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モトクロス世界選手権

round 10

SCHEDULE

June 21 2015, RACE FIM Motocross World Championship Germany

ドイツドイツ

ポーリンが3位/優勝で大会総合2位に。バブリシェフはレース1で2位

2015年6月21日(日)・決勝  会場:トイチェンタル  天候:晴れ  気温:18℃
コースコンディション:ハードパック

モトクロス世界選手権の第9戦ドイツGPがトイチェンタルで開催され、MXGPクラスでは、Team HRCのゴーティエ・ポーリンが総合2位で表彰台登壇。チームメートのイブジェニー・バブリシェフも、レース1で2位とすばらしい走りをみせました。

  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

ポーリンとバブリシェフは、前日に行われた予選からのハイペースを、この日のレースにも生かし、2人は世界選手権のポイントランキングで4位と5位に躍進しました。

MXGPクラスのレース1では、ポーリンとバブリシェフがそろって好スタートを切り、1コーナーを4番手と5番手で立ち上がります。4コーナーまでにバブリシェフは3番手まで浮上し、そこから先は前方のライダーを追跡。スタートから5分が経過した時点で2番手に上がると、トップのロマン・フェーヴル(ヤマハ)をチェッカーまでの残り25分間で猛追しました。その過程でファステストラップを叩き出しましたが、わずか2.2秒及ばずにフィニッシュ。ポーリンは、その1.4秒ビハインドの3位でした。これは、Team HRCの両ライダーがMXGPのレースで初めてトップ3にそろう快挙でした。

レース2では、CRF450RWを駆るポーリンが優勝し、今シーズン3勝目を挙げた一方で、バブリシェフは不運に見舞われました。表彰台登壇も確実と思われていましたが、1コーナーでのクラッシュにより、集団の後方に飲み込まれてしまい、追い上げを余儀なくされます。チェッカー目前の最終コーナーで7位まで浮上。この結果、同ポイントで総合3位のライダーが3名となりましたが、リザルトのレギュレーションによって、バブリシェフは総合5位となりました。

MX2クラスでは、ティム・ガイザーが、圧倒的なパフォーマンスの末に優勝/2位で、今季3勝目となる2戦連続の総合優勝を獲得しました。

レース1で前日披露した強さをそのまま持ち込み、1コーナーを3番手で回ったガイザーは、無駄に時間を費やすことなく、7分すぎには、アレクサンドル・トンコフ(ハスクバーナ)をかわしてリーダーに浮上。その後、ディフェンディングチャンピオンであるジョルディ・ティクシー(カワサキ)から追撃のプレッシャーを受けながらも、冷静に走り続けました。争う2人の差は、区間タイム差で1秒前後の接戦に。終盤になるとガイザーの堅実でミスのない走りが功を奏し、今シーズン2勝目となって結実しました。

レース2ではやや手こずり、5番手スタートから追撃を開始。トップグループに食い込んでいきました。やはり7分すぎには2位に浮上して、リーダーのマックス・アンスティ(カワサキ)を最後まで追走しました。

この総合優勝は今シーズン3勝目で、初めての2連勝。この結果、ガイザーは世界選手権MX2のポイントランキングで、2位に浮上しました。

前日の激しいクラッシュで負傷したホルヘ・ザラゴザは、痛みをこらえてCRF250RWを駆り、ウォームアップセッションに出走。レース1ではうまく走り出してトップ10の少し後方につけていましたが、終盤になると肩の痛みが激しくなり、ペースダウン。16位でフィニッシュしましたが、肩と腕に力が入らないため、レース2に出るのは危険だと判断し、欠場しました。

コメント

ゴーティエ・ポーリン(MXGP 3位/1位 総合2位)
「表彰台の上に戻ってこられてうれしいです。このような走りができるときは、バイクに乗る感触を楽しめます。今日はとても積極的に走って成果を挙げることができました。レース2の方がコースコンディションがよかったですし、HondaとTeam HRCがとてもいい仕事をしてくれたので、私は非常に調子がよかったです。レース1ではいくつかミスを犯してしまい、3位よりも上には行けませんでしたが、レース2ではフェーヴルを相手に、とてもいいトップ争いができました。だから、今日はずっと楽しかったです」

イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 2位/7位 総合5位)
「総合的に今日は満足しています。自分にとって大事なのは、ケガをしないこととポイントをなるべく多く稼ぐことでした。レース後はとてもがっかりしました。昨日から今日のレース1まではとても順調だったので、総合2位に入れると期待していたからです。1コーナーで些細なミスをして、後方集団の中に埋もれてしまいましたが、調子のよさもあって最終ラップまでがんばった結果、なんとか7位までばん回できました。レース後1コーナーのイン側には多数のバンプができていましたが、その一つに引っかかって転倒。表彰台の可能性が十分あっただけに、残念でなりません。今は体調も走りもレベルが上がってきて、マシンにまたがっても自信が持てるようになりました。表彰台に立てる手応えも十分です。ただ、非常に接戦なので、今回スタートでクラッシュしたように、些細なことでも状況が変わってしまいます。チームもがんばっていますし、マシンの調子もよく、すべてに満足しているので、表彰台に立てる日は近いと思います」

ティム・ガイザー(MX2 優勝/2位 総合優勝)
「すばらしい週末でした。再びこんな風に勝てるなんて、信じられない気持ちです。昨日からずっと感触はよかったですし、プレッシャーもなくスムーズに乗れていました。木曜日には学校も終わったので、それもプレッシャーから解放される要因の一つになりました。ですから、今日は楽しくてしかたがありませんでした。自分の走りにも満足していますし、次のGPがとても楽しみです。今までよりもモチベーションがアップしているので、シーズンの後半戦が待ちきれません」

ホルヘ・サラゴサ(MX2 16位/DNS 総合19位)
「昨日のクラッシュ以来、身体中が痛かったのですが、それでも乗りたいと今朝決心しました。ウォームアップセッションでは肩が痛かったのですが、とにかくレース1に出ることにしました。序盤のうちは大丈夫でしたが、終盤になると痛みがひどくなりました。レース2にも出たかったのですが、気持ちとは裏腹に腕に力が入らず、危険は回避した方が無難だと判断しました。理学療法士によると、明日になっても痛みが続くようなら精密検査を受けた方がいいとのことです。次のスウェーデンGPに間に合えばと思います」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1461R.フェーヴルヤマハ2034'29.682
2777イブジェニー・バブリシェフHonda20+02.281
321ゴーティエ・ポーリンHonda20+03.695
489J.バン・ホービークヤマハ20+06.644
522K.ストリボススズキ20+27.931
624S.シンプソンKTM20+41.944
 
823クリストフ・シャルリエHonda20+49.991
1377アレッサンドロ・ルピーノHonda20+1'22.378
20926ジェレミー・デリンスHonda20+1'43.062
21400山本鯨Honda20+1'49.090
22167 スチュアート・エドモンズ Honda19+1Lap
2538パナヨティス・コーディスHonda18+2Laps
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
121ゴーティエ・ポーリンHonda2034'30.088
2461R.フェーヴルヤマハ20+03.370
322K.ストリボススズキ20+04.946
489J.バン・ホービークヤマハ20+06.570
5111D.フェリスハスクバーナ20+07.448
6222A.カイローリKTM20+10.122
 
7777イブジェニー・バブリシェフHonda20+11.056
1023クリストフ・シャルリエHonda20+25.321
1377アレッサンドロ・ルピーノHonda20+43.765
17400山本鯨Honda20+1'26.308
20926ジェレミー・デリンスHonda19+1Lap
2238パナヨティス・コーディスHonda19+1Lap
23167スチュアート・エドモンズHonda10+10Laps
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda2034'33.547
292V.ギロドヤマハ20+02.424
31J.ティクシーカワサキ20+10.352
4152P.ペトロフカワサキ20+24.474
533J.リーバーヤマハ20+26.924
641P.ヨナスKTM20+48.349
 
16101ホルヘ・ザラゴザHonda20+2'00.928
2518フセヴォロド・ブリリャコフHonda7+13Laps
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
199M.アンスティカワサキ2034'28.675
2243ティム・ガイザーHonda20+10.092
391J.シーワースズキ20+14.706
433J.リーバーヤマハ20+17.559
592V.ギロドヤマハ20+18.381
61J.ティクシーカワサキ20+33.325
 
1818フセヴォロド・ブリリャコフHonda20+1'27.960

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1R.フェーヴルヤマハ369
2M.ナグルハスクバーナ360
3A.カイローリKTM352
4ゴーティエ・ポーリンHonda324
5イブジェニー・バブリシェフHonda306
6C.デサールスズキ291
 
17クリストフ・シャルリエHonda101
20アレッサンドロ・ルピーノHonda84
26フィリップ・ベントソンHonda27
27山本鯨Honda20
41ファビエン・イゾワールHonda3
45ジェレミー・デリンスHonda2
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ハスクバーナ409
2スズキ392
3KTM391
4ヤマハ374
5Honda372
6カワサキ243
7TM70
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM398
2ティム・ガイザーHonda298
3V.ギロドヤマハ297
4P.ヨナスKTM288
5J.ティクシーカワサキ286
6J.シーワースズキ275
 
17フセヴォロド・ブリリャコフHonda112
19イェンス・ゲッテマンHonda87
23ホルヘ・ザラゴザHonda36
35大塚豪太Honda10
39グラディエ・フェザーストーンHonda5
42スリヴァン・ジョーリンHonda3
43シモン・マレットHonda2
45タンナラ・ペンジャンHonda1
46フアン・パブロ・ラザルディHonda1
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM449
2カワサキ414
3ヤマハ354
4Honda331
5スズキ275
6ハスクバーナ264
7TM24