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世界ツーリングカー選手権

round 11

SCHEDULE

October 26 2014, RACE Race of Japan 2014

日本日本

レース2でタルクィーニ選手が優勝、ミケリス選手が3位
Honda Civic WTCCが2年連続で鈴鹿での勝利を飾る

2014年10月26日(日)・決勝  会場:鈴鹿サーキット(5.807km)  天候:晴れ  気温21℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)第11戦は、気温21℃の秋晴れとなった鈴鹿サーキットで決勝レースを迎えました。

  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手(中央)、ノルベルト・ミケリス選手(右から2番目)ガブリエーレ・タルクィーニ選手(中央)、ノルベルト・ミケリス選手(右から2番目)
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ノルベルト・ミケリス選手(#5)ノルベルト・ミケリス選手(#5)
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • メディ・ベナーニ選手メディ・ベナーニ選手

午後2時35分から行われたレース1では、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が6番手、カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手が10番手、ティアゴ・モンテイロ選手が11番手からのスタートです。そして、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は12番手からスタートしました。好スタートを切ったタルクィーニ選手はポジションを7番手に上げて上位進出を狙います。オープニングラップを終え、ミケリス選手が6番手、タルクィーニ選手が7番手、モンテイロ選手は9番手と続き、レースは中盤までポジションが変わらずに進みました。7周目、上位車のトラブルによりポジションを1つずつ上げて、レースは終盤となりました。残り1周となった10周目、2番手を走行していたマシンが130Rコーナーでコースアウトし、ミケリス選手はポジションを4番手に上げます。このまま11周のレースはチェッカーを迎え、ミケリス選手が4位、タルクィーニ選手が6位、モンテイロ選手が9位、ベナーニ選手が11位でレース1を終えました。

続いて行われたレース2では、リバースグリッドにより、タルクィーニ選手がポールポジションから、ミケリス選手が5番手からのスタートとなります。ベナーニ選手はレース1でドライブシャフトのトラブルが発生。フォーメーションラップでピットインし、出走できませんでした。タルクィーニ選手は好ダッシュでトップを守り、さらに好スタートを決めたミケリス選手が3番手に上がります。タルクィーニ選手、ミケリス選手ともに好調なペースで周回を重ね、トップと3番手ポジションを守りきり、チェッカーフラッグを受けました。モンテイロ選手は11番手からスタートし、ポジションを2つ上げて9位でフィニッシュ、入賞を果たしました。Civic WTCCは前戦、上海での勝利に続いて2大会連続で優勝し、鈴鹿サーキットでは2年連続の勝利を獲得しました。

Hondaは第11戦を終え、マニュファクチャラーズ選手権で獲得ポイントを649に伸ばしています。ドライバーズ選手権においては、モンテイロ選手が174ポイントで4位、ミケリス選手が169ポイントで5位、タルクィーニ選手が167ポイントで6位、ベナーニ選手が85ポイントで10位となっています。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(6位/優勝)
「この結果を本当にうれしく思います。到来した優勝のチャンスをものにしました。レースで優勝するには、スタートでトップを守り、素早く後続との差を築くことが必要だと分かっていました。そして、それを実現することができました。Civic WTCCはレースにおけるスピードでは引けをとらないと分かっていたので、自信がありました。決して楽ではありませんでしたが、ペースをコントロールし、最後まで後続との差をキープすることができました。鈴鹿はHondaのホームコースですから、非常に重要な戦いでしたし、今年はイタリアでのレースがないので、これが私にとってのホームイベントでもあります。ですから、本当に、本当にうれしい勝利でした」

ノルベルト・ミケリス選手(4位/3位)
「スタートダッシュが必要だと分かっていましたし、ガブリエーレ(タルクィーニ選手)を守るために1周目で前車をパスしようと試みました。しかし、鈴鹿のコースは一周が長いにもかかわらず、パスするのは難しいコースです。3位という結果でHondaの成功に貢献できて、本当にうれしく思います」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「我々は、レースを通して競争力のあるペースで走れることは分かっていました。あとは、予選でいいポジションを確保するために一周の速さを向上させる必要があります。特に、モンテイロ選手は、2レースとも11番目からのスタートだったために、状況は非常に厳しく、今週末は好結果に結びつきませんでした」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「マシンの仕様を大きく変えたわけではありませんが、レースでのペースは期待通りのものでした。特にレース2で優勝したタルクィーニ選手、3位のミケリス選手はすばらしい走りで好結果を出し、とてもうれしく思います。予選では、ほんの少しのミスが重なり、結果を残せませんでしたが、このレースによってマシンの向上が証明できたと思います。しかし、まだ来年に向けて開発の手を緩めることはありません。次の最終戦マカオでも、好結果をお見せできるよう、がんばります」

決勝リザルト

レース1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
137J.ロペスシトロエン1123'54.353
23T.チルトンシボレー11+8.473
39S.ローブシトロエン11+9.693
45ノルベルト・ミケリスHonda11+10.414
57H.ヴァレンテシボレー11+12.153
62ガブリエーレ・タルクィーニHonda11+12.707
 
918ティアゴ・モンテイロHonda11+16.507
1125メディ・ベナーニHonda11+20.907
レース2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
12ガブリエーレ・タルクィーニHonda1123'55.783
298D.ボルコビッチシボレー11+1.725
35ノルベルト・ミケリスHonda11+4.360
44T.コロネルシボレー11+5.497
51Y.ミュラーシトロエン11+6.116
637J.ロペスシトロエン11+6.346
 
918ティアゴ・モンテイロHonda11+14.791
RT25メディ・ベナーニHonda - +11Laps

ポイントスタンディング

ドライバー
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1J.ロペスシトロエン422
2Y.ミュラーシトロエン305
3S.ローブシトロエン275
4ティアゴ・モンテイロHonda174
5ノルベルト・ミケリスHonda169
6ガブリエーレ・タルクィーニHonda167
 
10メディ・ベナーニHonda85
マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1シトロエン927
2Honda649
3ラーダ371