2016.06.12 世界ツーリングカー選手権 第6戦 ロシア ロシア 決勝

[決勝] Honda Civic WTCCの3台がレース2で果敢な追い上げ。
ミケリスが3位表彰台を獲得

第6戦がモスクワ中心地より約70q郊外にあるモスクワ・レースウェイにて開催されました。2012年にオープンしたパーマネントサーキットで、中低速コーナーと800mのストレートで構成されます。今回はウエイトハンデが見直され、Honda Civic WTCCは+30kgとなりました。

ドライ路面での走行となった金曜のフリープラクティスでは、ティアゴ・モンテイロ(Castrol Honda World Touring Car Team)、ノルベルト・ミケリス(Honda Racing Team JAS)、ロブ・ハフ(Castrol Honda World Touring Car Team)の順番で、1-2-3位と好調な滑り出しとなりました。

予選は、気温も低く雨となりました。思うようなトラクションを得ることができず、ミケリスが5番手、モンテイロは10番手、ハフは11番手の結果でした。

マック3では、ラーダのマシンがフライングしたこともあり、Honda Civic WTCCが優勝しました。

16ラップから15ラップとなったレース1。スターティンググリッドにつくまではドライの状況でしたが、フォーメーションラップ中に激しく雨が降り始め、コンディションが大きく変わります。スタートを20分遅らせ、全車ウェットタイヤに交換することとなりました。レースは、フォーメーションラップからやり直すことになり、レースは15ラップに短縮されました。3台のCivicは予選に続いて思うようなトラクションを得られず、ポールスタートのモンテイロは一時8番手まで後退していまいましたが、中盤より数台をパスし6位まで追い上げます。ハフも11番手スタートから4台を抜き、7位。6番手スタートのミケリスは、コースアウトにより9番手まで後退してしまいました。ミケリスはその後、7番手まで上がります。しかし、ドライブスルーペナルティにより12番手まで落ち、最終的に10位でレースを終えました。

Honda Civic WTCCは、レース2前にタイヤ圧を中心にセットアップを変更。著しくグリップが回復し、いい状態でレースに臨むことになりました。

レースが始まり、モンテイロとミケリス、ハフは、ラーダ、シトロエンの5台に先行を許す形となります。3台ともに果敢に前車を追いかけ、5番手スタートのミケリスが3位、11番手のハフは4位、10番手のモンテイロは5位まで追い上げ、レースを終えました。

また、Zengö Motorsport Kft.の新人ドライバーであるフェレンツ・フィクザは、17番手スタートながらファステストラップを記録。シトロエンのミュラーを抜き、9位でフィニッシュしました。

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ドライだったフリープラクティスでは、想定通りの速さを見せられたものの、かなり激しい雨となった予選では思うような結果を残すことができませんでした。ウエットでのセッティングがうまく決まらず、トラクションが足りない状態だったとドライバーからは伝えられています。そのような状況でも、ミケリス選手が予選Q3まで進んだことは、すばらしい仕事だったと思います。
レースにはドライセッテイングで臨みましたが、スタート直前の予想外の雨によりとても難しいレースとなりました。オープニングレースではポールポジションスタートのモンテイロ選手に期待していましたが、この雨によりセッティグが合わず、勝利をものにすることはできませんでした。しかし、メインレースに向けて行ったウエットセッティングはうまくいき、Honda Civic WTCCは速さを取り戻すことができました。ミケリス選手が3位表彰台、11番手スタートのハフ選手が4位、10番手スタートのモンテイロ選手が5位と、3名のドライバーは奮闘を見せ、揃って上位でフィニッシュしたことをとてもうれしく思っています。
マシンとしては、かなりのポテンシャルを示せていましたので、今回大きく変えたところはありませんでした。今年のCivic WTCCの高いポテンシャルをさらに引き出すべく、車体、エンジンともにセッティングを詰めて速さを伸ばすつもりでしたが、雨というコンディションにより、思うような成果は得られなかった週末となりました。
次戦ポルトガルは、ヨーロッパ戦の最後であり、モンテイロ選手の母国での戦いです。モンテイロ選手を応援する多くのファンの期待に応えるべく、速く、強いCivic WTCCをお見せして、シーズン前半を締めくくりたいと思います」

Race1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
12G.タルクィーニラーダ1529'39.384
210N.キャッツバーグラーダ15+4.782
368Y.ミュラーシトロエン15+16.062
47H.ヴァレンテラーダ15+23.683
537J.ロペスシトロエン15+28.092
618ティアゴ・モンテイロHonda15+28.803
 
712ロブ・ハフHonda15+29.266
105ノルベルト・ミケリスHonda15+43.985
1555フェレンツ・フィクザHonda15+1'01.302
Race2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
110N.キャッツバーグラーダ1733'00.149
22G.タルクィーニラーダ17+1.011
35ノルベルト・ミケリスHonda17+13.681
412ロブ・ハフHonda17+20.120
518ティアゴ・モンテイロHonda17+25.497
615J.トンプソンシボレー17+29.838
 
955フェレンツ・フィクザHonda17+37.289
ポイントスタンディング
ドライバー
順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
 137J.ロペスシトロエン223
 225M.ベナーニシトロエン118
 310N.キャッツバーグラーダ118
 418ティアゴ・モンテイロHonda112
 568Y.ミュラーシトロエン109
 65ノルベルト・ミケリスHonda105
 
 812ロブ・ハフHonda103
 1755フェレンツ・フィクザHonda2

ランキング詳細

マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
 1シトロエン523
 2Honda351
 3ラーダ323
 4ポールスター145

ランキング詳細

ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス

ロブ・ハフ

ロブ・ハフ

ロブ・ハフ

ロブ・ハフ

ティアゴ・モンテイロ

ティアゴ・モンテイロ