モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > マカオラウンド プレビュー

マカオラウンド プレビュー
――最終戦は、マカオの市街地レース。Civic WTCCが難コースに挑む

FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)の2012年シーズン最終戦は、マカオ市街の公道を使ったギア・サーキットで開催されます。マカオラウンドのレースウイーク中は、ギア・サーキットでツーリングカー・レースやF3、2輪レースなど、さまざまなレースが開催されます。WTCCは11月16日(金)に予選が開催され、決勝レースは18日(日)に行われます。

  • Honda Civic WTCC
  • Honda Civic WTCC
  • ティアゴ・モンテイロ選手
  • Honda Civic WTCC
  • アレッサンドロ・マリアーニ チーム代表(左)、ティアゴ・モンテイロ選手(右)
  • Honda Civic WTCC
  • ティアゴ・モンテイロ選手

ギア・サーキットでのレース開催は1954年から始まり、マカオフェリーターミナル付近の海側から山側の公道を使用した、一周約6qのコースで行われます。路面状態が悪い上、コースはすべてガードレールとコンクリートウォールに囲まれており、世界でも有数の難コースとして知られています。

コースは、高速セクションである海側とテクニカルセクションである山側という異なる性格を持ち合わせ、エスケープゾーンがほとんどないことから、マシンのセッティング、ドライビングともに非常に難しく、それにより多発するアクシデントが、レースに不確定な要素をもたらします。

Civic WTCCは、デビュー3戦目で今季の最終戦を迎えます。鈴鹿での日本ラウンド、上海での中国ラウンドと、実戦での経験を重ね、マシンの熟成を進めてきました。来シーズンに向けて、マカオでも多くの経験を積むべく、全力でレースに挑みます。

コメント

ティアゴ・モンテイロ選手「マカオでのレースは、これまでと全く違う勝負になると思います。コースも雰囲気もマシンのセットアップも、すべてが特別です。路面状態が悪く、コース幅が極端に狭いので、だれにとっても難しいトラックです。おそらく、これまでで一番難しいレースになるでしょう。特別だからこそ、自分のマシンをよく理解していることが重要ですが、私たちの場合はまだそれを学んでいる最中です。少しずつ進歩を重ね、セッションごとによくしていきたいと思っています。無茶はしないよう心がけますが、全力でがんばります。来年に向け、戦いながら多くのことを学びたいと思います」

アレッサンドロ・マリアーニ | Honda Racing Team JASチーム代表「マカオでのレースはとても難しく、さまざまなことが起こりえます。たとえ、ほかより圧倒的な速さのマシンを持っているチームであっても、結果を予想することが難しいのがマカオです。最終戦ですからベストを尽くし、来年に向けて経験を積みたいです」

堀内大資 | Honda Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「マカオは私にとって初めてのコースですが、レースはとても難しいものになると思っています。マカオを知っているチームスタッフが『あのレースはギャンブルだ』と教えてくれました。確かに、運が勝敗を大きく左右するからだと思います。マシンは、徐々によくなっているという実感があります。鈴鹿、上海と、実戦でさまざまな経験を積み、それが生かされたマシンは確実に進歩しています。マカオに向けても、信頼性、バランス面など、できる限りのことをして、今年最後のレースに備えます。あとはドライバーにがんばってもらい、レースで運が向いてくれることを祈ります」