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モトクロス世界選手権

round 02

SCHEDULE

March 8 2015, RACE FIM Motocross World Championship Thailand

タイタイ

ゴーティエ・ポーリンが総合6位に入賞

2015年3月8日(日)・決勝  会場:ナコーンチャイシー  天候:晴れ  気温:38℃

モトクロス世界選手権の第2戦がタイで開催され、Team HRCのゴーティエ・ポーリンとイブジェニー・バブリシェフは、ともにポイント獲得を果たしました。今大会は気温38℃という過酷な条件下で行われ、レース2は主催者によって時間が5分短縮されました。

  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • ゴーティエ・ポーリンゴーティエ・ポーリン
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

ポーリンとバブリシェフが、ともに転倒によって本来のパフォーマンスを発揮できず、Team HRCにとっては複雑な感情が交錯するタイGPとなりました。2人は、両レースを通じて転倒からのばん回を強いられました。

ポーリンは何度か転倒するも、すばらしい追い抜きを見せました。レース1ではトップ3圏内で戦ったあと、7位でフィニッシュ。レース2では、オープニングラップでの転倒により、25番手まで後退を強いられましたが、パッシングが難しいコースで果敢に追い上げを続け、6位でフィニッシュ。今大会総合6位となりました。

バブリシェフは、前日に行われた予選レースでの転倒によって、不利なゲートからスタートし、10位/12位でゴール。レース2では途中まで8番手を走行しました。2014年の大半を欠場し、今はレース走行時間の蓄積を図るバブリシェフにとっては、堅実な一日だったと言えるでしょう。

MX2クラスでは、Honda Gariboldiのティム・ガイザーが、レース1で3位と健闘。しかし、レース2では、出走を認められない不運に見舞われました。

レース1では、酷暑の中、序盤はトップをいくジェフリー・ハーリングス(KTM)を追走しましたが、レースが進むにつれて2度の世界チャンピオンであるハーリングスに離され、ガイザーは3位でフィニッシュラインを通過しました。

酷暑が多くのライダーに影響を与えたため、主催者はレース2を5分短縮し、25分+2周で実施する決定を下しました。ライダーの中には脱水症状で倒れる者もいました。そんな中、ガイザーはほかのライダー同様にレース1の後に点滴を受け、約2時間のインターバルでレース2を走れるまでに回復。そうやって十分に準備を整えて、午前中のポディウムフィニッシュを上回るべく、レース2のスタートに向かいました。しかし、FIMのガイドラインはレース前の点滴を禁じており、ガイザーの出走は許可されませんでした。

チャンピオンを目指すガイザーにとって、レース1でトップ3と好調だったにもかかわらず、レース2に出走できないことは、大きな痛手です。ガイザーとチームは、3月28〜29日に行われる第3戦アルゼンチンGPから出直しを図ります。

コメント

ゴーティエ・ポーリン(MXGP 7位/6位 総合6位)
「転倒がとても残念ですが、自分のライディングにはとても満足しています。あんなに追い抜きをみせたのは自分だけだったのではないかと思います。レース1では2回転倒しました。1度目は急にラインを変えた選手の上に着地してしまったのですが、私はすでに空中にいたので避けきれませんでした。2度目の転倒は自分のミスでした。いずれにしても転倒後の走りには満足していて、ライディングや抜きにかかるときのライン取りがよかったと思います。レース2では3コーナーで転倒しましたが、ほかのライダーにぶつけられたのが原因で、自分のミスではありません。地面に倒れたときに、ほかのライダーにひかれましたが、なんとか起き上がって、短縮されたレースで6位までばん回しました。あのペースがあれば、4位まで上がれたと思います。結果的にはそれほど悪くありませんが、次のグランプリではもっと好成績を目指したいです」

イブジェニー・バブリシェフ(MXGP 10位/12位 総合11位)
「言うまでもないことですが、今日は酷暑とコースコンディションのせいで、だれにとっても辛いレースでした。この暑さの中で、なにかをするのはとても難しいことです。昨日のクラッシュでスタート選択順が悪かったのですが、なんとか切り抜けられました。最初のうちは集中して戦わなければならず、スタミナもすごく消耗しました。昨年はマシンに乗れずにレースを欠場する期間があったので、6カ月間も乗っていなかったように感じるときもあります。開幕前はそこを重視してトレーニングも順調にこなしてきたので、上位にカムバックできると考えていましたが、実戦は全くの別物で、時間がかかるものだと分かりました。今のところ徐々に積み上げるしかありません。チームはその辺りを理解しながらサポートしてくれていますし、マシンにはとても満足しています。今大会の目標は、手堅くポイントを稼ぐことでした。なぜなら、シーズンは長くて、我々はばん回を続けていくからです。ですから、次のグランプリも楽しみです」

ティム・ガイザー(MX2 3位/DNS 総合11位)
「今日はとても辛かったです。信じられないくらいの暑さには、上位のライダーも苦しめられていましたから、簡単にはいきませんでした。レース1の走行中は大丈夫だったのですが、走り終わったらなぜだか両脚の感覚がおかしくなりました。メディカルセンターに行って30分ほどしたら回復し、レース2に臨めるようになりました。ところが、スタート前のウェイティングゾーンに行ったら、そこでオフィシャルに出走できないと告げられたのです。レースに出走できず、シリーズポイントを失ったことは残念ですが、その一方でカムバックしたときに力を披露できるよう、トレーニングに励むモチベーションを与えてくれました」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
12R.ビロポートカワサキ2034'09.149
225C.デサールスズキ20+10.536
3461R.フェーヴルヤマハ20+23.931
412M.ナグルハスクバーナ20+28.213
5222A.カイローリKTM20+34.893
622K.ストリボススズキ20+40.874
 
721ゴーティエ・ポーリンHonda20+49.471
10777イブジェニー・バブリシェフHonda20+1'40.905
18400山本鯨Honda19+1Lap
2177アレッサンドロ・ルピーノHonda18+2Laps
2711フィリップ・ベントソンHonda10+10Laps
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1729'10.216
225C.デサールスズキ17+09.756
32R.ビロポートカワサキ17+22.788
4461R.フェーヴルヤマハ17+51.327
522K.ストリボススズキ17+59.278
621ゴーティエ・ポーリンHonda17+1'03.006
 
12777イブジェニー・バブリシェフHonda17+1'28.771
19400山本鯨Honda16+1Lap
2011フィリップ・ベントソンHonda16+1Lap
2277アレッサンドロ・ルピーノHonda16+1Lap
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM2034'58.798
24D.フェランディスカワサキ20+07.602
3243ティム・ガイザーHonda20+20.513
441P.ヨナスKTM20+26.923
564T.コビントンカワサキ20+30.333
692V.ギロドヤマハ20+46.653
 
16155大塚豪太Honda19+1Lap
1951イェンス・ゲッテマンHonda18+2Laps
22171 タンナラ・ペンジャンHonda18+2Laps
2348ジャクリット・スクスリパイサンHonda17+3Laps
26 75 ピヤナット・コエトシリHonda 16 +4Laps
2818フセヴォロド・ブリリャコフHonda12+8Laps
33 108 ナパポール・ビーラクルHonda 3 +17Laps
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1730'06.023
241P.ヨナスKTM17+10.312
333J.リーバーヤマハ17+16.508
44D.フェランディスカワサキ17+37.006
564T.コビントンカワサキ17+40.267
692V.ギロドヤマハ17+49.406
 
1251イェンス・ゲッテマンHonda16+1Lap
1518フセヴォロド・ブリリャコフHonda16+1Lap
16155大塚豪太Honda16+1Lap
20171タンナラ・ペンジャンHonda16+1Lap

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1C.デサールスズキ88
2A.カイローリKTM79
3M.ナグルハスクバーナ78
4R.ビロポートカワサキ70
5R.フェーヴルヤマハ67
6ゴーティエ・ポーリンHonda67
 
8イブジェニー・バブリシェフHonda45
23山本鯨Honda5
24 クリストフ・シャルリエHonda3
26 フィリップ・ベントソンHonda2
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1スズキ88
2ハスクバーナ82
3KTM79
4カワサキ70
5ヤマハ70
6Honda67
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM100
2D.フェランディスカワサキ78
3P.ヨナスKTM70
4J.リーバーヤマハ62
5V.ギロドヤマハ58
6A.トンコフハスクバーナ56
 
8ティム・ガイザーHonda52
14イェンス・ゲッテマンHonda25
18フセヴォロド・ブリリャコフHonda19
22大塚豪太Honda10
28 タンナラ・ペンジャン Honda1
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM100
2カワサキ78
3ヤマハ77
4Honda61
5ハスクバーナ56
6スズキ38