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モトクロス世界選手権

round 12

SCHEDULE

July 6 2014, RACE FIM Motocross World Championship Sweden

スウェーデンスウェーデン

ナグルがレース2で3位に入り、総合4位。MX2ではガイザーが表彰台登壇

2014年7月6日(日)・決勝  会場:ウッデバラ  天候:晴れ、時々曇り  気温:23℃  観客:2万1000人

FIMモトクロス世界選手権全17戦シリーズの第12戦スウェーデンGPがウッデバラで開催され、Team HRCのマキシミリアン・ナグルがMXGPクラスで総合4位に入賞しました。さらに、MX2ではTeam Gariboldi所属のスロベニア人ライダー、ティム・ガイザーがCRF250RWを総合3位に導き、今シーズン3度目となる表彰台登壇を果たしました。

  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • CRF450RWCRF450RW
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • ティム・ガイザー ティム・ガイザー
  • ティム・ガイザー ティム・ガイザー
  •  ティム・ガイザー ティム・ガイザー

イエテボリの70km北に位置し、タイトなレイアウトで知られるウッデバラには、2万1000人の観客が集まり、初夏の日光浴とともにレースを楽しみました。ウッデバラのコースレイアウトは、昨年から大幅な変更が加えられたにもかかわらず、抜きにくさは相変わらずで、上位のラップタイムにはあまり差が出ませんでした。

コースの改修によって、スターティングゲート位置とジャンプ配置の変更や、1コーナーの拡張など、多くの変化が生まれました。しかし、元来の石の多さによって、路面は不安定で滑りやすくなっていました。幸いにも降雨の影響はなく、部分的には掘れてひどくラフな路面もありましたが、ワダチやバンプの数が少なく、技術的な難易度は高くありませんでした。

2週間前、手首の負傷から劇的なカムバックを果たしたナグルは、以前にも増して練習とCRF450RWの準備に集中することができました。レース1では、スタートでの出遅れによってトップ10圏外から何台もかわして追い上げ。ダビド・フィリッパーツ(ヤマハ)を相手に数周のバトルを繰り広げましたが、その後は単独9位に定着しました。レース2では、スタートとコースの感触もよく、ジェレミー・バン・ホービーク(ヤマハ)に次ぐ3位でフィニッシュ。32ポイントを得て、ナグルは今大会の総合4位に入賞しました。MXGPの総合ランキングでは1つ浮上し、7位となっています。

MXGPクラスの優勝は、通算70勝を達成したアントニオ・カイローリ(KTM)で、2位にバン・ホービーク、3位ケビン・ストリボス(スズキ)が表彰台に登壇しました。

MX2クラスで今季3度目の表彰台登壇を果たしたガイザーは、MX2ランキング6位をキープ。レース1では、ワダチを越えてCRF250RWを操り、最適なトラクションを得るためにラインを駆使して、ロマン・フェーバ(ハスクバーナ)を猛追撃。フェーバのミスを誘って2位に入りました。レース2では、スタートで出遅れたものの、トップ10後半の5台を相手に猛烈なバトルを演じた末に6位。30分プラス2周のレースで粘り強い戦いをみせ、今季3個目となるトロフィーを手にしました。チームメートの山本鯨は背中の負傷から復帰し、MX2クラスのレース2で18位に入賞し、3ポイントを獲得しました。

MX2クラスの優勝はジェフリー・ハーリングス(KTM)。2位にジョルディ・ティクシー(KTM)が続きました。

第13戦のフィンランドGPは、コース幅の狭いサンドコースとして知られるヒュヴィンカーで1週間後に開催されます。

コメント

マキシミリアン・ナグル(MXGP 9位/3位 総合4位)
「今週末はずっとこのコースを攻略できなくて悩んでいました。路面は今季第4戦の会場だったアルコ・ディ・トレントに似ていて、さらに小さなワダチがありました。土曜日に比べたら、今日の方がいい状況でした。レース1ではスタートに失敗し、抜くのは簡単ではありませんでしたが、ずいぶん順位をばん回しました。レース2に備えて、マシンのセッティングを少し変更したら効果があり、序盤からトップグループに入れました。ずっとジェレミー・バン・ホービークと同じペースで、後ろに付けていましたが、自分に疲れが出て少し離されました。ケビン・ストリボスに厳しくマークされたのですが、彼のようなライダーは、とんでもない抜き方をしてこないので、自分のラインをキープすることが可能です。そこで状況を変えて逃げきり、3位を確保できたのがよかったです」

ティム・ガイザー(MX2 2位/6位 総合3位)
「すばらしいGPでした。また表彰台に立つことができてうれしいです。レース1ではとてもいいペースで大事な追い抜きに成功し、7番手から2位まで浮上することができました。レース2ではスタートがよかったものの、1コーナーで少し膨らみすぎてポジションを失いました。5番手争いに全力を尽くしたのですが、あとわずかのところで及びませんでした。これからのレースでは、できるだけトップに近いところにいられるように努力したいです。ランキング5位に近づいていると思います」

決勝リザルト

MXGP(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1935'22.421
222K.ストリボススズキ19+03.481
389J.バン・ホービークヤマハ19+07.712
425C.デサールスズキ19+11.653
5183S.フロサールカワサキ19+15.019
6100T.サールカワサキ19+37.196
 
912マキシミリアン・ナグルHonda19+50.853
15249ニコライ・ラーセンHonda19+1'24.117
20251フィリップ・スレッソンHonda19+1'34.865
2562クレメン・ガーチャーHonda18+1Lap
2741ニクラス・グスタフソンHonda18+1Lap
28338パナヨティス・コーディスHonda18+1Lap
29311 ラスマス・ショーベリHonda13+6Laps
MXGP(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1222A.カイローリKTM1833'52.052
289J.バン・ホービークヤマハ18+04.201
312マキシミリアン・ナグルHonda18+09.408
422K.ストリボススズキ18+14.361
5100T.サールカワサキ18+22.638
639D.ガルネリTM18+38.631
 
17251フィリップ・スレッソンHonda18+1'36.003
1862クレメン・ガーチャーHonda18+1'38.494
2041ニクラス・グスタフソンHonda17+1Lap
21338パナヨティス・コーディスHonda17+1Lap
24311ラスマス・ショーベリHonda10+8Laps
25249ニコライ・ラーセンHonda2+16Laps
MX2(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1935'00.721
2243ティム・ガイザーHonda19+43.692
3461R.フェーヴルハスクバーナ19+50.859
4911J.ティクシーKTM19+53.496
592V.ギロドKTM19+54.640
633J.リーバースズキ19+55.972
 
14210フセヴォロド・ブリリャコフHonda19+1'40.208
18141マキシム・デスプレイHonda18+1Lap
23400山本鯨Honda18+1Lap
27155大塚豪太Honda17+2Laps
MX2(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
184J.ハーリングスKTM1935'06.319
2911J.ティクシーKTM19+42.354
3122D.フェランディスカワサキ19+45.082
459A.トンコフハスクバーナ19+46.541
592V.ギロドKTM19+49.060
6243ティム・ガイザーHonda19+49.830
 
10210フセヴォロド・ブリリャコフHonda19+1'18.202
18400山本鯨Honda18+1Lap
21141マキシム・デスプレイHonda18+1Lap
23107ラーズ・ヴァン・バーケルHonda18+1Lap
27155大塚豪太Honda17+2Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MXGP)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリKTM527
2J.バン・ホービークヤマハ482
3C.デサールスズキ470
4K.ストリボススズキ390
5S.シンプソンKTM267
6S.フロサールカワサキ265
 
7マキシミリアン・ナグルHonda237
11イブジェニー・バブリシェフHonda184
14ザビエル・ブーグHonda159
15ジョエル・ローランツHonda158
26クレメン・ガーチャーHonda30
32マルク・ド・ルーバーHonda13
33ジェレミー・デリンスHonda12
34フィリップ・スレッソンHonda11
35イェンス・ゲッテマンHonda11
38セイドリック・ソーベイラスHonda8
42ニコライ・ラーセンHonda6
49アンジェロ・ペレグリーニHonda2
51アーノン・テプリブHonda2
55ニクラス・グスタフソンHonda1
マニュファクチャラー(MXGP)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM527
2スズキ508
3ヤマハ482
4カワサキ437
5Honda372
6TM235
7ハスクバーナ230
ライダー(MX2)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM544
2J.ティクシーKTM409
3A.トヌスカワサキ389
4R.フェーヴルハスクバーナ388
5D.フェランディスカワサキ372
6ティム・ガイザーHonda350
 
21マキシム・デスプレイHonda78
25フセヴォロド・ブリリャコフHonda45
29山本鯨Honda20
30シモン・マレットHonda14
35ヘクター・アスンソンHonda4
40アレッサンドロ・アンジェロHonda2
41ラーズ・ヴァン・バーケルHonda2
マニュファクチャラー(MX2)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM574
2カワサキ477
3ハスクバーナ404
4Honda360
5スズキ354
6ヤマハ317
7TM6