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モトクロス世界選手権

round 04

SCHEDULE

April 19 2015, RACE FIM Motocross World Championship Trentino

トレンティーノトレンティーノ

Team HRCのゴーティエ・ポーリンが総合5位入賞

2015年4月19日(日)・決勝  会場:ピエトラムラタ  天候:晴れ  気温:20℃

モトクロス世界選手権はヨーロッパへ舞台を移し、第4戦トレンティーノGPが開催されました。Team HRCのイブジェニー・バブリシェフが前日の予選レースで1位となり、チームメートのゴーティエ・ポーリンとともに決勝でもポディウムを狙えるペースをみせていましたが、スタートの失敗によって苦戦を強いられました。

  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

両レースともに、中団からの追い上げを余儀なくされた2人のライダ―は、トップとそん色ないペースをみせ、コース上で次々と追い抜きを披露。しかし、表彰台には手が届かず、ポーリンが総合5位、バブリシェフが総合6位で今大会を終えました。

土曜日にみせたパフォーマンスに見合った結果は得られませんでしたが、Honda CRF450RWのポテンシャルを示し、バブリシェフは、自身初となる予選レースでの勝利を果たすなど、次につながる戦いとなりました。

MX2クラスでは、Honda Gariboldiのティム・ガイザーがミスのない走りをみせ、レース1で2位入賞、レース2では優勝し、初の総合優勝を果たしました。

レース2ではジェフリー・ハーリングス(KTM)が、最終ラップで約1秒差に迫っていましたが、ガイザーはそのプレッシャーをものともせず、CRF250RWを表彰台の中央に導きました。この勝利によって、ガイザーは史上初めてグランプリで総合優勝を果たしたスロベニア人ライダーとして、歴史にその名を刻みました。さらに、Honda Gariboldiにとっても初優勝となり、、Hondaにとっては2009年のブルガリアGP以来となるMX2クラスでの勝利でした。

また、ガイザーのチームメートとして、スリヴァン・ジョーリンがデビュー。不慣れなコースでしたが、総合22位と健闘しました。

コメント

ロジャー・ハーベイ|Team HRC ゼネラルマネージャー
「ラップタイムとしては、両ライダーともにかなりいいペースで走れていましたが、スタートをうまく決められませんでした。持っている力が反映された結果とは言えませんが、我々にはスピードがあり、ラップタイムも十分であることは示せました。したがって、この結果の原因はスタートの失敗にあります。この点を考慮すると、総合5位と6位という結果は悪くないとは思います。ただ、我々の目標はもっと上ですので、レース全体を通じて力を発揮できるように取り組んでいきます」

ゴーティエ・ポーリン(MXGP 5位/5位 総合5位)
「コースはかなりトリッキーで、荒れた路面やコンクリートのように硬い部分があるなど、追い抜きが難しいため、スタートが重要でした。昨日の予選レースでは感覚がよく、うまくスタートを決められたので、4位に入り、いいリズムでトップ争いができましたが、今日は両レースともうまくいきませんでした。スタートがうまくいかなかったせいで、難しいレースになりました。両方ともトップ5には入れましたが、序盤に出遅れたために普段は争わない位置のライダーと競ることになり、時間を食ってしまいました。ラップタイムはよかったのですが、出遅れた分上位に入れませんでした」

イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 8位/6位 総合6位)
「スタートがうまく決まらず、厳しい一日でした。最初のコーナーで20番手くらいに位置してしまい、抜きにくいコースだということもあって苦労しました。レース2でも、スピードはよかったのですが、スタートの遅れが響きました。昨日の予選レースでは1位になり、自分たちでも勝てるというところを見せられましたが、まだまだすべきことは多くあります。チーム全員で一丸となってがんばっていますので、次は改善できると思います」

山本鯨(MXGP 26位/25位 総合28位)
「路面がかなりバンピーで、ラインがあまり多く取れない難しいコースだったので、本当に大変でした。ただ、今までこうしたバンプの多いコースでの練習が少なかったので、こうしたコンディションでの経験が積めたことはよかったです。レース序盤は悪くなかったのですが、(タネル)レオクを追いかけるのに体力を使い果たしてしまいました。また、チームメートの(アレッサンドロ)ルピーノは、僕を追い越し、その後いいレースをしました。彼とはいつも助け合う仲なので、いい結果を残してくれて本当にうれしいです」

ティム・ガイザー(MX2 2位/優勝 総合優勝)
「初優勝を果たせて、まだ信じられないような気分です。この気持ちをどう表現していいか分かりません。今週末はとてもいい感じで来ていましたし、昨日の予選レースでもいい結果を残せていました。今日のレース1では、スタートがあまりうまくいきませんでしたが、2位までばん回できました。そして、レース2ではスタートがよくなり、3番手から追い上げてレースをリードしました。後続との差を維持しようとしたのですが、ジェフリーがかなり早くて詰め寄られました。特に最終ラップは彼が真後ろにいるのが分かりましたから、逆転を許さずにゴールできてよかったです。チームのみんなが一生懸命がんばってくれましたし、HondaとHRCにも感謝したいです。この大会は、カレンダーの中で最もスロベニアに近い場所なので、多くのファンの皆さんが声援を送ってくれて、気分は最高でした。みんなの前で勝利を飾れて、本当にうれしいです」

スリヴァン・ジョーリン(MX2 20位/19位 総合22位)
「今週末が初めてのGPとなりましたが、両レースでポイントを獲得できてよかったです。特にレース2のスタートはうまくいきましたから、もしレース1でも同じようにできていたら、もっといい結果が残せたと思います。レース中に少し腕上がりが起きてしまい、大変でしたが、できるだけ長くポジションをキープしようとがんばりました。14番手で走ることができて、うれしかったです。マシンに乗るごとに状態が上がっていきましたが、コースが荒れていてトリッキーな作りだったので、週末を通じて気持ちよく走ることはできませんでした。初めてのGPをかなえてくれたHonda Gariboldiチームに改めて感謝したいです」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1934'01.846
212M.ナグルハスクバーナ19+00.900
325C.デサールスズキ19+01.597
42R.ビロポートカワサキ19+04.118
521ゴーティエ・ポーリンHonda19+11.219
689J.バン・ホービークヤマハ19+16.093
 
8777イブジェニー・バブリシェフHonda19+43.842
1623クリストフ・シャルリエHonda19+1'14.383
1711フィリップ・ベントソンHonda19+1'25.070
2177アレッサンドロ・ルピーノHonda18+1Lap
26400山本鯨Honda18+1Lap
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
112M.ナグルハスクバーナ1934'09.426
2222A.カイローリKTM19+09.091
3461R.フェーヴルヤマハ19+09.612
425C.デサールスズキ19+25.068
521ゴーティエ・ポーリンHonda19+26.912
6777イブジェニー・バブリシェフHonda19+28.030
 
1477アレッサンドロ・ルピーノHonda19+1'28.970
1511フィリップ・ベントソンHonda19+1'31.141
25400山本鯨Honda18+1Lap
3123クリストフ・シャルリエHonda9+10Laps
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1934'14.247
2243ティム・ガイザーHonda19+15.868
31J.ティクシーカワサキ19+20.967
499M.アンスティカワサキ19+21.346
54D.フェランディスカワサキ19+29.219
692V.ギロドヤマハ19+31.955
 
1318フセヴォロド・ブリリャコフHonda19+1'11.416
20211スリヴァン・ジョーリンHonda19+1'59.194
23556シモン・マレットHonda18+1Lap
3351イェンス・ゲッテマンHonda18+1Lap
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1243ティム・ガイザーHonda1934'27.396
284J.ハーリングスKTM19+16.199
31J.ティクシーカワサキ19+35.041
44D.フェランディスカワサキ19+44.825
56B.パテュレルヤマハ19+45.962
691J.シーワースズキ19+53.212
 
19211スリヴァン・ジョーリンHonda18+1Lap
20556シモン・マレットHonda18+1Lap
3018フセヴォロド・ブリリャコフHonda14+5Laps
3351イェンス・ゲッテマンHonda2+17Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1C.デサールスズキ171
2M.ナグルハスクバーナ170
3A.カイローリKTM170
4R.フェーヴルヤマハ129
5ゴーティエ・ポーリンHonda128
6R.ビロポートカワサキ124
 
7イブジェニー・バブリシェフHonda100
20クリストフ・シャルリエHonda27
23フィリップ・ベントソンHonda15
25アレッサンドロ・ルピーノHonda7
28山本鯨Honda5
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ハスクバーナ174
2スズキ171
3KTM170
4ヤマハ134
5カワサキ129
6Honda129
7TM70
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM172
2D.フェランディスカワサキ159
3P.ヨナスKTM133
4ティム・ガイザーHonda126
5J.リーバーヤマハ101
6V.ギロドヤマハ101
 
17フセヴォロド・ブリリャコフHonda42
19イェンス・ゲッテマンHonda36
25大塚豪太Honda10
31スリヴァン・ジョーリンHonda3
33タンナラ・ペンジャンHonda1
34シモン・マレットHonda1
35フアン・パブロ・ラザルディHonda1
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM194
2カワサキ165
3Honda135
4ヤマハ129
5スズキ99
6ハスクバーナ98