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世界ツーリングカー選手権

round 11

SCHEDULE

October 22 2014 Race of Japan 2014

日本日本

前戦上海での優勝の勢いを保ち、2年連続鈴鹿での勝利を期するHonda Civic WTCC勢

FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第11戦日本ラウンドを迎えます。3週間前にF1グランプリが開催された鈴鹿サーキットを舞台に、20台のマシンがエントリー。これまで東コースで行われていたレースは、今年から一周5.807kmのフルコースに変わります。

「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は、上海でのレースで、スタートからフィニッシュまで首位を守り抜き、WTCCで初優勝を遂げました。「もちろん、これまでのキャリアの中で最高の出来事でした。Civic WTCCの今シーズン初勝利だったので、喜びは格別です。北京では、Civic WTCCが大幅によくなったのを感じました。そして、マシンに最新のアップデートが施されていたということが、レース優勝の要因の一つとなったのは確かです。私のキャリアの中で、上海での最終ラップが一番大変でしたが、一番すばらしいラップでもありました。チェッカーフラッグを見たとき、とてもホッとしました」と、ベナーニ選手は前戦での優勝を振り返りました。

ベナーニ選手が自身初優勝を達成する一方、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロ選手は2位に入り、貴重なポイントを獲得しました。「レース1のあとにいくつか変更した部分があり、それによってマシンがかなりよくなりました。2位に入ったのは、非常に意味のあることです。今、私たちがこれだけ強くなれたことは、すばらしいことです。残りのレースに向けて、大いに自信が高まります」とモンテイロ選手は力強く語り、また2005年と2006年にF1日本グランプリに出場した鈴鹿サーキットについてもコメントしました。「スパと似ていると言えば、なにが我々を待っているかよく分かると思います。世界で最もすばらしいサーキットの一つです。まさに、ドライバーの力量しだいで違いを生み出せると感じます。そして、観客はいつも熱狂的です」

昨年、Hondaの母国レースで、Civic WTCCに勝利をもたらした「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手も、その感激を振り返ります。「Hondaのホームコースで優勝できるなんて、夢のようでした。あの日以来、鈴鹿をハンガロリンクに続く私の第2のホームコースだと思っています」

直近3大会の結果を元にしたハンディウエイトの計算により、鈴鹿ではCivic WTCCのハンディウエイトは10kg追加され、30kgとなります。「鈴鹿では、この新しいハンディウエイトを考慮しなければなりませんが、中国での好結果により、我々が大きく成長していることが証明されました。これにより今後のレースに大きく期待が持て、私もとても楽観的になっています」と、ガブリエーレ・タルクィーニ選手は語っています。

堀内大資Civic WTCC開発プロジェクトリーダーは、上海のレースに大きな満足感を示し、鈴鹿での週末を待ち望んでいます。「上海でのレース2で最初から最後まで首位を守ったことと、2位になったことは、マシンの開発において大きく前進したことの証です。この進歩により、鈴鹿のレースでも好結果が得られることを期待しています」と、昨年に続く鈴鹿での勝利に強い意気込みをみせています。

WTCC第11戦日本ラウンドは、10月25日(土)に予選、26日(日)に決勝が行われます。