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世界ツーリングカー選手権

round 12

SCHEDULE

November 12 2014Race of Macau 2014

マカオマカオ

上海、鈴鹿と連勝中のHonda Civic WTCC勢が、好調を持続してシーズン最終戦のマカオに挑む

鈴鹿サーキットでの日本ラウンドで優勝を果たした「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」は、今週末、シーズン最終戦となるマカオラウンドに挑みます。マカオラウンドが行われるギア・サーキットは、公道を使用したコースで、高速の海側セクションと、狭くブラインドコーナーが続く山側セクションによって構成されています。世界ツーリングカー選手権(WTCC)の最終戦がマカオで行われるのは今年で10年連続となります。

鈴鹿ですばらしい勝利を挙げたガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)は、その喜びを語りました。「今シーズン、あのような完ぺきな勝利を挙げられるとは思いませんでした。しかも、それを鈴鹿で実現したということで、優勝がさらに格別なものとなりました。予選は難しく、私はレース2に集中しました。どうしても優勝したかったですし、それを達成できたことで、私にとってもチームの皆にとっても、大きな励みになりました。その勝利のあと、我々がなにをしなければならないかは分かっています。ですから、マカオでも好成績を残して、2014年の活動をいい形で終えられる自信を持っています」

2005年のWTCC開始以来、参戦を続けている数少ないドライバーであるタルクィーニ選手は、自身のWTCC参戦10年目のシーズンを、有終の美で飾りたい、という決意に燃えています。「マカオはこれまでずっと、シーズン最終戦であり、その結果がタイトルを左右することが多いです。WTCCに参戦する前は、私はスーパープロダクションとF3でマカオを走ったことがあります。ですから、このサーキットの厳しい現実はよく分かっています。狭いストリートコースで結果を出すためには、アクシデントは絶対に避けなければなりません」と、タルクィーニ選手は、マカオの難しさを強調しました。

マカオはHonda Civic WTCCにとっても、最初に好結果を残した思い出深い場所でもあります。2012年にデビューしたHonda Civic WTCCは、参戦から3戦目となるマカオラウンドで、ティアゴ・モンテイロ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)が初めて表彰台を獲得しました。モンテイロ選手は、その翌年のマカオラウンドでも、2位に入る好結果を残しています。「マカオのようなコースが自分に合っているのは確かです。F3ではフランス・ポーのストリートコースで勝ちましたし、モナコでも、予選では好結果を残せたと記憶しています。ただし、マカオはストリートコースの中でも独特です。リスボアコーナーのあと、ものすごく高速で激しいアップダウンがあります。スタートでのリスクをなるべく避けるために、予選のポジションはとても重要です。長いストレートでポジションを上げることは可能ですが、非常に複雑なコースであるため、適切なセットアップを見つけづらく、追い抜きはとても難しいでしょう」と、モンテイロ選手は3年連続の表彰台獲得に意欲をみせました。

堀内大資、Civic WTCC開発プロジェクトリーダーは、シーズン最終戦に向けて以下のようにコメントしています。「我々は一歩一歩前進し、シーズン開幕以来、大きな進歩を遂げてきました。これは鈴鹿での優勝と、ベストラップを刻んだことで確認できたと思います。あとはエンジンとシャシーのパフォーマンスを最適化し、予選での結果を向上させることが重要だと考えています」。

WTCC最終戦マカオ大会は、11月14日(金)に予選、16日(日)に決勝レースが行われます。