Round10イタリアマントバ(イタリア)

2020年09月30日(水)・決勝

2020 第10戦 イタリア

ガイザーがポディウム登壇を果たしランキング首位をキープ

モトクロス世界選手権第10戦マントバGPが、イタリアで行われました。同一会場におけるトリプルヘッダーの2戦目、中2日での実施となります。好天に恵まれた会場は3日前よりも温かい空気に包まれ、午後には23℃まで上昇しました。

イタリア北部にあるマントバは硬めのサンドコースで、Team HRCの拠点からも近くホームグラウンドと呼べる場所です。ポイントリーダーとして出場するティム・ガイザー(Team HRC)のCRF450RWには、レッドプレートが装着されました。チームメートのミッチェル・エバンス(Team HRC)は、前戦におけるクラッシュの連鎖を断ち切り、好スタートを決めるべくプラクティスに臨みました。

午前中に行われた計時予選では、ガイザーが1分51秒203で2戦連続ポールをゲット。エバンスは1分53秒259で10番手につけました。

レース1のグリッドは、ガイザーが一番イン側、エバンスは中央からややイン寄りをチョイスしました。スタート直後のポジションは、エバンスとガイザーが5-6番手でしたが、2周目の後半でガイザーが前に出ました。先頭集団は、ホルヘ・プラド(KTM)、ジェレミー・シーワー(ヤマハ)、ロマン・フェーヴル(カワサキ)、アントニオ・カイローリ(KTM)。5番手に浮上したガイザーは、前走者との1秒差を0.6秒まで詰めましたが、時折わだちでバランスを崩すなどして決め手を欠き、5位のままチェッカーを受けました。エバンスは当初ガイザーの直後につけ、トップグループを追走していましたが、終盤になってペースを落とし6位でフィニッシュしました。

レース2では、グリッドを少し移動したガイザーが好スタートを決め、2コーナーで2番手に浮上しました。エバンスは10番手付近から8番手まで上がりオープニングラップをクリア。ガイザーはフェーヴルを僅差に追い詰め、サイドバイサイドのトップ争いを繰り広げましたが、11周目に単独転倒を喫して3番手に後退。終盤はゴーティエ・ポーラン(ヤマハ)との2番手争いを見せましたが、攻略できないまま3位でゴールしました。エバンスは中盤シーワーの転倒によってポジションを1つ上げ、7位でチェッカーを受けました。ガイザーは総合3位(5位/3位)でポディウム登壇を果たし、ポイントリーダーの証であるレッドプレートをキープしています。

 

コメント

ティム・ガイザー(5位/3位 総合3位)
ティム・ガイザー「ポディウムに立つことができたので、決して悪い日ではなかったと思いますが、今日の自分の走りにはあまり満足していません。レース1のスタートはベストではなかったものの、1周目に何台か抜きました。その後カイローリに追い付いてからは攻略が難しく、ほとんどのライダーが同じスピードで走った結果5位止まりでした。レース2ではもっと好スタートが決まり、トップのフェーヴルの背後につけて抜きどころを探りながらプッシュしました。何カ所か自分の方が速いセクションがあったのですが、ミスをしてしまい3番手に下がりました。2番手のポジションを取り返そうと試みたのですが、終盤になってゴーグルのティアオフを使い果たしてしまったので、3位にとどまりました。オーバーオールでも3位でした。それでもレッドプレートは守ることができました。毎戦終えたとき、首位にいるのは大事なことです」

ミッチェル・エバンス(6位/7位 総合8位)
ミッチェル・エバンス「予選10番手から始まった今日ですが、前回よりはいい成果を挙げることができました。絶好調というほどでもなかったのですが、ラップタイムよりもスタートの方が大事だということは熟知していて、レース1ではうまくゲートから飛び出すことができました。残念ながらパッシングが難しく、終始トップから縦につながったままのレースでしたが、6位に入れたのでよかったです。レース2では1~2コーナーで行く手をふさがれてポジションを失い、その後はトップグループの後を付けるパターンでした。7位でチェッカーフラッグを受けたのですが、日曜日に比べたらはるかによかったと思います。このまま向上し続けて次の日曜日の3戦目を迎えたいです」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 61 J.プラド KTM 17 35'13.182
2 91 J.シーワー ヤマハ 17 +01.152
3 3 R.フェーヴル カワサキ 17 +04.142
4 222 A.カイローリ KTM 17 +11.098
5 243 ティム・ガイザー Honda 17 +13.368
6 43 ミッチェル・エバンス Honda 17 +25.884
8 89 ジェレミー・ファン・フォルベーク Honda 17 +41.780
20 53 ディラン・ウォルシュ Honda 17 +1'57.076
22 92 バレンティン・ギロド Honda 16 +1Lap
23 555 アルテム・グリエフ Honda 16 +1Lap

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 3 R.フェーヴル カワサキ 17 34'59.172
2 21 G.ポーリン ヤマハ 17 +01.667
3 243 ティム・ガイザー Honda 17 +03.880
4 222 A.カイローリ KTM 17 +06.557
5 259 G.コルデンホフ ガスガス 17 +07.281
6 61 J.プラド KTM 17 +07.577
7 43 ミッチェル・エバンス Honda 17 +32.148
8 89 ジェレミー・ファン・フォルベーク Honda 17 +35.818
11 53 ディラン・ウォルシュ Honda 17 +46.969
22 92 バレンティン・ギロド Honda 16 +1Lap
24 555 アルテム・グリエフ Honda 16 +1Lap

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 243 ティム・ガイザー Honda 352
2 222 A.カイローリ KTM 347
3 91 J.シーワー ヤマハ 334
4 61 J.プラド KTM 317
5 259 G.コルデンホフ ガスガス 303
6 3 R.フェーヴル カワサキ 275
11 43 ミッチェル・エバンス Honda 197
12 89 ジェレミー・ファン・フォルベーク Honda 190
21 6 ブノワ・パトゥレル Honda 45
22 53 ディラン・ウォルシュ Honda 35
32 151 ハリー・クラス Honda 11
35 92 バレンティン・ギロド Honda 9
39 201 ザッカリー・ピション Honda 2
41 297 アントン・ゴール Honda 2

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 444
2 Honda 389
3 ヤマハ 383
4 カワサキ 344
5 ガスガス 317
6 ハスクバーナ 265

ランキング詳細

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