Round11ロンバルディア(イタリア)ロンバルディア(イタリア)

MXGP 決勝

2018年6月17日(日)

オットビアーノ

ガイザーが第2レースで2位フィニッシュ

モトクロス世界選手権第11戦が、イタリアのオットビアーノで開催されました。この地でグランプリが行われるのは、昨年マッジョーラの代替地として脚光を浴びて以来、2度目のことになります。オットビアーノは、ミラノ郊外ゴルラミノーレにあるTeam HRCの本拠からも80kmという近さにあり、トレンティーノGPが行われたピエトラムラタよりも地元と呼ぶにふさわしい会場です。

Team HRCには今大会から、トッド・ウォータースが復帰しました。長期離脱中のブライアン・ボジャーズの代役として抜てきされたウォータースは、第7戦ラトビアGPの予選中に鎖骨を骨折したため休養していましたが、6週間ぶりのカムバックとなりました。

土曜日に行われた予選レースでは、ティム・ガイザーが14位、ウォータースが21位だったこともあって、不利なグリッドからスタートするレース1の序盤は芳しいものではありませんでした。ガイザーは1周目9番手、ウォータースは1コーナーでの転倒により26番手と出遅れました。7番手までばん回したガイザーは、終盤マキシミリアン・ナグル(TM)をかわし、6位でフィニッシュ。ウォータースは20位で1ポイントを獲得しました。

レース2では、アントニオ・カイローリ(KTM)、ケビン・ストライボス(KTM)に続き、ガイザーがオープニングラップで3番手につけました。カイローリの転倒などによって、3周目にトップに立ったガイザーですが、5周目には逆転されてしまいました。ガイザーはその後もカイローリとのトップ争いに挑みましたが、3秒差の2位でフィニッシュ。一方ウォータースは、スタート直後は12番手を走行していましたが、転倒のダメージにより5周でリタイアしました。

MXGPポイントランキングでは、負傷欠場したジェフリー・ハーリングス(KTM)が首位を維持。今大会ガイザーは総合4位(6位/2位)となり、惜しくもポディウム登壇を逃しましたが、ランキング6位につけています。

コメント

ティム・ガイザー(MXGP 6位/2位 総合4位)ティム・ガイザー
「今日のレースで発揮した自分のスピードには満足しています。ただ昨日の予選レースが転倒による不本意な結果に終わったことで、決勝では不利なゲートピック順によって、かなりアウト寄りからスタートしなければなりませんでした。実際レース1でのスタートは最悪で、なんとか集団の混戦をくぐり抜けて6位になるのがやっとでした。客観的に悪くない順位だったとはいえ、目指していたリザルトに程遠いことは確かです。レース2ではもっとうまくスタートできた上に、序盤のうちに前に出ることができました。とてもいい気分で一時トップを走った後、2位でフィニッシュしました。今回はポディウムを逃してしまったのが残念ですが、気持ちを切り替えてインドネシアへの遠征を楽しみにしています。今週末は走っていておもしろかったので、マシンを仕上げてくれたチームスタッフに感謝したいと思います」

トッド・ウォータース(MXGP 20位/DNF 総合22位)トッド・ウォータース
「レース2のローラーズセクションで、マシンの後ろに落ちてクラッシュした時、脚の内側をぶつけてしまいました。すぐにマシンを起こしたのですが、多くのライダーが通り過ぎた後からの再スタートになりました。なんとかがんばろうと思ったのですが、追い上げのペースも上がらず、痛みがどんどん増してきたので、再度クラッシュする危険を回避するためにリタイアしました。転倒するまではいい感触で乗れていました。ただケガで休んでいて先週ライディングを始めたばかりなので、特に上半身の力が足りず、レースでは苦戦しました。冬の間からトレーニングを積み、シーズンの半分を走り続けてきたライダーと比べたら、今の自分はとても太刀打ちできないレベルです。インドネシアGPまでは2週間あるので、この間を利用してフィットネスを上げていくつもりです」

MXGP リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1934'04.005
225C.デサールカワサキ19+11.624
399M.アンスティハスクバーナ19+21.192
421G.ポーリンハスクバーナ19+27.214
5461R.フェーヴル ヤマハ19+33.700
6243ティム・ガイザーHonda19+35.927
2042トッド・ウォータースHonda18+1Lap
2383ネイサン・レンケンズHonda18+1Lap

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1934'38.105
2243ティム・ガイザーHonda19+03.560
321G.ポーリンハスクバーナ19+08.496
499M.アンスティハスクバーナ19+16.600
591J.シーワーヤマハ19+19.628
6461R.フェーヴル ヤマハ19+32.708
2783ネイサン・レンケンズHonda12+7Laps
3142トッド・ウォータースHonda5+14Laps

MXGP ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
184J.ハーリングスKTM486
2222A.カイローリKTM474
325C.デサールカワサキ374
4461R.フェーヴル ヤマハ354
521G.ポーリンハスクバーナ334
6243ティム・ガイザーHonda332
1627アルミナス・ヤシコニスHonda111
24152ピーター・ペトロフHonda36
3028ヘトロ・サラサールHonda5
3742トッド・ウォータースHonda1

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM547
2カワサキ393
3ヤマハ379
4ハスクバーナ352
5Honda347
6TM203
7スズキ183

ランキング詳細

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