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June 8 2014, RACE Race of Russia 2014
ロシア
2014年6月8日(日)・決勝 会場:モスクワ・レースウェイ(3.931km) 天候:晴れ 気温:25℃ コースコンディション:ドライ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第6ラウンドは、好天のもと、モスクワ・レースウェイで決勝レースを迎えました。
午後1時15分にスタートが切られたレース1では、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手が2番手、ティアゴ・モンテイロ選手が3番手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手が7番手、そして「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手が8番手でスタートしました。
好スタートを決めたタルクィーニ選手とモンテイロ選手でしたが、スタート直後の第1コーナーでポジションを奪い返され、オープニングラップを終えた時点でタルクィーニ選手が2番手、モンテイロ選手が4番手となりました。4周目、モンテイロ選手は激しいポジション争いの結果、コースアウトを喫し、7番手に後退します。一方、タルクィーニ選手は、レースを通して後続の激しいプッシュを受けながらも2番手を死守。16周のレースを2位でフィニッシュしました。モンテイロ選手は追い上げをみせますが、7位でフィニッシュ。ミケリス選手は序盤に7番手までポジションを上げますが、その後の激しいポジション争いの末に9位、ベナーニ選手は11位でレース1を終えました。
午後2時30分からスタートしたレース2では、リバースグリッドにより、ミケリス選手が3番手、ベナーニ選手が4番手、モンテイロ選手が8番手、タルクィーニ選手が9番手からスタートしました。
オープニングラップが終了した時点で、ミケリス選手が3番手、ベナーニ選手が4番手。タルクィーニ選手とモンテイロ選手は、レース1と同様に好スタートを切り、それぞれ5番手、6番手となりました。しかし、タルクィーニ選手は6周目に大きくコースアウト。ピットまで戻りますが、そのままリタイアとなりました。さらに、モンテイロ選手も4番手を走行中の12周目にスローダウンし、リタイアとなりました。レース中盤から終盤にかけて、2番手争いを演じたミケリス選手は、バトルによるマシンのダメージや激しいポジション争いの末、7位でフィニッシュしました。上位陣の脱落と激しいバトルに打ち勝ったベナーニ選手は、着実に順位を上げ、15周目に3番手に上がります。そのポジションを守りきり、3位でチェッカーフラッグを受けました。ベナーニ選手は今季初、またCivic WTCCを駆って初の表彰台を獲得しました。
第6戦を終え、Hondaはマニュファクチャラーズ選手権で333ポイントを獲得し、ランキング2位。ドライバーズ選手権においては、モンテイロ選手が105ポイントで4位、タルクィーニ選手が96ポイントで5位、ミケリス選手が62ポイントで9位、ベナーニ選手が51ポイントで10位につけています。
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(2位/リタイア)
「レース1では、スタートでマシンのコントロールを失いそうになりましたが、ポジションをキープすることができました。激しくプッシュしましたが、最初の2ラップは激しすぎたかもしれません。その後はフロントタイヤをいたわり、2番手をキープすることにしました」
ティアゴ・モンテイロ選手(7位/リタイア)
「レース1ではスタートから攻めていこうと決めていましたが、前を突破するすき間がなく、私もタルクィーニ選手も、タイムをロスしてしまいました。その後、後続からプレッシャーを受け、ブレーキングが遅れたときにパスされました」
メディ・ベナーニ選手(11位/3位)
「レース2での結果にとても満足しています。マシンは完ぺきでした。今シーズン、これまで不運な結果もありましたが、これでこれからのレースに向けて、士気が高まります。Honda Civic WTCCのプライベートチームのドライバーとして、ワークスドライバーとともに表彰台に立つことができ、とても誇りに思います」
アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「我々は進歩しており、それは予選とレースの結果によって確認できました。スピードも十分でしたし、表彰台を獲得できて、Proteam Racingとベナーニ選手にとっても、とてもうれしい結果だと思います。ライバルとの差を縮めるため、次の戦いに向けてさらに努力します」
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「優勝できなかったことは残念ですが、レース1で2位という結果は、今回我々が、確実にワンステップ上がったことの証だと考えています。レース2については、タルクィーニ選手のマシンのパワステにトラブルが発生し、モンテイロ選手は電気系のトラブルで、エンジンがストップしたようです。ともに、とても好調だっただけに、非常に残念でした。3位に入ったベナーニ選手、そして序盤に上位を走ったミケリス選手は、よくがんばってくれたと思います。シーズンの半分が終わりましたが、次のスパ・フランコルシャンでの戦いに向けて、より速くする努力を続けていきます」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 37 | J.ロペス | シトロエン | 16 | 27'05.120 |
2 | 2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 16 | +3.170 |
3 | 9 | S.ローブ | シトロエン | 16 | +3.425 |
4 | 1 | Y.ミュラー | シトロエン | 16 | +5.902 |
5 | 3 | T.チルトン | シボレー | 16 | +6.816 |
6 | 33 | M.キン・ハ | シトロエン | 16 | +7.505 |
7 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 16 | +13.099 |
9 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 16 | +24.766 |
11 | 25 | メディ・ベナーニ | Honda | 16 | +28.067 |
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | M.キン・ハ | シトロエン | 16 | 27'11.310 |
2 | 1 | Y.ミュラー | シトロエン | 16 | +1.261 |
3 | 25 | メディ・ベナーニ | Honda | 16 | +12.252 |
4 | 4 | T.コロネル | シボレー | 16 | +12.424 |
5 | 9 | S.ローブ | シトロエン | 16 | +14.725 |
6 | 3 | T.チルトン | シボレー | 16 | +14.890 |
7 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 16 | +15.118 |
RT | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 11 | +5Laps |
RT | 2 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 7 | +9Laps |
順位 | ドライバー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | J.ロペス | シトロエン | 209 |
2 | Y.ミュラー | シトロエン | 168 |
3 | S.ローブ | シトロエン | 161 |
4 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 105 |
5 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 96 |
6 | T.コロネル | シボレー | 74 |
9 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 62 |
10 | メディ・ベナーニ | Honda | 51 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | シトロエン | 502 |
2 | Honda | 333 |
3 | ラーダ | 165 |