モトクロス世界選手権第13戦フランドルGPが、ベルギーのロンメルで開催されました。ケグムス、ファエンツァ、マントバと同様のトリプルヘッダー(日曜/水曜/日曜)が実施されますが、ロンメルは過酷なディープサンドコースとして知られており、厳しい戦いになることが予想されていました。

先週スペインGPでろっ骨と手首を骨折したミッチェル・エバンス(Team HRC)は、イタリアに戻って月曜に手術を受けました。残念ながら今大会には出場できません。

プラクティス中からスムーズな走りを見せていたティム・ガイザー(Team HRC)は、2分00秒494を計時予選で記録し、2番目のゲート選択権を得ました。

決勝レース1では、ホールショットのディラン・ウォルシュ(JM Honda Racing)に次いで2番手につけたガイザーが、オープニングラップのバックストレートで並んでトップに立ちました。2番手はホルヘ・プラド(KTM)、ゴーティエ・ポーリン(ヤマハ)と入れ替わりましたが、3周を消化した時点でガイザーは4秒強のリード。その後、20分を経過したところでガイザーが転倒。トップの座をポーリンに明け渡したガイザーは、8.7秒ビハインドで2位フィニッシュとなりました。

レース2でも好スタートを切ったガイザーは、2番手で1コーナーを抜けました。オープニングラップの間、プラドを追走したガイザーは、2周目に入ったところで一気に仕掛け、先頭に躍り出ました。ガイザーは3周目にベストラップを更新するペースでリードを広げ、16分過ぎには後続と5.9秒差の独走態勢に入ります。後方では、プラドにジェレミー・シーワー(ヤマハ)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)を加えた2番手争いが激しくなりますが、ガイザーは12秒以上の差で逃げ切りチェッカーを受けます。この結果、総合優勝(2位/優勝)を果たしたガイザーは、ポディウムのセンターポジションに登壇しました。今大会の前には、ポイントランキングで2位に対して24点差だったガイザーですが、この優勝によってリードを48点と倍増させ、首位の座をより強固なものとしています。