Round07イタリアファエンツァ (イタリア)

2020年9月9日(水)・決勝

2020 第7戦 イタリア(ファエンツァ)

ガイザーがレース2で優勝、エバンスは4位に躍進

モトクロス世界選手権第7戦ファエンツァGPが、イタリアで開催されました。同一会場で行われるトリプルヘッダーの2戦目、中2日での実施となります。イモラ・サーキットからも程近い、ファエンツァのモンテコラーリ・サーキットは硬質路面で知られていますが、Team HRCのライダーは2人ともハードパックを得意としています。

フリープラクティスに続いて行われた計時予選では、ティム・ガイザー(Team HRC)が1分52秒289でポールポジションを獲得。ミッチェル・エバンス(Team HRC)は、1分53秒328を記録しました。

レース1のスタートでは、1コーナーのイン側をうまくすり抜けたエバンスが、ホルヘ・プラド(KTM)に次ぐ2番手。ガイザーはオープニングラップ6番手につけました。エバンスは3周目、ジェレミー・シーワー(ヤマハ)とロマン・フェーブル(カワサキ)に先行されて4番手に後退すると、アントニオ・カイローリ(KTM)とガイザーのバトルに飲み込まれました。ガイザーはエバンスをパスした後、前を行くカイローリを追走しましたが、ルースト(砂や砂利)の直撃により差を詰めることができず5位でフィニッシュ。エバンスはペースが衰え、9位でチェッカーを受けました。

レース2の1周目のオーダーは、プラド、ガイザー、カイローリ、エバンスの順。トップグループによる接近戦の中から、5周目にガイザーがプラドをかわしてトップに躍り出ました。一方エバンスも9周目にカイローリを抜いて3番手に浮上し、プラドの背後に迫りました。ガイザーとエバンスはともに自己ベストラップを10周目にマーク。しかもエバンスの1分57秒168は、このレースにおける最速タイムとなりました。終盤になると4秒ほどのリードを蓄えたガイザーが逃げきって、今季5勝目となるレースウイン。総合表彰2位に登壇しました。エバンスはカイローリに逆転されましたが、4位と健闘しました。ポイントリーダーが転倒によりDNSとなったため、首位と3位のガイザーの差は26ポイントに縮まっています。

コメント

ティム・ガイザー(5位/優勝 総合2位)ティム・ガイザー
「再び自分の居場所に戻り、レースに勝てるようになったので気分は上々でした。このところアンラッキーなことが重なり、今日も不運に見舞われたことは確かですが、レース2に関しては非常に満足できる展開でした。レース1では思いきり攻められなかったものの、乗れていたので5位に入ることができました。レース2では自分の速さをみんなに見せ付けたい一心でしたが、優勝によってチャンピオン争いに再び加われるポジションに戻ることができたと思います。この流れを断ち切らないよう、今度の日曜日には好スタートを2つそろえれば、好成績につながると信じています」

ミッチェル・エバンス(9位/4位 総合7位)ミッチェル・エバンス
「このすばらしい1日は、タイムドプラクティスのときから始まっていました。暫定的に自分が先頭にいる間はいい気分でしたが、もちろんレースに集中しなければならないことはわかっていました。レース1では絶好のスタートが決まったのですが、序盤に飛ばしすぎたせいなのか腕アガリを起こしてしまいました。自分らしい走りができなくなり、9位で終わったことは残念でしたが、それは忘れて次のレースに集中することにしました。レース2のスタートはそれほどでもなかったのですが、最初から最後までプッシュできたし、パッシングにも成功しました。自分の調子がトップライダーと同じペースで走れるレベルまで戻ってきたことに満足しています。4位というレース結果も喜ばしいもので、次の日曜もトップ5リザルトをそろえたいと思います」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 91 J.シーワー ヤマハ 17 35'00.143
2 61 J.プラド KTM 17 +15.681
3 3 R.フェーヴル カワサキ 17 +34.451
4 222 A.カイローリ KTM 17 +36.731
5 243 ティム・ガイザー Honda 17 +40.143
6 259 G.コルデンホフ ガスガス 17 +46.374
9 43 ミッチェル・エバンス Honda 17 +50.234
13 89 ジェレミー・ファン・フォルベーク Honda 17 +1'18.038
18 53 ディラン・ウォルシュ Honda 17 +1'40.785
28 555 アルテム・グリエフ Honda 16 +1Lap
30 45 ダビデ・デ・ボルトリ Honda 12 +5Laps
32 201 ザッカリー・ピション Honda 6 +11Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 243 ティム・ガイザー Honda 17 35'30.119
2 61 J.プラド KTM 17 +04.289
3 222 A.カイローリ KTM 17 +05.114
4 43 ミッチェル・エバンス Honda 17 +07.098
5 259 G.コルデンホフ ガスガス 17 +08.679
6 3 R.フェーヴル カワサキ 17 +13.530
11 89 ジェレミー・ファン・フォルベーク Honda 17 +1'03.589
20 53 ディラン・ウォルシュ Honda 17 +1'52.858
27 555 アルテム・グリエフ Honda 16 +1Lap
28 45 ダビデ・デ・ボルトリ Honda 10 +7Laps

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 84 J.ハーリングス KTM 263
2 222 A.カイローリ KTM 241
3 243 ティム・ガイザー Honda 237
4 91 J.シーワー ヤマハ 217
5 27 A.ヤシコニス ハスクバーナ 210
6 259 G.コルデンホフ ガスガス 204
11 43 ミッチェル・エバンス Honda 122
12 89 ジェレミー・ファン・フォルベーク Honda 122
21 6 ブノワ・パトゥレル Honda 45
28 53 ディラン・ウォルシュ Honda 13
30 151 ハリー・クラス Honda 11
33 92 バレンティン・ギロド Honda 9
38 297 アントン・ゴール Honda 2

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 314
2 Honda 272
3 ヤマハ 256
4 カワサキ 237
5 ガスガス 218
6 ハスクバーナ 213

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