Honda Civic WTCCはさらなる開発を進め、高速コースのザルツブルクリンクに挑む

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第5戦オーストリアを迎えます。その舞台となるザルツブルクリンクは、歴史あるザルツブルク市街から東に15kmほど離れた緑豊かな丘陵地に位置します。4.241kmの高速コースとして有名で、長く勾配のある2本のストレートが特徴です。

「これまではテクニカルなサーキットでの戦いが続きましたが、この後はザルツブルクリンク、スパ・フランコルシャンのような高速サーキットでの戦いとなります。現状、私たちにとって、チャレンジングなレースになるかもしれません。ハンガリーでのレースの後、ハンガロリンクで2日間テストを行いました。そして、マシンの空力系とシャシーに少し変更を加え、それらが効果的かどうかを検証することができました。それらが改善につながりましたが、根本的にやり直さなければならない部分も見つけました。マシンのハンドリングはすぐに改善できるものではなく、ある程度時間はかかるものです」とガブリエーレ・タルクィーニ選手はコメントしています。

現在ランキング4位につけているティアゴ・モンテイロ選手は、今後の戦いに強い意欲を見せています。
「シリーズポイントをみても、この2戦に起こったハプニングがなければ、我々はもっといい位置につけていたと思います。ポールリカールでのセーフティカーの導入や、ポールポジションからスタートするはずであったスロバキアでのレース中止は、我々にとってとても残念なできごとでした。しかし、我々がトップとあまり差がないということは証明できたと思いますし、これからもポイント獲得のチャンスは必ずものにしていきたいと思います」

「開幕戦でクラッシュしたマシンは使えなくなり、テスト用の新たなシャシーを用意するという作業に追われましたが、スタッフの努力により間に合わせることができました。5週間で4戦というハードスケジュールであったシーズン序盤戦が終わり、ようやくマシンの開発を進める時間と機会を得られるようになりました」とチーム代表のアレッサンドロ・マリアーニは語りました。

WTCC第5戦オーストリアは5月24日(土)に予選、25日(日)に決勝が行われます。