Honda Civic WTCC勢は表彰台を目指し、WTCC初開催のタイラウンドに挑む

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第11戦タイラウンドを迎えます。タイでのWTCCの開催は初めてで、その舞台となるのはチャーン・インターナショナル・サーキットです。首都バンコクの北東およそ400kmのブリーラム県にあるこのサーキットは、昨年よりSUPER GTが開催されている場所で、1周が4.554km。長いストレートが特徴です。この大会は、予選が日曜日の午前に行われるワンデイレースとなります。また、決勝レース2は午後5時30分にスタートし、WTCC初のトワイライトレースが予定されています。

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手は、シーズン残り2戦に意欲を燃やし、初めてのサーキットに慎重ながらも上位を狙います。長いストレートはHonda Civic WTCCにとってあまり得意とは言えませんが、2人のドライバーは、シーズン後半に大きく改善したレースペースの速さには自信を持っています。

「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)のノルベルト・ミケリス選手にとっては、現在トップに立っている「ヨコハマ・トロフィー」選手権のタイトル決定がかかる1戦となります。プライベートチームのドライバーによって争われるこの賞典で、2位に25ポイント差をつけているミケリス選手は、タイトル獲得に向けて戦いに挑みます。

WTCC第11戦タイは、10月31日(土)にフリープラクティスが、11月1日(日)に予選、決勝が行われます。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手
「ほかの参加者同様、私もこのサーキットでのレースは初めてです。コースレイアウトを理解するために、ここで行われたレースの車載映像で研究してきました。そして、走る前に担当エンジニアとともにトラックを歩いて、よりこのコースを知ることが重要だと思っています。コースレイアウトは、2本のストレートがあるところが、上海国際サーキットに似ています。これは我々にとって有利なことではありませんが、Honda Civic WTCCは予選よりレースの方が強いことは分かっています。レースでは、十分に上位争いができる速さがあるので、表彰台を狙ってレースに挑みます」

ティアゴ・モンテイロ選手
「初めてのサーキットを走るのはとても楽しいです。もちろん、難しい面もあります。サーキットに慣れるための時間が限られている上に、予選とレースが同じ日に行われるので、難しい週末になることでしょう。シーズン終盤となり、残り少なくなったレースでいい結果を出したいと思っています。そのために全力を尽くして戦います。持っているすべての力を発揮し、トラブルを起こさないようにして、上位を目指します」