モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第4戦 ドイツ > 予選

世界ツーリングカー選手権

round 04

SCHEDULE

May 15 2015, QUALIFYING WTCC Race of Germany

ドイツドイツ

25kmの難コースのニュルブルクリンク予選でミケリス選手が4番手、タルクィーニ選手は8番手、モンテイロ選手が10番手を獲得
モンテイロ選手は、レース2でポールポジションからスタートし勝利を目指す

2015年5月15日(金)・予選  会場:ニュルブルクリンク ノルドシュライフ(25.378km)  天候:晴れ  気温:19℃
コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、初開催となるドイツ・ニュルブルクリンクでの大会を迎えました。伝統ある24時間レースのプレイベントとして行われるWTCCは、金曜日に予選が行われ、土曜日に決勝レースとなります。ニュルブルクリンクの北コース“ノルドシュライフ”は、1周25.378kmあり、アップダウンが激しく、タイトなブラインドコーナーが連続する難コースで、マシンにもドライバーにもハイレベルな出来が要求されます。

  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手

「ニカ・レーシング(Nika Racing)」のリカルド・ライデル選手は、病状が回復に至らず、前戦に引き続き今回も欠場となりました。Honda Civic WTCCは「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手と、「ゼングー・モータースポーツ(ZengőMotorsport)」のノルベルト・ミケリス選手による3台体制で、難コースの予選に挑みました。

ニュルブルクリンクでの予選は、長いコース特性により通常のノックアウト方式ではなく、60分間の1セッションで行われました。午後6時20分から開始された予選で、Honda Civic WTCCの3台は早々にコースインし、1度目のアタックを開始。タルクィーニ選手はマシンの調整のためピットインしましたが、モンテイロ選手が8分45秒301、ミケリス選手が8分46秒167をマークします。この2台がアタックを終えた頃にコースへ復帰したタルクィーニ選手は、1度目のアタックを8分46秒184で終えました。その後、ミケリス選手は2度目のアタックを8分41秒922、3度目では8分40秒595とタイムを更新します。タルクィーニ選手、モンテイロ選手も2度目のアタックでともに8分43秒台にタイムアップを果たしましたが、より上位を狙った3度目ではクラッシュするマシンが出たためにアタックが阻まれ、タイムの更新はならないまま予選が終了。この結果、ミケリス選手は4番手、タルクィーニ選手は8番手、モンテイロ選手は10番手となりました。

5月16日(土)に行われるレース1において、ミケリス選手は2列目4番手の好ポジションから、リバースグリッドで行われるレース2ではモンテイロ選手はポールポジション、タルクィーニ選手は2列目の3番手から、前戦に続く勝利を目指します。

コメント

ノルベルト・ミケリス選手(4番手)
「フリープラクティスで走った印象では苦戦を予想しましたが、予選のスタートから自信がありましたし、期待以上の結果です。マシンにはまだ改善の余地があるので、それを行って上位を目指します。予選4番手というポジションに満足しています。決勝では表彰台を狙います」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(8番手)
「ラップタイムが午前よりもさらに悪かったので、予選の結果には非常に不満です。センサーに小さな問題が起きたことが原因だったようです。最初の2セットのタイヤを使用した後に、この問題が発覚しました。交換のためにピットに戻り、ラップタイムを伸ばそうと最後のアタックに出たら、私の前でクラッシュが起こり、そのラップをあきらめなければならなくなりました。結果、タイムを更新するチャンスを失いました。レース2は、好ポジションからのスタートですが、どうなるかまだ分かりません。全力を尽くします」

ティアゴ・モンテイロ選手(10番手)
「正直に言うと、今日はドライコンディションでのセットアップが決まりませんでした。フリープラクティス1のウエットコンディションでは悪くありませんでした。今日は、ポールポジションを獲るのは難しいと思っていましたが、ラップタイムはもっといいはずでした。レース2はポールポジションからのスタートですが、何ができるか分かりません。午後はドライブが難しかったので、マシンのセットアップの調整が必要です。そして、レース2ではスタートポジションを最大限に生かしたいと思います」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「マシンのパフォーマンスには満足しています。どんなコンディションでも満足のいくスピードが出ています。ミケリス選手は今回も非常にいい仕事をしましたし、ほかの2人も一生懸命努力しました。マシンのバランスは整っています。イエローフラッグとタイヤ圧の変更が原因で、最後のアタックがうまくいかなかったのは残念でした。しかし、レース2はポールポジションを取りましたし、タルクィーニ選手も2列目スタートです。ここではオーバーテイクは簡単ではないので、スタートがうまくいけばチャンスはあります」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「このコースは長さもさることながら、山側のセクションでマシンがジャンプすることが多く、そのときのスタビリティの確保が難しい特殊なところです。車高を上げたり、サスペンションのセットをそれに合わせなければならないのですが、今日は午前が雨で、その後セミウエット、そして予選は完全ドライと、めまぐるしいコンディション変化があり、どのチームもセットアップに苦労したと思います。Honda Civic WTCCは、新たな空力パッケージの効果がセクター1のグランプリコースでの速さで確認できるなど、全般によくなっています。また、セットアップもコンディションも難しい状況でしたが、ミケリス選手が好タイムをマークしてくれたことは、とてもうれしく思います。決勝は、もう少しセットアップを詰めた上で、難コースに挑むドライバーのがんばりに期待しています」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
1 37 J.ロペス シトロエン 8'37.327
2 7 H.ヴァレンテ シボレー 8'38.579
3 9 S.ローブ シトロエン 8'39.935
4 5 ノルベルト・ミケリス Honda 8'40.595
5 33 M.キン・ハ シトロエン 8'41.252
6 68 Y.ミュラー シトロエン 8'41.356
 
8 2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 8'43.495
10 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 8'43.723