Round01アルゼンチンアルゼンチン

MXGP

2019年3月3日(日)・決勝

パタゴニア・レーストラック

開幕戦 アルゼンチン

ガイザーが開幕戦を総合2位で飾る

モトクロス世界選手権の2019年シーズンが、パタゴニアで開幕しました。アルゼンチンのネウケン州ラ・アンゴストゥーラ村には、MXGPのレギュラーメンバーのみならず、南米の各国からもトップライダーが集いました。

アンデス山麓の湖畔、標高800mの地にあるこのモトクロス場は、MXGPシリーズの中で最も美しいコースとして知られていますが、初秋を迎えた当地には今年も多くのファンが詰めかけました。プラクティスや予選レースが行われた土曜日は穏やかに晴れていましたが、決勝日は少々風が強く雲が流れる天気となりました。

レース1では、ティム・ガイザー(Team HRC)が1コーナーを3、4番手でクリアしましたが、チームメートのブライアン・ボジャーズは18番手と出遅れました。オープニングラップはアントニオ・カイローリ(KTM)、ロマン・フェーヴル(ヤマハ)、クレモン・デサール(カワサキ)、そしてガイザーというオーダー。15分を経過したころ、ガイザーはリズムセクションにおける攻防でデサールをかわし、3番手に浮上。後半になるとフェーヴルをしのぐハイペースで追走し、15周目には2番手争いに決着をつけました。そのあとガイザーはカイローリを6秒差まで追い詰めて2位フィニッシュ。15番手をキープしていたボジャーズは、ラスト2周で後退し、16位となりました。

レース2ではガイザーがホールショットのジュリアン・リーベル(カワサキ)をかわし、オープニングからレースをリードしました。そのあとフェーヴルに先行を許したガイザーは、背後にカイローリを従えて三つ巴のバトルを繰り広げました。13分過ぎにはカイローリ、ガイザー、フェーヴルと入れ替わり僅差を争う展開でしたが、14周目にフェーヴルが転倒リタイア。終盤はカイローリとの一騎打ちになりました。最終的にガイザーは2秒差の2位でチェッカー。この結果ガイザーは、総合2位を獲得しました。なお総合3位(6位/3位)のポディウムには、ジェレミー・ファン・フォルベーク(Team Honda SR)が登壇し、CRFのポテンシャルを実証しました。

コメント

ティム・ガイザー(MXGP 2位/2位 総合2位)ティム・ガイザー
「とても乗れていて、表彰台という好成績で今シーズンを開幕できたので、非常に満足しています。レース1のスタートは決してベストではなかったですし、リズムをつかんでいいライン取りを見つけるまでに何周か費やしましたが、すべてクリアしてからは前にいるライダーを抜いて2位でフィニッシュしました。シーズン最初のレースとしては、すばらしい出来です。レース2はもっとうまくいき、ほぼホールショットという好スタートから、オープニングラップでトップに立ちました。ただ自分の走りが少し硬くてぎこちなかったせいか、ロマン・フェーヴルとトニー(アントニオ)・カイローリに抜かれました。そのあとリズムをつかんでスムーズに周回できるようになってからは、2番手に浮上してライディングを楽しめるようになりました。開幕戦で2位/2位というのは申し分のない好成績ですし、次のレースが楽しみです。このすばらしいCRF450RWを仕上げ、私をサポートしてくれたチームスタッフ全員に対し、心から感謝の意を表したいと思います」

ブライアン・ボジャーズ(MXGP 16位/17位 総合18位)ブライアン・ボジャーズ
「昨日よりもフィーリングがよかったので、その点はポジティブに受け止めています。長期間レースから離れていたので、もっと実戦でリズムをつかむ必要があります。とはいえレース1よりもレース2の方が感触がよかったこともあり、早くベストコンディションを取り戻せると思います。リザルトは16位/17位でしたが、ひとまず今大会はトップ15を目安としていたので、何事もなく手堅く完走した2レースに満足しています。自分が今どこにいるか、なにを改善すべきか把握できたことが収穫です」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1934'41.270
2243ティム・ガイザーHonda19+06.253
3461R.フェーヴル ヤマハ19+09.838
425C.デサールカワサキ19+11.464
521G.ポーリンヤマハ19+14.030
689ジェレミー・ファン・フォルベークHonda19+32.226
16189ブライアン・ボジャーズHonda19+1'32.387
18179ホアキン・ポリHonda18+1Lap
20220ヘトロ・サラサールHonda18+1Lap
22789マルコス・アンテザナHonda18+1Lap
23175ビクトル・ガリードHonda17+2Laps
28230ヘクター・アスンソンHonda0+19Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1934'56.475
2243ティム・ガイザーHonda19+02.386
389ジェレミー・ファン・フォルベークHonda19+37.829
499M.アンスティKTM19+42.332
521G.ポーリンヤマハ19+43.070
625C.デサールカワサキ19+47.509
17189ブライアン・ボジャーズHonda19+1'39.530
21179ホアキン・ポリHonda18+1Lap
22175ビクトル・ガリードHonda17+2Laps
24220ヘトロ・サラサールHonda13+6Laps
25230ヘクター・アスンソンHonda5+14Laps
27789マルコス・アンテザナHonda3+16Lap

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1222A.カイローリKTM50
2243ティム・ガイザーHonda44
389ジェレミー・ファン・フォルベークHonda35
425C.デサールカワサキ33
521G.ポーリンヤマハ32
627A.ヤシコニスハスクバーナ26
18189ブライアン・ボジャーズHonda9
21179ホアキン・ポリHonda1
23220ヘトロ・サラサールHonda1

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM50
2Honda44
3ヤマハ36
4カワサキ33
5ハスクバーナ26

ランキング詳細

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