Round01イギリスイギリス

2020年3月1日(日)・決勝

マターリー・ベイシン

MXGP王者ガイザーが開幕戦で総合2位をゲット

MXGP王者ガイザーが開幕戦で総合2位をゲット

モトクロス世界選手権の2020年シーズンが、イギリスのマターリー・ベイシンで開幕しました。今季のTeam HRCは、最高峰であるMXGPクラスに絞り込み、CRF450RWの2台体制で参戦します。ライダーはディフェンディングチャンピオンのティム・ガイザー、そして昨年のMX2を経て新加入したミッチェル(ミッチ)・エバンスです。

古都ウインチェスターの郊外にあるマターリー・ベイシンは、牧草地の起伏を活かした雄大なコースですが、今回は早春の開幕戦とあって悪天候に見舞われました。1週間前から断続的に降る雨は例年並みでしたが、金曜夜からの荒天によって土曜のタイムスケジュールが変更。通常であれば行われるはずであった予選レースがキャンセルされ、フリープラクティス10分、タイムドプラクティス20分のみで決勝レースのグリッドが争われることになりました。雪が降る中の走行で、ガイザーはポールポジションを獲得。エバンスは8番手タイムを記録しました。

日曜日はうって変わった晴天となり、午後のにわか雨を除けばベストコンディションとなりました。レース1では、ガイザーとエバンスが好スタートを決め、3、4番手につけました。ところが、2コーナーの混戦でガイザーがクラッシュ。コントロールライン通過時、13番手というハンディキャップを負いました。エバンスは序盤、ジェフリー・ハーリングス(KTM)に次ぐ2番手を走行していましたが、5周目にジェレミー・シーワー(ヤマハ)にかわされて3位。ガイザーは終盤7番手までばん回したものの、最終ラップの転倒によりポジションを下げ、8位でチェッカーを受けました。

レース2では1周目からトップに立ったガイザーが、序盤から独走態勢に持ち込む展開となりました。一方エバンスは、スタート15番手と出遅れましたが、5周目には6番手となる驚異的な追い上げを見せました。15分を経過するころには、ガイザーが2番手ハーリングスに対し、16秒の大差をつけレースを支配。その後もリードを広げ、23秒差の勝利を収めました。エバンスはラスト3周で、グレン・コルデンホフ(ガスガス)にかわされ、7位でフィニッシュ。この結果、ガイザーが総合2位(8位/1位)となり、ポディウムに登壇しました。エバンスは総合5位(3位/7位)というリザルトで、MXGPキャリア初戦を飾りました。

コメント

ティム・ガイザー(MXGP 8位/1位 総合2位)ティム・ガイザー
「この開幕戦の経過に満足しています。レース1では2回ほどクラッシュしましたが、最初の転倒はレースが始まってすぐだったので、再スタートしたときには最後尾近くになってしまいました。なんとか追い上げ8位でフィニッシュしたのですが、最終ラップで喫した2度目の転倒がなければ7位でした。レース2では好スタートを決めて、もっといい走りをみせたかったのですが、思い通りになりました。わだちが増えたことと低い西日の影響により、非常に難しいコース状況になったのですが、マシンも好感触でとても乗れていました。レース1でのハプニングを考えれば、総合2位は悪くないリザルトです。次戦のファルケンスワードで改めてチャレンジし直しましょう」

ミッチェル・エバンス(MXGP 3位/7位 総合5位)ミッチェル・エバンス
「レース2のスタート失敗を除けば、すべてが順調で非常によい週末でした。レース1では好スタートを切り、序盤のあちこちで発生した混乱を避けて2番手を走ることができました。風邪気味だったせいか、呼吸が苦しくなったので、3位でフィニッシュしました。レース2ではスタートが悪く、ずっと追い上げを強いられたのですが、もっとよいフィーリングで走れました。ポジションのばん回に全力を注ぎ込みましたが、残り8分の段階でスタミナを使いきってしまったようです。とはいうものの、全体的によい週末だったし、MXGPクラスのデビュー戦に満足しています。今度は来週のファルケンスワードに向けて準備をするだけです」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1335'33.506
291J.シーワーヤマハ13+11.870
343ミッチェル・エバンスHonda13+17.051
4222A.カイローリKTM13+25.377
525C.デサールカワサキ13+29.331
6259G.コルデンホフガスガス13+30.365
8243ティム・ガイザーHonda13+39.702
1489ジェレミー・ファン・フォルベークHonda13+1'29.863
1692バレンティン・ギロドHonda13+1'36.763
246ブノワ・パトゥレルHonda13+2'11.394
28297アントン・ゴールHonda13+2'28.773

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda1335'44.501
284J.ハーリングスKTM13+23.382
3222A.カイローリKTM13+28.395
421G.ポーリンヤマハ13+30.195
525C.デサールカワサキ13+32.276
6259G.コルデンホフガスガス13+33.945
743ミッチェル・エバンスHonda13+36.870
106ブノワ・パトゥレルHonda13+1'00.115
1789ジェレミー・ファン・フォルベークHonda13+1'38.339
23297アントン・ゴールHonda13+2'10.466
2592バレンティン・ギロドHonda13+2'19.500

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 84 J.ハーリングス KTM 47
2 243 ティム・ガイザー Honda 38
3 222 A.カイローリ KTM 38
491J.シーワーヤマハ 35
5 43 ミッチェル・エバンス Honda 34
6 21 G.ポーリン ヤマハ 32
16 6 ブノワ・パトゥレル Honda 11
17 89 ジェレミー・ファン・フォルベーク Honda 11
20 92 バレンティン・ギロド Honda 5
26297アントン・ゴールHonda0

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM47
2Honda45
3ヤマハ40
4カワサキ32
5ガスガス30
6ハスクバーナ16

ランキング詳細

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