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世界ツーリングカー選手権

round 09

SCHEDULE

October 5 2014, RACE Race of China 2014

中国(北京)中国(北京)

タルクィーニ選手が2番グリッドからスタートするも、レース1では不運のタイヤトラブル
ミケリス選手がレース1で6位、レース2で5位と連続入賞を果たす

2014年10月5日(日)・予選、決勝  会場:ゴールデンポートパーク・サーキット(2.391km)  
天候:晴れ  気温:予選/14℃、決勝/21℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)第9戦は、中国(北京)のゴールデンポートパーク・サーキットを舞台とし、早朝に予選、午後に決勝が行われる変則的なスケジュールで開催されました。一周2.391kmのこのコースは直線が短く、追い抜きが難しいサーキットです。なお、Honda Civic WTCCのハンディウエイトはこれまでより10kg加算され、30kgとなりました。

  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手

午前8時30分から行われた予選では、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手がHonda Civic WTCC勢で唯一Q3に進み、1分04秒353のタイムで2番グリッドを獲得しました。チームメートのティアゴ・モンテイロ選手は11番手、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手は6番手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は13番手となりました。

午後2時50分から行われたレース1では、フロントローからのスタートで勝利を目指したタルクィーニ選手でしたが、スタートで出遅れて3番手にポジションダウン。そのまま周回を重ねましたが、レース終盤の23周目に、コース上の異物を踏み、タイヤがパンクしてしまいます。ピットに戻り、タイヤを交換してコースに復帰しましたが、レース2に備えるため、再びピットに戻ってレースを終えました。また、モンテイロ選手はしばらくスタートのポジションを守っていましたが、13周目に他車と接触してリアサスペンションを損傷し、リタイアとなりました。一方で、ミケリス選手は6位、ベナーニ選手は9位で、ともに入賞を果たしました。

午後3時50分からのレース2では、リバースグリッドによりミケリス選手が5番手、タルクィーニ選手が9番手、ベナーニ選手が12番手からのスタートとなりました。モンテイロ選手はマシンの修復がリペアタイム内に終わらず、グリッド降格となり18番手からのスタートとなりました。ミケリス選手はスタートで4番手にポジションを上げるものの、16周目に後続にパスされ、5番手にポジションダウン。26周のレースはポジションにほぼ変動がないまま進行し、ミケリス選手が5位、タルクィーニ選手が10位、モンテイロ選手が13位でフィニッシュしました。

第9戦を終え、Hondaはマニュファクチャラーズランキングで499ポイントを獲得し、ランキング2位となっています。ドライバーズランキングにおいては、モンテイロ選手が146ポイントで4位、タルクィーニ選手が126ポイントで5位、ミケリス選手が118ポイントで7位、ベナーニ選手が59ポイントで11位となっています。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(16位/10位)
「レース1では、スタートの作戦を間違えました。そして、最後はコース上のなにかにヒットしてパンクを喫しました。レース2は単純に、オーバーテイクが不可能でした」

ティアゴ・モンテイロ選手(リタイア/13位)
「レース1でのサスペンションのダメージにより、マシンは完ぺきではなくなってしまったため、私にとってそこからは、レースを完走することが重要となりました。プラクティスでのいいパフォーマンスが、結果に反映されませんでしたが、これがレースというものです。少なくとも、ドライバーズランキングでは4位の座をキープできました」

ノルベルト・ミケリス選手(6位/5位)
「レース2ではいいスタートが切れましたが、結局ポジションを守りきれませんでした。しかし、Hondaとチームのために、5位を獲得しようと全力を尽くしました」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「レース展開にツキがなく、悪い週末になりました。モンテイロ選手はQ2でチャンスを逃し、タルクィーニ選手はレース1でいいスタートが切れませんでした。この狭いサーキットでは、オーバーテイクは非常に困難です。好材料は、マシンがかなりよくなったことと、速さをみせられたことです」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「レースはアンラッキーなことが重なり、結果としてはとても残念なものとなってしまいました。勝てるレースを落とした、という思いです。このサーキットは距離が短く、追い抜きが非常に難しいレイアウトですので、なかなかポジションをばん回することができませんでした。しかし、この2カ月で行ったテストによって、車体もエンジンもかなりのポテンシャルアップが達成でき、その成果はフリープラクティスや予選で確認できました。鈴鹿での戦いに向けて、さらに努力を続け、いい結果が得られるようがんばります」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
13T.チルトンシボレー1'04.321
22ガブリエーレ・タルクィーニHonda1'04.353
31Y.ミュラーシトロエン1'04.411
437J.ロペスシトロエン1'04.776
510G.モルビデッリシボレー1'04.840
65ノルベルト・ミケリスHonda1'04.788
 
1118ティアゴ・モンテイロHonda1'05.152
1325メディ・ベナーニHonda1'05.663

決勝リザルト

レース1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
13T.チルトンシボレー2835'44.890
21Y.ミュラーシトロエン28+2.493
337J.ロペスシトロエン28+5.132
410G.モルビデッリシボレー28+10.473
59S.ローブシトロエン28+14.455
65ノルベルト・ミケリスHonda28+17.238
 
925メディ・ベナーニHonda28+37.966
162ガブリエーレ・タルクィーニHonda24+4Laps
RT18ティアゴ・モンテイロHonda13+15Laps
レース2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
112R.ハフラーダ2628'52.502
24T.コロネルシボレー26+0.766
39S.ローブシトロエン26+3.072
437J.ロペスシトロエン26+3.102
55ノルベルト・ミケリスHonda26+8.673
611J.トンプソンラーダ26+9.938
 
102ガブリエーレ・タルクィーニHonda26+12.805
1318ティアゴ・モンテイロHonda26+24.261
RT25メディ・ベナーニHonda6+20Laps

ポイントスタンディング

ドライバー
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1J.ロペスシトロエン339
2Y.ミュラーシトロエン273
3S.ローブシトロエン238
4ティアゴ・モンテイロHonda146
5ガブリエーレ・タルクィーニHonda126
6T.コロネルシボレー118
 
7ノルベルト・ミケリスHonda118
11メディ・ベナーニHonda59
マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1シトロエン769
2Honda499
3ラーダ305