round 6

June 3 2012 FIM Motocross World Championship France 6 フランス
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フランスの硬質コースでゴンカルベスが10位に

2012年6月3日(日)・決勝 開催地:サン・ジャン・ダンジェリー  天候:曇り/快晴 観客:3万1000人

マディな路面に苦しめられたブラジルGPの2週間後、2012年FIMモトクロス世界選手権が再開しました。全16戦シリーズの第6戦フランスGPが、温暖なサン・ジャン・ダンジェリーの丘陵地にあるサーキットで開催され、MX1クラスでは、アントニオ・カイローリ(KTM)が優勝しました。Honda World Motocross Teamのルイ・ゴンカルベスは、ファクトリーマシンCRF450Rで35分プラス2周の決勝に臨み、3万1000人の観衆が見守る前で総合10位となりました。

  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • J.バラガンJ.バラガン
  • J.バラガンJ.バラガン
  • M.アンスティM.アンスティ

フランス西海岸のラロシェールの町にほど近い会場は、土日を通じて高温多湿な空気に覆われ、フランス特有の滑りやすい土質も健在でした。日曜には雨との予報も出ていましたが、幸いたいした降雨にはなりませんでした。

長引く気管支炎と手の不調により、開幕戦以来フィジカル面を完調にすることを目指してきたロシア人ライダーのイブジェニー・バブリシェフ(Honda World Motocross Team)ですが、ここから3週連続開催となる1戦目のサン・ジャン・ダンジェリーでは、まずまずの体調とスピードを取り戻しつつありました。レース1ではスタートに失敗した結果、6位にたどり着くまでは長い道のりでした。これがフランスにおけるベストリザルトで、Hondaライダーにとっては、タフな一日となりました。バブリシェフはレース2でも同等以上のリザルトを残すことができず、1周目の転倒によってほぼ最後尾に落ちてしまいます。そのあとのダビデ・ガルネリ(KTM)との接触でウォーターポンプを破損したことにより、リタイアを強いられ、バブリシェフは総合14位にとどまる結果となりました。

チームメートと同じように、ポルトガル人のゴンカルベスもまた、このところ3戦はフィジカル面が万全ではありません。しかし、彼の回復は正しい方向に向かっており、グランプリ優勝経験者のゴンカルベスは、彼らしい集中力を持ってフランスGPに臨んでいました。ゴンカルベスは前週、アメリカで行われた2013年型市販CRF450Rの発表会でバブリシェフと合流したあと、ヨーロッパに戻りました。サン・ジャン・ダンジェリーでの両レースで好スタートを決めながら、腕上がりに悩まされ、9位/9位にとどまりました。

LS Motors Hondaのジョナサン・バラガンは、スペイン選手権シリーズ全7戦の第4戦で勝利を収めてすぐにフランスに移動しました。スペインでいくつものタイトルを持つバラガンは、同選手権で現在首位から3ポイント差という好位置につけています。マドリッド出身のバラガンは、不運なことに今大会の両レースで転倒を喫してしまいました。上位集団のペースが速かったため、追撃するも17位/15位(総合17位)どまりでした。

FIMモトクロス世界選手権MX1ランキングにおいて、ゴンカルベスは9位、バブリシェフは11位、バラガンは13位につけました。

MX2クラスでは、Honda Gariboldi-Estaのマックス・アンスティが、CRF250Rを駆り堅実にポイントを積み重ねています。イギリス出身のティーンエイジャーであるアンスティは、スタートの失敗を悔いるライダーの1人でした。両レースとも中団から追い上げましたが、アンスティは12位/7位(総合8位)となりました。

2012年FIMモトクロス世界選手権第7戦ポルトガルGPは、ポルトの南に位置するアグエダで来週開催されます。

コメント

ルイ・ゴンカルベス(MX1 9位/9位 総合10位)「両レースとも9位と、トップ10以内に2回入りましたが、もっといい結果を出せたはずです。両レースとも序盤はとても好調でした。何人も抜いたし、前に進むことができました。ところが、10〜15分経つと腕上がりを感じて、ペースが落ちてしまいました。体力的にはベストコンディションでしたし、疲れは全然感じなかったので、腕がパンパンになっただけです。この問題をなんとか解決しないといけません。昨年のようなホールショットを決めることができれば、もっと楽な展開になることはわかっています。今日はベストコンディションでも両レースを走りきるのが大変でした。この腕上がりから解放されたら、レースの最後までプッシュできると思います」

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 6位/DNF 総合14位)「最初はとてもよかったです。レース1ではスタートに失敗しましたが、追い上げることができましたし、スピードにも満足しています。レース2のことは忘れたいくらいです。半周ぐらいで転倒して、追い上げるのが難しかったです。めちゃくちゃな動きをしましたし、スロットルの調子が悪くなったりして、ド・ディッカー(KTM)を抜くのに時間がかかってしまいました。追い上げの途中でガルネリと接触した時にウォーターポンプが壊れて、それがレースの終わりでした。体力的にはよくなってきています。簡単なことではないですが、今大会のことは忘れてポルトガルGPに集中したいと思います」

ジョナサン・バラガン(MX1 17位/15位 総合17位)「今日のコースはとてもハイスピードで、各レース1回ずつクラッシュしてしまいました。レース1ではスタートで転倒し、そこからばん回するのは大変でした。レース2では、トップ10以内にいて、転倒するまではゴンカルベスを追いかけていました。自分としてはリズムもペースもよかったですし、マシンも好調でした。今後はもっと好成績を収めたいです。今年はスペインGPがカレンダーから外れたので、来週のポルトガルGPにはスペインから大勢のファンに応援に来て欲しいです」

マックス・アンスティ(MX2 12位/7位 総合8位)「タフな週末で、ちょっともがき苦しみました。ここにはアップダウンがたくさんあります。スタートの出足がよくないのはなぜなのでしょう。スタート練習は何度も何度もやっているのですから、こういう失敗は許されません。チーム全員ががんばっているし、僕自身も勝ちたい一心です。8位あたりを走るのは好きじゃないし、自分の居場所はもっと上位だと思います。さんざん努力したのに前を走れないから、フラストレーションがたまってしようがないです。もう一度出直して、ポルトガルGPでは活躍したいと思います」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM38:29.928-
221G.ポーリンカワサキ38:32.186+02.258
3377C.ポールセルカワサキ38:44.892+14.964
4121X.ブーグカワサキ38:47.310+17.382
525C.デサールスズキ38:51.786+21.858
6777E.バブリシェフHonda38:53.494+23.566
 
9999R.ゴンカルベスHonda39:00.760+30.832
177J.バラガンHonda40:17.170+1:47.242
2095A.ジュストHonda38:49.178+1Lap
26171P.ベルトゥッツォHonda39:42.746+1Lap
3132M.ポティセクHonda22:38.705+10Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM38:51.915-
2377C.ポールセルカワサキ38:55.958+04.043
321G.ポーリンカワサキ39:02.246+10.331
425C.デサールスズキ39:06.268+14.353
519D.フィリッパーツヤマハ39:07.970+16.055
611S.ポールセルカワサキ39:13.225+21.310
 
9999R.ゴンカルベスHonda39:21.035+29.120
157J.バラガンHonda39:52.449+1:00.534
20171P.ベルトゥッツォHonda39:19.532+1Lap
2195A.ジュストHonda39:25.616+1Lap
2432M.ポティセクHonda39:48.464+1Lap
29777E.バブリシェフHonda32:48.095+4Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM38:43.782-
289J.バン・ホービークKTM38:52.324+08.542
3100T.サールカワサキ39:04.119+20.337
434J.ローランツカワサキ39:14.120+30.338
537V.テイレットカワサキ39:16.568+32.786
6911J.ティクシーKTM39:24.011+40.229
 
126M.アンスティHonda39:56.276+1:12.494
1724J.クレアモントHonda40:26.083+1:42.301
32195R.ジャストHonda13:42.226+15Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1100T.サールカワサキ38:42.069-
284J.ハーリングスKTM38:45.764+03.695
389J.バン・ホービークKTM38:46.720+04.651
434J.ローランツカワサキ38:47.531+05.462
5911J.ティクシーKTM39:04.440+22.371
677A.ルピーノハスクバーナ39:19.264+37.195
 
76M.アンスティHonda39:19.925+37.856
1624J.クレアモントHonda40:19.605+1:37.536

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1A.カイローリKTM253
2C.ポールセルカワサキ214
3C.デサールスズキ213
4G.ポーリンカワサキ212
5K.ド・ディッカーKTM179
6D.フィリッパーツヤマハ169
 
9R.ゴンカルベスHonda134
11E.バブリシェフHonda107
13J.バラガンHonda88
20C.ソーベイラスHonda27
26M.ポティセクHonda12
32G.クレスティノフHonda5
35W.ガルシアHonda4
36M.ファルファンHonda3
38D.ガルシアHonda2
40A.ガリードHonda2
41A.ジュストHonda2

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM264
2カワサキ259
3スズキ223
4ヤマハ196
5Honda174
6TM27

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1J.ハーリングスKTM270
2T.サールカワサキ248
3J.バン・ホービークKTM231
4J.ローランツカワサキ188
5M.アンスティHonda160
6J.ティクシーKTM159
 
17A.トンコフHonda55
29R.ジャストHonda9
39T.ヴィラルディHonda3
40E.アームストロングHonda3
44A.マンキューゾHonda2

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM283
2カワサキ271
3ヤマハ169
4Honda164
5スズキ135
6ハスクバーナ123
7TM9