランキングトップを保つ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)第2戦は、イタリア・モンツァで4月30日(日)に決勝レースが行われました。

予選順位のリバースグリッドで行われるオープニングレースでは、5番手からスタートしたカストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)のノルベルト・ミケリスが好ダッシュで3番手に上昇。2周目には2番手に上がり、トップを狙います。しかし3周目の最終コーナーでスキを見せたトップを抜きにかかり、2台はコースアウト。マシンにダメージを負ったミケリスはピットインし、優勝争いから脱落してしまいました。

9番手スタートのティアゴ・モンテイロも好スタートで、6番手にポジションアップ。3周目には上位の脱落もあり5番手、その後前車をストレートで追い抜き、7周目には3番手まで上昇し、9周のチェッカーフラッグを受けました。

11番手スタートの道上龍(Honda Racing Team JAS)は、フォーメーションラップ後にピットインし、マシントラブルでリタイアとなっています。

ティアゴ・モンテイロ

その後に行われたメインレースでは、2番手スタートのモンテイロが好ダッシュでトップを奪いました。しかし、2周目の最終コーナーでトップを奪い返され、2番手となります。6番手スタートのミケリスもスタートで5番手に上昇します。

その後両車は後続からの激しいアタックを受けますが、巧みなラインコントロールでポジションをキープ。モンテイロは2番手でゴールし、2レース連続で表彰台を獲得しました。ミケリスは最終ラップの最終コーナーで後続に攻められ、2台並んでチェッカーを受けます。わずか0.001秒の差でかわされ、6番手でレースを終えました。

道上はスタートを切ったものの、トラブルが起こり2周目終了時にピットイン。トラブルを修復できず、リタイアとなりました。

コメント

ティアゴ・モンテイロ(3位/2位)
ティアゴ・モンテイロ 「2つのレースで表彰台を獲得し、このモンツァでもチャンピオンシップをリードし続けたことはすばらしいことです。高速コースはあまり得意ではないと思っていましたが、進化したCivic WTCCはすばらしいものでした。ここでの結果は、今後どのコースでも高い競争力があることを示したと思います。メインレースではトップを奪い、勝利を確信しましたが、アスカリ・シケイン立ち上がりのわずかなミスを突かれてしまいました」

ノルベルト・ミケリス(リタイア/6位)
ノルベルト・ミケリス 「チームとティアゴが2つのレースで非常にいい結果を出したことに満足していますが、自分のレースについてはとてもがっかりしています。オープニングレースではすばらしいスタートが切れ、クリーンに2番手に上がることができました。パラボリカでトップのマシンが無理なラインを取らなければ、簡単に勝利をものにしていたと思います。チームはメインレースのためにマシンを修復してくれましたが、ステアリングとブレーキのバランスにダメージがあり、満足なレースはできませんでした」

道上龍(リタイア/リタイア)
2017 世界ツーリングカー選手権 第2戦イタリア 道上龍選手レース後インタビュー 「テストの時より大幅にタイムアップでき、マシンに手応えを感じていただけに、残念なレースになってしまいました。エンジンの不調やステアリングの表示が消えるなどのトラブルであまり走れなかったのですが、メインレースではオーバーテイクすることもできました。タイヤの使い方など、まだ完全に自分のものにできていないところもありますが、経験を積んで、WTCCの戦い方を身につけて、よりよい結果を残せるようがんばります。次のハンガリーは、テストでも走り込みましたし、Civic WTCCにとっては有利なコースですから、とても楽しみです」

古川隆一|Honda Civic WTCC 開発プロジェクトリーダー
2017 世界ツーリングカー選手権 第2戦イタリア 古川隆一プロジェクトリーダーレース後インタビュー 「テストに比べて大幅にマシンを改善させて臨んだレースだっただけに、勝利を得られなかったのは悔しい結果です。ただ、ティアゴが2レースともに表彰台というすばらしい走りを見せてくれました。オープニングレースで道上選手に起こったトラブルはエンジン系のものでしたが、その修復と他の2台のチェックもメインレースには間に合いました。しかし、メインレースでは全く違うトラブルが起こり、道上選手をレースで走らせることができませんでした。トラブルの原因はこの後究明して、対策を施します。次戦のハンガリーはノルビー(ミケリス)の母国であり、Civic WTCCの得意なコースです。車体、エンジンともにさらに改善し、優勝すべく臨みますので、応援よろしくお願いします」

リザルト

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
13T.チルトンシトロエン 9 17'17.330
212R.ハフシトロエン 9 +0.329
318ティアゴ・モンテイロHonda 9 +2.630
462T.ビョークボルボ 9 +6.793
586E.グエリエリシボレー 9 +6.899
69T.コロネルシボレー 9 +11.100
 
1099ダニエル・ナギHonda 9 +19.200
12 5ノルベルト・ミケリスHonda 5 +4Laps
15 34道上龍Honda 2 +7Laps
16 8オーレリアン・パニスHonda 0 -

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
162T.ビョークボルボ1223'51.974
218ティアゴ・モンテイロHonda12+2.174
312R.ハフシトロエン12+2.779
463N.キャッツバーグボルボ12+3.269
561N.ジロラミボルボ12+6.180
65ノルベルト・ミケリスHonda12+6.181
 
128オーレリアン・パニスHonda12+16.637
1499ダニエル・ナギHonda6+6Laps
1634道上龍Honda4+8Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
118ティアゴ・モンテイロHonda85
262T.ビョークボルボ70
363N.キャッツバーグボルボ50
4 5ノルベルト・ミケリスHonda46
5 3T.チルトンシボレー44
6 12 R.ハフシトロエン44
 
148オーレリアン・パニスHonda1
1534道上龍Honda1
16 99 ダニエル・ナギHonda1

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ボルボ195
2Honda180

ランキング詳細


フォトギャラリー

ティアゴ・モンテイロ

表彰式

道上龍

ティアゴ・モンテイロ

ティアゴ・モンテイロ

ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス


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2017 世界ツーリングカー選手権 第2戦イタリア 道上龍選手レース後インタビュー

2017 世界ツーリングカー選手権 第2戦イタリア 古川隆一プロジェクトリーダーレース後インタビュー


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