Team Asia Report

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中上がドイツGPでトップ10内のゴール
パウィは20位で完走

2017年7月2日(日) Rd.09 ドイツGP ザクセンリンク・サーキット
コンディション:ドライ 気温:20℃ 路面:29℃

全29周で争われた第9戦ドイツGPの決勝レースで、IDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶が厳しいスタート位置からの猛烈なばん回で、10位フィニッシュを果たしました。チームメートのカイルール・イダム・パウィは、20位で完走を果たしました。

現地時間午後0時20分(日本時間午後7時20分)にスタートした決勝レースを、中上は8列目23番グリッドからスタートしました。

抜きどころが少なく高低差の激しいザクセンリンク・サーキットでは、このポジションからの発進の場合、厳しい戦いとなることは避けようがありません。しかし、ドライコンディションでの走行に自信のあった中上は、序盤から前のライダーたちをどんどんオーバーテイクし、3周目に11番手まで浮上しました。その後の26周も安定感の高い走りを続け、最後は10位のチェッカーフラッグを受けました。

10列目30番グリッドからスタートしたパウィは、今回のレースウイークで学んできたことを本番の決勝で活用。レース終盤に自己ベストタイムを記録する充実の内容でゴールラインを通過しました。

チャンピオンシップはこれから4週間の長い夏休みに入り、第10戦チェコGPは、8月4日(金)に走行を開始。Moto2クラスのFP1は現地時間午前10時55分(日本時間午後5時55分)にスタートします。ただ中上は、7月30日(日)にレースを迎える第40回鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するため、母国の日本へと向かいます。

  • 中上貴晶
  • カイルール・イダム・パウィ

中上貴晶(10位 / 41'24.428 / +19.291)
「昨日のFP3でフィーリングのよかったセットアップで決勝に臨んだのですが、そのときのようなグリップ感を全く得られませんでした。もっと上位まで追い上げる自信があっただけに、今日のレース結果はとても残念です。月末の鈴鹿8耐への参戦で弾みをつけて、後半戦はさらに高い戦闘力を発揮できるようにがんばります」

カイルール・イダム・パウィ(20位 / 41'54.671 / +49.534)
「今回のレースウイークでは、たくさんのことを学べました。決勝レースはスタート位置が悪かったので、序盤は思い通りの走りができませんでしたが、周回するごとにプッシュしていき、終盤にはタイヤが厳しい状態でも今週のベストタイムを刻めました。がんばってくれたチームに感謝しています。後半戦はもっと調子を上げて戦っていきます」

岡田忠之 チーム監督
「中上は厳しいグリッドポジションからのレースになりましたが、序盤から力強い走りで猛烈な追い上げを披露してくれました。鈴鹿8耐は、長く厳しいレースを走ることで、ライダーにとっては最高のトレーニングになります。このレースでライダーとしてさらにたくましさを増し、シーズン後半戦に弾みをつけてほしいです。パウィは、レースで週末のベストタイムを記録しました。上出来と言っていいレース内容で、スロットルのマネジメントやライン取りの重要性などを習得できたことが一番の収穫です。後半戦も、この調子で実戦学習を続けてほしいです」