Honda Civic WTCC、伝説のニュルブルクリンク・ノルドシュライフに挑む

世界ツーリングカー選手権(WTCC)第4戦の舞台は、伝統と歴史あるドイツ・ニュルブルクリンクです。世界中から参加車が集まる24時間レースと同じ週末に、その24時間レースと同じ1周25.378kmの北コース“ノルドシュライフ”を初めてWTCCマシンが3周するという前例のないレースを戦います。

• Honda Civic WTCC
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ジャッキー・スチュアートが「グリーンヘル(緑の地獄)」と呼んだことで有名なノルドシュライフは、激しい高低差があり、タイトなブラインドコーナーが連続する難コースです。WTCC初開催ということもあり、事前に合同テストを行っていますが、どのチームも満足のいくデータを得ているとは言い難い状況です。「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」も、厳しい戦いになることは認識していますが、Honda Civic WTCCに施された改良が、とても大きな効果をもたらしてくれると自信を持っています。

新たなフォルムとなった前戦ハンガリーで、Honda Civic WTCCは、今季初優勝を成し遂げました。これにより陣営は勢いを増しています。現在ドライバーズランキング4位のティアゴ・モンテイロ選手は、開幕戦での表彰台を上回る好結果を狙っています。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手
「ハンガリー戦の前に、ニュルブルクリンクでテストを行い、初めてCivic WTCCを走らせました。24時間レースを走るマシンと違い、我々には電子制御装置やABSなどはなく、速くマシンを走らせるのは難しくなります。ハンガリー戦から投入した新しいエアロパッケージは、このテストでも試し、さまざまなセットアップにトライしました。しかし、まだ最適なセッティングが見つかったとは言えません。長いコースですので、少しのセットの違いで1〜3秒くらいは簡単に差がついてしまいます。まずは正しいセットアップにして、表彰台を狙います」

ティアゴ・モンテイロ選手
「ノルドシュライフには、さまざまなヒストリーとストーリーがあり、とても興味があります。世界で最も難しいレーストラックの一つで、このようなコースは他にはありません。ここでのレースは、私にとってこれまでにない大きな挑戦であり、とても重要な戦いになると思っています。結果という面では、ここはCivic WTCCにとって厳しいコースであることは承知していますが、アップデートの効果をさらに高め、前戦よりいい結果を出すために全力を尽くします。ここでのレースは、肉体的にだけでなく精神的にも厳しいものになると思います。ここでは絶対的な集中が必要で、私は今まで以上にトレーニングを積み準備してきました。これらが好結果につながると信じています」

WTCCは、伝統の24時間レースと同じ週末に開催されるため、5月15日(金)に予選が行われ、16日(土)に決勝レースが行われる変則スケジュールとなります。